未知なる領域

十輝

今年も残すところあと二日となり、たぶんこれが今年最後の更新になると思います。
明日からは広島を出て長崎の平戸に向かい、そこで新年を迎えます。

その準備でバタバタと過す中、今感じていることを簡単に記します。

 

大げさではなく今感じていること、それは心身ともに未知なる領域に入ってきたという感覚です。

ここ一ヶ月ほど前から睡眠時間が短くなったということを何度も書きました。
元々グータラをモットーとする人間で、人より長時間眠る方だったのが、今はこれまでより一時間か一時間以上早く快適に目覚めることができるようになりました。

これはたぶんひもトレの効果が大きいと思います。
けれどその裏には、7月から続けている咀嚼を徹底する習慣があるものと思われます。
そこから様々な流れが変わりました。

今は夜寝る時、
「明日は何時に快適に目が覚めるだろう」
そう考えて布団に入るのがとても楽しみです。

そして朝もまた目覚めた時に横にある時計を確認し、
「あっ、まだこんな早い時間なのに目が覚め、頭がスッキリしている」
そう感じるのがすごく嬉しいのです。

他にも体調面でいい変化があり、日々充実して過ごせることに感謝をし、また与えられた天命をまっとうすることに責任感を覚えます。

もしこれを見て「自分も・・・」と思われる方がおられたら、ひもトレとともに、是非食べ物をしっかりと感謝して味わう、咀嚼の徹底を実践していただきたいと思います。
それがすべてに通じる基本です。

 

さらに最近もうひとつ、とても大きな内的変化を感じました。
このことは年明けしばらくしてから、長いレポートとともに発表できると思いますが、自分が生命探究の最高の手段と考える音について、極めて大きな体験をし、そこから目には見えない深いものを感じ取りました。

音は人間の心を含め、様々なものの物性をストレートかつ分かりやすく表現してくれます。
その音のまったく未知なる領域、最高のものを体感し、それを司る法則性を実に理解しやすく感じ取ることができ、自分の中にある音や音楽に対する感性が、一気に爆発したような感触を持ちました。

今はどんな音楽を聴いても以前より深く感動でき、その演奏者の気持ちがより理解できるようになった気がします。

これはたぶん今感じている肉体的変化とリンクしているものと思われます。
その感性の爆発とともに、自分に対する絶対的自信、信頼が一段階深まってきました。

 

昨日は以前から懇意にしている十輝くんのライブがあり、そうそうたるバックミュージシャンたちを従えて演奏する十輝くんに心打たれ、感動の涙を流しました。
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十輝

十輝くんは現在26歳、十年ほど前から彼と付き合っていますが、この二ヶ月前に彩生くんという可愛い男の子のパパとなり、その風格、ゆとり、優しさ、そんなものが体全体からあふれていて、ステージの主役としての彼の輝きがそこに立った瞬間から感じられました。

昨日は浜田省吾のツアーでいつもギターを弾いている長田進さん、尾崎豊の曲すべてのピアノアレンジを担当し、あの名曲「I love you」でピアノを弾いた西本明さんも加わり、その「I love you」を西本氏のキーボードをバックに十輝くんが歌った時は、もう鳥肌が立つほど感動しました。

尾崎豊の歌をカバーする、これがいかに大変なことか、分かる人には分かるでしょう。
なぜならば、聴く人は必ずあの“魂の熱唱”と比較するのですから。

そしてそれを観客の心に響かせながら歌い上げる、しかも西本さんをバックに・・・、これはもう本当にとてつもなくすごいことです。
彼の純粋な感性、世間の常識にとらわれず歩んできた彼の素直な生き様、これらが尾崎豊の存在とオーバーラップし、この名曲とマッチし、その瞬間が生まれました。

子どもの頃から知っている彼が、このたび完全にひとつのステップを越えて新たな境地に立っています。

それを感じ取ることができたのは、自らもまた彼と同じように新たなステップを踏むようにと、彼に促されたからのような気がします。

 

今はひとつの大きな流れの中にいるようです。
そしてその流れは自ら創り出すことができる、そう強く感じています。

今年の流れの中では、3月、4月のインド行き前後の流れが強く印象に残っています。
そして来年もたぶん2月か3月に渡印することになるでしょう、その時に自らの力でいかにいい流れを創り出すか、これが当面ひとつの大きな課題だと感じています。

 

今回は抽象的な思いばかりを書きました。

そして何度も繰り返し同じことを書きます。
心と体はひとつです。
その中で体を創り出す極めて大切なもの、食べ物、それを心を込めて感謝していただくこと、その形の表れとして残さずいただくこと、そしてしっかりと咀嚼すること、このことが何より大切です。

この極めてシンプルなことを実践し、2020年という素晴らしき年をお迎えください。