トリチーでの日常_4

10年生の最終試験が先週終わり、彼らはみな田舎へと帰っていきました。
そして今週は他の学年の最終試験、月曜日はタミル語の試験だそうで、みんなの「ブラザー、ブレス!」という要望に応え、不敬かもしれませんが、聖職者に代わり子どもたちの額に十字を切らせてもらいました。
“God bless you” 「神のご加護がありますように」

試験の日程が黒板に書かれています。

この黒板の雨ある部屋で、今パソコン作業をしています。
ここは普段は子どもたちが食事をしたり勉強したりする部屋で、トリチーのホームでは、ここが最高のパソコン環境です。

今は女の子を中心に日々プリという食材の処理をしています。
先日そのことを書いてプリっていったい何なのかネットで調べてもよく分かりません。

「インド プリ」で検索するとこの食べ物が多数ヒットしますが、子どもたちによるとこれは “プリ” ではなく “プーリー” だそうです。

プリ作業をしているところも動画GIFにしました。

子どもたちに喜んでもらおうと日本からお菓子やぬいぐるみをたくさん持ってきました。
けれど一人に渡すと他の子たちも欲しがるので、なかなか渡すのが難しく、誕生日の日は最高のタイミングです。
そしてこんな記念撮影をするのです。

この時もiPadのLive photoで撮ると子どもたちは大喜びしてくれます。
日本で大人を撮っても喜ばれるので当然ですね。

ここに来て一週間、男の子は異常なハイテンションを保ったままで、まるですべてを吸い尽くされる勢いで、体力の限界に挑戦させられている日々です。

女の子たちも少しずつ以前と同じように親しく接してくれるようになりました。
礼拝の時も自分のそばに座れと手を引っ張って呼んでくれます。
手前の腕がピンぼけですが、女の子たちから花をもらったのでその花と女の子たちを撮りました。
遠くインドに来て、女心の機微を学んでいます。

先日貧しい子だと書いた女の子、名前はシンドウバイレビと言います。
なかなか子どもたちみんなの名前は覚えられません。
この子の名前は覚えにくい部類のものです。

上の写真はホームの子どもたちとスタッフ全員にアイスクリームを買って配った時のもの、10年生が帰郷して人数が少し少なくなり、アイスクリームは全部で二百個買いました。
一個45ルピー、計9000ルピー、15000円ほどです。

子どもたちはみんなアイスクリームが大好きです。
普段はなかなかこんな高級というか上品な甘味に接していないからなのか、心底みんな感激してくれて、配った自分も最高に幸せです。

そのシンドゥバイレビですが、先日ある女の子がブラザーと呼ぶので行ってみると、シンドゥバイレビの髪の毛をかき分けて地肌を見ていました。
そしてその地肌というか髪の毛の根元には微少な何かが大量に挟まっています。
ものすごく小さな茶色っぽく長細いもので、なにかの種子か虫かその卵かもしれません。
中にはゴソゴソ動く虫もいて少しビックリしてしまいました。

それでかゆみがあったり地肌が荒れている様子はないものの、すぐに洗髪すべきだと思い、「シンドゥー、シャンプー、シャンプー!」と言ってもノーノーと答えるばかりです。
もしかしてシャンプーを持っていないのかもと思い、洗髪しない自分はシャンプーを持っていないので、町まで片道徒歩15分、灼熱の太陽の下、シャンプーを求めて町まで出かけました。
インドのシャンプーはひとつずつが使い切りパッケージのものがポピュラーで、行った店には三種類のシャンプーがあり、それらをまとめて買いました。

それを彼女に渡したところ、きちんとシャンプーしたようで、また別の子が「私がシャンプーして上げたよ」と言ってくれました。
ホームの女の子は本格的に水浴びするのはどういう方法なのか知りませんが、シャンプーだけをする場合は服を着たまま頭を傾け洗髪するので、水をかけたり髪の毛をこする手助けがあると楽なようです。

こんなこともあり、ますます彼女のことがいとおしくなりました。

彼女はきめ細かい心遣いのできる本当にいい子です。
ホームではなかなか個人的サポートはできませんが、彼女には幸せになってもらいたいと心から願います。

昨夜YouTubeへの動画アップロードを試みたところ、インドからでも意外と簡単ですね。
手前で踊っているオレンジの服の子がシンドゥバイレビです。

インド人は老若男女、歌や踊りが大好きです。
暑い国ですからみんな陽気なんでしょうね。