南インド

南インド地図

今日もKindle本を読もうと思い、以前買っていたここ南インドについて書かれた本を開きました。 (電子書籍も開くと言うのでしょうか?)

「インドに行くなら草食系な南インドに行こう! 」

インドの人口は13億人超で日本の十倍、国土面積は日本の八倍という大国です。

インドは28の州と9つの連邦直轄領からなり、そのうち南端の四つの州が南インドと呼ばれています。

南インド地図 

南インドは北インドとは異なり年中温暖で、その気候と相まって、南インドの人たちは北インドの人たちよりも性格的に穏やかです。

北インドには首都デリーはじめ、世界的に有名なタージマハルやベナレス、仏教徒の聖地であるブッダガヤや霊鷲山など数々の仏跡があり、多くの観光客が訪れますが、インド中を旅した人の多くが、南インドの方が人も自然も素晴らしいと言ってくれます。

日本から南インドへのアクセスは若干不便ですが、インドの風土や国民性に触れてみたいと思われる方は、是非とも南インドを訪ねてみてください。
きっと後悔はしないはずです。

 

上の本の著者である矢野文宏さんは、インド最南端を東西に分かつ西側のケララ州、その首都であるトリバンドラムに2011年からの二年間、IT企業に通訳として勤務しておられました。

自分が今ロックダウンで待機しているのはインドの最南端カニャクマリで、そこからケララ州のトリバンドラムはすぐ近くです。
逆にタミルナド州の州都であるチェンナイは州の東北端で、ここから700キロメートルも離れています。

タミルナド州の言葉はタミル語、ケララ州の言葉はマラヤーラム語と異なりますが、どちらも同じドラヴィタ語属であり、かなり近似しています。

 

南インドのことを語るのに、この本に引用されている女優の鶴田真由さんの言葉が最も端的にその印象を表しているように思います。

鶴田真由さんの南インドの感想

女優の鶴田真由さんも、ケララの大ファンで何回も訪問した、とWebで語っています。以下「南インドのハッピーオーラ」というナショナルジオグラフィックの記事から部分的に引用します。

インド南部が好きです。旅の最後に帰りたくなくて、涙がこぼれました。南インドは「ハッピーオーラ」に満ちていて、虫が這っているのを見ても「アハハ」と笑える。http://nationalgeographic.jp/nng/article/20111201/292295/index4.shtml

虫が這っているのを見ても笑える場所、ケララ。この「ハッピーオーラ」という表現がなかなか面白いです。私は「まったりした3丁目」と表現しています。あの映画に出る人のように、とにかくここは素朴ないい人が多いです。この辺が、私が南インド人を「草食系インド人」という理由の一つです。

 

この気持ち、とてもよく分かります。
自分も初めて南インドに来て児童養護施設の子どもたちの純真無垢な笑顔に接した時から、完全に心を奪われてしまいましたから。

インドのヤシの実

と、ところで・・・、その鶴田真由さんの言葉の後に、インドのお酒事情の説明とともに写真が貼られているのですが、その写真、見覚えがあります!!

その写真は自分が2008年に撮ったものですよ!

インド サンカランコービルの酒屋

連れの日本人たちとサンカランコービルの酒屋に行き、そこで記念写真を撮ったりしてると大勢の人が群がり、よせばいいのに写真の彼がお寺の車の窓から女子高生たちにビール瓶を見せびらかしたりしたので大騒ぎになり、お寺に苦情の電話が来たといういわくつきの写真です。

インドではお酒は不浄なものであり、インドでお坊さんがお酒を飲むのが見つかると、新聞沙汰になるほどだそうです。

写真は転載していただいて大いに結構です。
是非南インドのアピールにご活用ください。

 

その大好きな南インドにこのたびは二ヶ月以上滞在することになりました。

報道によると、日本人の海外からの帰国希望者は2000人とか400人とのこと、自分もその中に入っていて、駐印日本大使館には現在の状況はメールで伝え、今はロックダウンが解除される時をただ待っています。

それでも自分は本当に恵まれています。
家族のように気兼ねのないインド人の大邸宅で、まったく感染の危険に晒せることなく、豊かな自然の中で日々一人の時間を過ごしています。

今は日本も地元広島も大変なことになっていて、いよいよ全国に緊急事態宣言が出されたと知り、逆に日本が心配でなりません。

けれどこのことを、いつか近い日に笑顔で語れるようになるでしょう。
そう信じています。

 

今日はiPadで南インド待機生活を紹介する動画を作りました。
iPadと無料動画編集ソフトを使って初めて作ったものなので、細かい編集ができません。
ちょうど三分間ほどの長さです。
南インドの空気を感じていただければ幸いです。