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明るくとらえる

マンゴーと山羊の親子

東洋の知恵のひとつが、物事を絶対としてとらえないことです。
陰と陽二つの中で、大きな陰の中にも小さな陽があり、大きな陽の中にも小さな陰があり、それらが相互に関係して循環していて、これを示しているのがいつもお馴染みの太極図です。

ディスプレイ上は完全な白と黒で描かれていますが、実際は白は少し生成りがかった半紙の色、黒は漆黒ではない墨色です。

最も身近な陰陽関係である男女にも、心理学者であるユングは、男性の無意識の中にはアニマと呼ばれる女性像があり、女性の心の中にもアニムスと呼ばれる男性像があるとしています。

 

この世の中のモノはすべて他の何らかのモノと相対関係を持っていて、厳密に言えば、絶対、100%というモノは何ひとつ存在しません。

ただし『絶対というモノは存在しない』という法則そのものは絶対です。

 

これまでの人生で、素晴らしいと感じるモノ、教え、人と数多く接してきました。

そしてそれらが真に価値あるものであればあるほど、それに接する人たちはそれを絶対視し、自らの判断力を放棄し、価値観を依存し、さらには酷くなると、
「自分はこの素晴らしいものに接することができた選ばれし人間なんだ」
といった選民意識に囚われてしまいます。

人はこれをカルト(狂信者)と呼びます。

 

自分は過去にそういったものと数多く接してきて、それを反面教師とし、
『ものの価値はその物自体にあるのではなく、自分とものとの関わりの中にこそ存在する』
ということを身に染みて感じるようになりました。

またモノでも教えでも人でも、それらといい関係を保つためには、それが価値のあるものであればあるほどそのマイナス点を探り、意識して客観性を持つようにしています。

それが自分のためであり、その対象となるもの、人のためにもなると信じています。

 

逆にどんな悪いものでも、その中には必ず何らかの価値が見出せます。

価値というのは元々自分の思いの中にのみ存在するのですから、思いひとつで価値はいかようにも変化し、それをいい方向に持っていくことが世間で言うところの『プラス発想』です。

このたびのコロナ禍でひどい目に遭ったと感じておられる人は世界中に数え切れないほどおられると思います。

けれどその“ひどい目に遭った”と感じているのはその人自身の思いであり主観です。
客観的、絶対的な“ひどい目”というものは存在せず、世の中には交通事故に遭った、大病した、試験に落ちた、倒産した、・・・そういった様々な苦難を幸せをつかむキッカケにした人がたくさんおられます。

そういった一見ひどい目であるようなことを、人生の幸せ方向に持っていくためには、今現在起きてしまった事柄は変えられないのですから、それを自分でどういいように捉えるかということにかかっています。

 

大切なのは今起こっていることではありません。
それをどう捉え、将来のためにどう生かすかということです。

自分のことで言うならば、もう二ヶ月以上今いる敷地内から一歩も外に出ていません。
細かいことはもう書きませんが、広島に戻るためにはクリアーしなければならない課題がいくつもあります。
昨日日本政府は感染の広がるインドに対し、いよいよ渡航禁止、入国拒否国の仲間入りを決定しました。

先のことをいくら考えても始まりません。
始まらないとは、今何かを考え、不安や恐怖を募らせたところで、具体的解決策など浮かぶはずがなく、ならばそのことを考えるのはその時になってからの方が得策だということです。

今はそんな無駄なことは考えず、今のことだけを考えていた方がハッピーです。

そこまで腹を括れると、こんな経験は人生で何度もできないことなので、逆にワクワクした気持ちになってきます。
これは本当です。

今いるところは有難いことに本当に素晴らしい環境です。
今朝も朝起きてドアを開けると、よく懐いてくれている犬が廊下にしゃがんで待っていてくれました。

朝食も毎朝キチンと用意していただき、今朝は朝食後に居間の天井扇を掃除して欲しいとスギルタンに頼まれ、椅子に上がって掃除をしたら、御褒美に(!)しっかり熟れたマンゴーを手渡してくれました。
いい色してますね、日本だと高価な貴重品です。
後ろにぼやけて写っているのは山羊の親子です。

マンゴーと山羊の親子

大好きなインドの自然の中で日々動物と戯れ、美味しい食事や果物をいただき、快適な部屋で毎日何冊かの本を読むことができ、こんな有難いことはありません。
武漢肺炎のお陰です。

後の問題、どうやって帰国するか、帰国してからのことはその時に考えます。

コロナ禍の中でも、今喜べる、将来の幸せにつながることは必ずあるはずです。
意識を体外離脱させて自分の外に持っていき、そこから今の自分を見つめてみてください。
暗く沈んだ自分と明るく物事を捉えている自分、どちらの自分の方が明るい未来につながる確率が高いでしょうか。
それが答えです。

 

ではどうすればそう思えるようになれるのか・・・。

明るくとらえる<2>

 

2件のコメント

いつも為になる情報を感謝しています。
日本国大使館のたびレジご存知でしょうか。たびレジHP:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/
いろいろな問題も相談すると良いと思います。
宜しくお願い致します。

KOHOさん、いい情報ありがとうございます。
チェンナイにはスシルという超誠実な友人がいて、
彼が「絶対大丈夫」と言っていたので安心しています。
ご紹介いただいたサイトも参考にさせていただきます。
感謝いたします。

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