感じる時代

日々の生活の充実ぶりにかまけ、ホームページがまったく更新できませんでした。
いつもながらに猛反省です。

『すべてのものには生命がある』、そのことを教えてくれた文明法則史学と出合って以降、東洋を知り、陰陽五行を理解するようになり、最近はカイザーサウンドで量子力学の世界を体現する様々な貼り物を通して量子効果を体感し、これまで感じ取ってきた様々なものがより深いつながりを持って捉えられるようになりました。

文明法則史学、東洋思想、カイザーサウンドで知るオーディオの世界もそうですが、この世の最も根底にあるのはバランス、調和です。
そのバランスの中でも最も基本的なものは陰と陽、男女、天地、上下といった『二つでひとつの調和』です。

文明法則史学から、時代は西洋から東洋へとその価値観の中心を推移させていることを知り、その価値観は西洋と東洋ではまったく正反対とも言える対極のもので、その対比のシンプルさ、美しさに神秘的なまでの感動を憶えました。

 

これからの時代を象徴する言葉として、ブルース・リーの
「Don’t think Feel !!!」(考えるんじゃない。感じるんだ!!!)
という言葉がいろんなところで紹介され、このホームページでも何度も引用しています。

 

これからの陰の時代、東洋の時代の理は、肉体に対する精神であり、ミクロ(極小)的思考に対するマクロ(極大)的思考です。
ミクロ的要素還元型思考で物質を徹底的に分析していくと、細胞、分子、原子、素粒子と最小単位である量子にまで至り、その量子の振る舞いは、環境を無視しては規定できない周りとの深い関係性を持っています。
関係性を極限まで断ち切って微小化した世界は深い関係性を持っている。
これは東洋思想の『陽極めれば陰となり、陰極めれば陽となる』、これを体現したものです。

二重スリット実験で明らかなように、量子は粒と波との二面性を持っています。

この粒と波との関係も、陰と陽との完全に対極な二つの関係です、
粒とは目に見えるもので物質の象徴であり、波とは目に見えないもの、物質に対する精神、思考と捉えるのが的確だと考えます。

二重スリット実験では、量子の振る舞いを観測しようとすると量子は粒の性質を示し、振る舞いを無視して結果だけを見ると波の性質を表します。
『考えるんじゃない。感じるんだ!!!』
観測しよう、見よう、考えようとする行為は粒であり物質的、ただ結果だけを感じ取ろうというのは波動的であり精神的である、こう捉えることができます。

これまでは西洋の時代、物質中心の時代、これからは東洋の時代、心の時代です。
これは物質というモノそのものを見るのではなく、そのモノのあり方、使い方、そのモノとどのように関わるのかという姿勢、関係性こそが、モノ自体よりも価値を持つようになるということです。

『考えるんじゃない。感じるんだ!!!』
「そのモノそのものを見るんじゃない、そのもののあり方、周りとの関係を感じ取るんだ」

理屈ではなく直感、思考ではなく感覚、これからの時代の理はこうであるということをブルース・リーの言葉は表しています。

 

“思考ではなく”と書きましたが、その前では“物質から精神、思考が時代の理”であるように述べました。
これは矛盾しているようですが、陰陽の関係はあくまでも相対的なものです。

これからの時代は目に見える物質から目に見えない思考へと推移し、陽の物質に対して思考は陰です。
けれど思考に対して感覚はより陰性であり、思考と感覚もまた陰陽の関係です。
物質に対して思考は陰性であり、思考に対して感覚はより陰性ということです。

つまりまとめると、

新しい時代の理
考える → 感じる
西洋 → 東洋
陽 → 陰
粒 → 波
物質 → 思考、関係性
思考 → 感覚

言葉にするとこのように書くことができます。
けれど言葉で表現するという行為そのものが非感覚的であり、言葉という形にした瞬間に最も大切な感覚的意味合いを失ってしまいます。
それは量子の振る舞いを観測した瞬間に、量子は粒としての性質を見せるのと同じです。

とりとめのないことを書きました。
これらのことを考えるのではなく、感じ取ってください。