変革の源

LGBT

モディ首相の発表に先駆け、4月30日までのロックダウン延長を発表したインド タミルナド州ですが、その後の首相の発表により、インド全土が5月3日までロックダウン延長ということになりました。

ロックダウン延長宣言

インドの人口は13億超、各国のロックダウンの規模と比較しても分かるように、これは人類史上最大規模のロックダウン(都市封鎖)です。

総計五週間以上に及ぶインドのロックダウンはインド経済に極めて大きなダメージを与え、警官による過剰暴力、医療従事者に対する暴行、ロックダウンの宣言が実施わずか四時間前だったことに対する国民の不満など、多くの問題を残しました。

数字の上での感染率は、欧米や日本と比較しいまだかなり低い水準ですが、貧困層が多く、医療設備も充実していないこの国の今後は予測不可能です。

 

今はこの武漢肺炎の問題を早急に解決すると同時に、この問題が収束した後の新たな社会の仕組み作りを考えていかなければなりません。

そこで大きく上がってくるのが、これまで環境に大きな負荷を与えてきたことに対する反省と課題です。
  <コロナ後の地球をまた大気汚染まみれに戻していいのか Newsweek>

ウイルスの感染拡大を止めるためのロックダウンで、思いがけず済んだ空気を取り戻した地球。これを機に、人類は汚染物質の排出を恒久的に削減し、地球温暖化を阻止すべきだという声が上がり始めた。

新型コロナウイルス対策としてのロックダウン(都市封鎖)や経済活動の縮小が、大気汚染の改善や二酸化炭素(CO2)排出量の減少といった環境へのプラス効果をもたらしている。これに合わせて科学者や環境保護活動家、宗教指導者などからは、「コロナ後」の工業生産や経済活動のあり方を恒久的に見直すべきだとの声が上がっている。

これまでの経済優先の世界の流れの中で、それとは逆行する環境問題は注目はされるものの、それが最優先事項として語られることはありませんでした。

京都議定書やパリ協定で環境に対する具体的取り組みが決まっても、それはあくまでも恒久的経済発展という大前提の上でのことであり、他の動植物と共存し人類が生存可能な地球環境を造るという観点からははなはだ不十分と言わざるえません。

 

その流れもこのたびの武漢肺炎の問題を契機に大きく変わってくることでしょう、また変わらざるえないようになってきます。
それは生命を持つ時代の意志であり、何人もこれを変えることはできません。

ではそれはどのような流れで変わっていくのか、そのひとつのヒントが、生命の根源である性を知ることで気付かされます。

 

これからは東洋の時代、白黒ハッキリつける二元論の西洋から、対極の要素も許容し、曖昧さを含んだ東洋へと時代は進みつつあり、また今後も進んでいきます。

これは不連続なデジタルの世界から途切れることなく連続するアナログ世界への転換とも言え、数字で表すデジタル時計と針で時を示すアナログ時計、この違いを想像していただくと分かりやすいでしょう。

 

近年LGBT、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(性別越境者)の話題が大きく取り上げられ、そういった人たちの権利や存在が幅広く認められるようになりました。

これは明らかに、性とは男女二極に明確に分類できるという西洋的捉え方から、性とは連続した流れの中に存在するという東洋的思考への転換です。
LGBTの人たちが掲げるレインボーフラッグは、その連続性を示しています。

LGBT

日本では虹は七色ということになっていますが、これはひとつの見方であり、国によって二色から八色までバラバラであり、それは連続した色の変化の上にあるからです。

虹の色

 

LGBTのことに関心を持ちながらも、つい最近までなぜそういった性的マイノリティーの人たちが生まれるのか、その理由がまったく分かりませんでした。
それが最近ネットで調べ、そこには明確な根拠となるものがあるということを知りました。

男性同性愛者であるゲイの人を調べると、世界各国国や民族、時代を超え、普遍的に全体の4%の確率で存在するということが分かりました。

一般的に男女の差は脳の構造にも表れ、出生時からの右脳と左脳のバランスは、男性が若干左脳よりも右脳が大きいのに対し、女性は右脳と左脳のバランスがほぼ同じという違いがあります。
そしてゲイの人は男性であるにも関わらず、女性同様右脳、左脳の重量バランスがほぼ同じという特徴があるそうです。

これらが示すことは、ゲイは文化的、心理的問題ではなく、持って生まれた遺伝的性質であるということです。

そしてゲイの人の家系を調べるとひとつの明確な特徴が浮かび上がります。
それは母方の先祖や親戚の女性たち、母方の祖母や叔母さんたちが、多産の傾向があるということです。

つまりそこから推察されるのは、個人の意志ではなく、多産であるがゆえ新たな子孫を残す必要性がないという数代に渡る“家系の意志”の表れではないかということです。

ちなみにレズビアンの割合はゲイの半分程度で、レズビアンの場合は成人後に新たな性的指向に気づく人も多く、その割合は明確ではないとのことです。

 

LGBTが社会的認知を得てきたという流れは、そこに量的拡大があったわけではなく、時代の流れ、社会の変化が彼ら、彼女らの存在を浮き上がらせたというのは、人間の持つ意識の力の大きさを感じさせます。

これの意味するところは、社会の変革はまず自分自身で時代や社会の流れを感じ、そこにいかに己の強い意志と行動をのせるかにかかっているということです。

今という人類史上最大の変革の波を感じ、新たな自分を創造していきましょう。