明るくとらえる<3>

新芽

人生は何事も経験です。
様々のことを経験し、それを味わうことが目的であり、その目的を達成するためにいろんな出来事を自らが引き寄せているのだと感じます。

ですからその目的を達成するまでは次の段階へは進めません。
それは逆に言うと、その目的が達成できればそこは卒業で、晴れて次の段階へと進むことができるということです。

ではその目的の達成、卒業とはどういうことかというと、それがその目的を味わい尽くすということであり、課題を正面から受け止めてそれを乗り越えるということです。

今はたくさんの人が様々な課題を目の前に与えられていることと思います。
それをどう味わいどう乗り越えることができるのか、・・・多くの人にとって、今は間違いなく大きく成長のできるチャンスです。

 

目の前の現実という課題としっかりと向き合っていくためには、心の中の不安と恐怖を手放さなければなりません。
不安と恐怖は人の目を曇らせ、課題から目をそらさせ、回避させようと働きます。

世で言う『引き寄せの法則』でも、そのイメージする明るい未来の裏に現実に対する不安や恐怖があったなら、決して望む未来を導くことはできません。

引き寄せの法則で大切なこと、前提条件とも言えるものは二つです。
ひとつはこの不安と恐怖を手放すこと、将来が不安だからと懸命に明るい未来をイメージしても、潜在意識は不安を持った将来像を形作ってしまいます。

もうひとつは感謝です。
今という時に感謝する心が感謝できる現実、感謝できる未来を導きます。

 

これらのことと「明るくとらえる」というのはまったく同じことです。

究極的な目的は過去を後悔したり未来に不安を感じる心を捨て、今というこの瞬間に意識を集中し、そこに感謝の思いを抱くことです。

今は世界的な非常時であり、誰しもが不安と恐怖を感じる時だからこそ、己の心を見つめる大切さが増しています。
それは自分自身も同様で、現在のインド不法滞在中(!)という根無し草のような状態だからこそ、これまで学び、実践してきたことを真剣に取り組もうと考えました。

これは周りのすべての人と同様、今という時を選んで自らが引き寄せた現実です。

 

これまでこのホームページで紹介してきた不安や恐怖といった感情を手放す手法を、今は日々懸命に実践しています。

やはり今のように真剣に取り組まざる得ない状況にならないと、なかなか真正面から向き合えません。
最低限自分はそうです。

 

感情を手放す手法はどれもみな簡単ですが、確実に効果があります。
確実というのが言い過ぎなら、八割か九割以上の方が効果を体感できると言い換えます。
けれど知るだけで実践しなければ100%効果ゼロです。
やるかやらないか、これがすべてです。

 

セドナメソッドは最もオーソドックスな手法です。

やり方は簡単ですが、テキストには心を少しずつ掘り下げていく手法が示されていて、深いところまで心を解放してくれます。

これにはいつも今すぐ人生を変える簡単な6つの方法で紹介されている、目の前に宝石箱をイメージし、そこに手放したい感情を入れて爆破させキラ星の如く宇宙に返していく方法をセットで実践しています。

これも簡単にイメージできる素晴らしい方法です。
簡単にイメージできるというのは、それだけリアルに感情がこもるということです。

同様の方法で、お皿に手放したい感情をペンで書き、そのお皿を思いっ切り割るといいと聞いたことがあります。
理屈的には効果がありそうです。

 

感情を手放すので最もお勧めできるのがタッピングです。
うまくいくと、まるで魔法にかかったように気持ちが楽になります。
是非本を読んでいただきたいですが、ネットにもいろいろ実践例が出ています。
<タッピング eft – YouTube>

 

中村天風の対鏡法も実践しています。
鏡に向かい、額にある自分の眉間に向かって強い信念を持って言葉を唱えてください。
時間はいつでもいいですが、夜寝る前、朝起き抜けが効果大です。
天風翁も晩年まで真剣に実践していたそうです。

 

心を整理するという意味では、今はモノを整理する断捨離の最高のタイミングではないでしょうか。
先日読みかけだった人生がときめく片づけの魔法を紹介しましたが、さすが世界的に売れている本だけあって片付け思想の奥が深く、その心構えのところに大いに共感しました。

今自分は片付けができる環境にありませんが、帰国したらすぐに再度片付けに取り組みたいと考えています。
心がモヤモヤしている人には特に効果的です。

 

とにかく実践すること。
そして思いを込めて真剣に行えば、それが自分にどんなものをもたらし、どんな意味があるのかを感じ取ることができるでしょう。

その感じ取ること自体も味わいであり経験です。

 

明るくとらえる<4>

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