ありがとう　愛してる

スピリチュアル本、自己啓発本というのは、ついつい同じようなものを何冊も読んでしまいます。
そのほとんどは特に目新しいことがなくても、それがモチベーションアップにつながり、その中の何かが心に残り、自分を大きく変えるキッカケになれば儲けものといった感じです。

例えは変ですが、「水戸黄門」を視てスカッとした気分になるのと似ているかもしれません。
また同じようなことをいろんな著者が違った切り口で表現していて、それを知るのも楽しみのひとつであり、これは人間模様、人生模様のウオッチングです。

本来の目的から見て、大切なのはその本そのものではなく、自分がそれをいかに活かすかという、自分自身のその本との関わり方にあります。

知ることと、理解し実践することとは異なります。
たくさんの本という知識と接し、それで理解が深まり実践への道が拓けるかというと必ずしもそうではなく、知れば知るほど知っただけで満足となり、知っただけでやった気分になり、かえって理解や実践から遠ざかることがよくあります。

そうならないためには、手に入れた知識はそれを活かすこと、インプットとアウトプットのバランスが大切です。

自分が心がけているのは、大切な要点はメモ書きし、日々必ず実践したり心がけたいことを文字として残すということです。

最近はAmazonの電子書籍Kindleで読むことが多いのですが、Kindle本はラインマーカーで線を引いたところは後で簡単に見直すことができ、その箇所は再三読み返すようにしています。

電子書籍は紙の本にはないよさがあり、スマホの中に何百冊でも蔵書できるのでとても便利です。

一月ほど前、Kindle本の日替わりセールで「借金２０００万円を抱えた僕にドＳの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ」という本を買いました。

以前から書店でよく見かけていた本で、どん底からの人生逆転劇をユーモアあふれる語り口で綴り、スピ系要素満載でとても楽しく読むことができました。

内容的には目新しいものはありませんが、こういった楽しい書き物は読み手の気持ちを明るくして希望を感じさせます。

この本の中でなるほどなと思ったのは、「ありがとう」と「愛してる」の言葉の意味です。

「ありがとう」には心身にたまったネガティブなエネルギーをポジティブなエネルギーに換える力があり、「愛してる」には潜在意識と顕在意識を結びつける力がある。

本の中で著者の小池氏は、この二つの言葉を唱え続けて奇跡を導いています。
人間は何も考えずにボーッとしていると、ついついマイナスのことが頭に浮んでくるものです。
ですからこういった言葉を口癖にするのはとてもいいことです。

けれど口癖にするといっても最初はなかなか難しいので、「ありがとう」「愛してる」、一日の中でこの二つの思いを増幅させる時間を取ってみました。

以前もご紹介したことのあるEMDRというPTSD(心的外傷ストレス)治療の手法が、感謝の思いを増幅させる力があるということを体感しているので、これをリラックスした姿勢で目を閉じ、十数分間二つの言葉を唱え、いろんな人や出来事を思い浮かべてみました。

これはとてもいいですね。

四年前に広島で講演していただいた末期ガンを「ありがとう」の言葉で克服した工藤房美さんも「ありがとう」の言葉の奇跡を語っておられます。
＜工藤房美講演会　スピリチュアル夜話＞

皆さんは五千回とか一万回とか、続けてありがとうって言われたことがありますか。
あのですね、またまた不思議なことが起きたんですけど・・・、ものすごい回数ありがとうって言うと
・・・、私の中では一万回ぐらい言った頃だと思うんですけどね、自分の口でありがとうって言うと、
ありがた～い気持ちが降ってくるんですよ。
ありがとうと言うと、ありがた～い気持ちが降ってくる。
そのありがたい気持ちがですね、ものすごく小さな雪のようなものが、自分の胸の中に降り積もっていって、もう言うたんびにありがたい気持ちになり、言うたんびにありがたい気持ちになり、これはとっても止められないいい気分になって・・・。
もうさらにいい調子になって、“わ～いい気分だ。今日は絶対に終わる”って思いながら、もうじゃんじゃん続けて“ありがとう”、“ありがたい”って・・・、そしてそのありがたい気持ちがいっぱいになって、とうとう胸のあたりからですね、あふれ出して・・・、もうはじけたんですよ。ブワーッって。
もう胸から吹き出すんです。言えば言うほどブワーッって吹き出すんです。
言えば言うほどありがたい・・・。
もう髪の毛がない、ガンで死ぬ、もうそういったことは一切どうでもよくなりました。
もうそういうことは私の中ではどうだっていい、こんなありがたい幸せなことはないっていうぐらい、自分が言ったものすごい数のありがたいの効果で、ありがたい気持ちをたくさん受け取って、最高の幸せな一時を過ごしました。
あまりのありがたさに涙が滝のように流れるんです。