明るくとらえる<2>

完熟マンゴー

今日は日曜日、平時ならここの家族は全員教会に出かける日ですが、まだインド全土はロックダウン中なので、もう二ヶ月ちょっと日曜礼拝はお休みです。

それでも今日は特別な日のようで、スギルタン、スレッシュ両家族みんなで昼食に美味しいチキンビリヤー二をいただきました。

ビリヤーニとは炊き込みご飯のようなもので、ここ南インドでは、お祝い事では必ずこのビリヤーニをいただきます。
ほとんどの場合お肉はチキンですが、時によっては七面鳥やマトンになり、これに生玉ねぎにヨーグルトを混ぜたサラダがつき、このサラダが絶品です。
インドは肉も野菜も素材そのものの味が新鮮で上質です。

写真を撮り忘れたのでネットから拾いました。

チキンビリヤーニ

お米はこんな特別に長い長粒種を使います。
写真ではお皿の上に乗っていますが、今日のお皿はバナナの葉っぱでした。

 

食後に、今日もスギルタンからマンゴーをもらいました。
ひとつはよく熟れているので今日食べて、熟れていないのは明日が食べ頃とのことです。

完熟マンゴー

昨日のマンゴーと種類が違い、今日のは皮がだいぶ柔らかで、今日は皮もすべていただき、昨日のは皮は半分ほど残して山羊に餌としてあげました。
味はどちらもとろけるような甘さで最高です。

 

こんなふうに日々のんびりと過ごせて満ち足りています。

この思いを元に昨日は明るくとらえるということを書きました。
けれどそう書いた矢先、ちょっとショックなことが!!

インドの国内線は明日25日の月曜日から就航予定で、国際線もたぶん6月に入ったらすぐだろうと考えていたのですが、な、なんと・・・スレッシュが読んだ新聞記事には8月(!!)から就航予定と書かれているというのです。

これはさすがにショックでした。
約15分ぐらい明るくとらえることができず落ち込んでしまいました!

けれどしばらく経って気を取り直して部屋に戻ってネットで調べると、国際線の再開日はまだ決まっておらず、このネット記事にはたぶん7月と書かれています。

インドの国際線就航予定

とにかくクヨクヨ考えても仕方ありません。
やっぱり明るく捉えなくっちゃ・・・と思っていると、本当に気が晴れてくるから不思議です。

自分は元々そんなに気持ちの切り替えが早くできるタイプではなかったですから、それがごく短時間で不安を一掃できるというのは自分自身驚きです。

 

今回の渡印は、インドが渡航者の入国制限をするギリギリセーフ(考えようによってはそれがアウトかも)のタイミングでした。
その後超長期間のロックダウンにかかってしまい、もうインドに来て三ヶ月になるのに、いまだ帰国の目処が立ちません。
物事に絶対はないですが、これは相対的に見てちょっと難儀な状況です。

けれど今いるところは知り合いの保養施設のような広いところで、みんなフレンドリーで食事や宿泊費の心配もなく、日々読書とネット、動物たちと戯れて時を過ごしています。

これがもし見ず知らずの土地のホテルに滞在していたらどうなっていたでしょう、きっと今のように余裕を持って事の成り行きを見守ることはできなかったはずです。

だとしたら、最低限の条件が満たされている今の状況をしっかりと味わい、感じ取れるものは感じ取り、学べるものは学び尽くさなければいけない、それがすべての現状を引き寄せ現実化させた己の魂の望みなのだと感じます。

『山より大きい猪は出ない』
このことわざの通り、自分にとって耐えられる一番いい状況のところをこのたび与えてもらった、あるいは自分で掴み取ったのだと感じます。

 

これは机上の空論ではなく心から思えることであり、このインドでの三ヶ月間で随分と心が鍛えられました。

まだまだ低次元かもしれませんが、このわずかばかりの心の変化がどれほど自分の心を救い、不安を和らげてくれるか・・・。
是非このことを一人でも多くの人に知っていただきたいと願います。

 

このホームページでは、様々なことを論じ、評し、お勧めしていることも数多くあります。

なぜそんなことが言えるのか、それは自分が人より偉いという自尊心からではありません。
ひとつは自ら体験、体感したことに基づいたことだから。
もうひとつは絶対的存在である生命を探求してきて、その生命から導かれるものは絶対に間違いないからです。

酒井伸雄という人間自身はまったく絶対ではありません。
これまで何度も書いていますが、子供の頃は超劣等生で、家でも学校でもまったく勉強をせず、義務教育期間にクラスで真ん中より上の成績を取ったことはありません。

社会人になって初めてコンピューターの研修を受けた時は、三四十名いた研修生の中でキーを打つ速度は最も遅かったと思います。

ヨガの講習では一番身体が硬いし、・・・ダメな方で一番という記録は数え切れません。

そういえば小中学校で先生から叱られて体罰を喰らう回数もダントツ一番でした。

 

こんなダメ人間自慢をしたい訳ではありませんが、こんな自分にできることはきっと他の人たちにもできる。
自分はそれを伝えるために数々のことを体験させてもらっているのだと感じ、信じています。

世の中で成功している人の話を聴いたり本を読んだりすると、感動してやる気が湧いてきます。
それで実際に行動に移せて自己変革できる人はいいですが、たぶんほとんどの場合、聴いただけ、読んだだけ、感動しただけで終わってしまうのではないでしょうか。

けれどそれでは何の意味もありません。
食べ物でもいくら健康にいいと言われるものを食べても、食べるばかりで運動をしなければメタボになり、健康食品も非健康食品になってしまい、逆に食べない方がいいくらいです。

 

ですから自分がここに書くことで心がけているのは、なるべく分かりやすく解説すること。
誰でも実践できるように、簡単にできる方法を紹介したいということです

ここインドで心を明るくするために実践していることも、今までこのホームページで紹介したことと変わりありませんが、再度分かりやすく、そして新たな気づきも加えて解説したいと思います。

 

明るくとらえる<3>