衛生概念

インド CSI教会

昨日タミルナド州のすべての学校が休校になったと書きましたが、それはケララ州近くの学校など一部のようです。
ここで訂正させていただきます。

そのケララ州で、武漢肺炎に感染した二人のアメリカ人旅行者が、隔離先から逃亡し飛行場にいるところを警察に取り押さえられたとのことです。

このところ日本での感染は抑えられているようですが、インドでは相変わらず外国人は危険という認識があり、行動が制約されている状態です。
個人的に接するインド人たちはみな親切ですが、役所や警察などは規制しているとのことで、万が一のこともあって行動を自粛しています。

先日どこかのニュースで、日本のあるホテルが感染予防のためひとつの階を日本人専用にしたところ非難が集中し、取り止めになったと報じていました。

そんな差別に対してシビアな日本はさすがだなと思います。
それに対してインドはまだ十分に民主主義が機能していないように感じてしまいます。

 

昨日免疫力のことを書きましたが、日本は清潔大国だからゆえ日本人の免疫力が弱いものの、その反面衛生意識が高いがゆえ、感染が広がりにくいというメリットもあります。

数ある武漢肺炎情報の中に、このたびのウイルスは熱(暑さ)と湿度に弱いというものがあり、それは世界への感染の広がり方を見ると、ある程度相関性のある正しい情報ではないかと思われます。

新型コロナウイルス感染 世界マップによると、3月15日現在、日本の感染者は763名、インドは82名とのこと。

新型コロナウイルス感染 世界マップ

インドの人口は日本のおよそ十倍なので、感染率はまだ100分の1といったところです。

インドは熱帯、亜熱帯気候、かつ逞しく免疫力の強い肉体を持っているとはいえ、あの衛生概念の低さからして、感染しだすと広がるのも早いのではないかと感じます。

ひと頃中国大都市の大気汚染が大きな話題となり、街ゆく人たちがみなマスクをしている写真がよく見られていましたが、あの当時から今でも、世界で最も汚染され、PM2.5の濃度が最も高いのはインドの首都デーリーです。

その環境でもインド人はマスクをしないのが大半です。
すべてにおいてノープロブレム、汚染された空気をものともしないのがインド人のアイデンティティなのですから、このたびのことでいくら政府が予防対策を叫んでも、その効果はあまり期待できないのでは⋯と思えてなりません。

 

昨日スレッシュが薬局に行ったところ、消毒液がとても高価なので驚いたと言っていました。
けれどインドの衛生対策は、消毒液よりはるか以前の問題だと思います。

例えば飲み水、学校でも公共の場でも工事現場でも、飲み水はこういった水瓶に入れられているのが一般的です。
(水瓶中央に変なカメラマンが映ってます!)

インドの水瓶

飲む時はコップを手に取って水瓶の水をすくい、そのコップに口をつけずに上から流し込むようにします。

インドの飲料水

そのコップをつかむ指は、必ずしもキレイだとは限りません。
またコップのどこをつかむか決まっていないので、その指が触れた箇所がドボっと水に浸かることになるのです。

これはあくまで一例ですが、この衛生概念で食器も食材も扱うので、本気でウイルス対策を考えるのであればそういったことすべてを改める必要があり、それはもう生活様式の根本部分なので、多分早急な改革は不可能でしょう。

ただただインドで感染が広がらないことを願うのみです。

 

武漢肺炎以外の話題を。

インド人は本当に写真好きで、スギルタンが持っている写真アルバムが膨大なので驚き、また昔の写真はとてもスリムなことでもまた驚きました。

男女ともに年齢を重ねるごとに横に成長していくのはインド人の一般的傾向です。

スギルタン夫妻

その写真アルバムの中に外国の紙幣がいくつかあり、そこにいわゆる軍票と呼ばれる日本が外国で発行したものがありました。

軍票 軍票

こういったものがあるとは知っていましたが、実物を見るのは初めてです。
しかもそれをインドで見るとは⋯。

 

今日は日曜日なので教会に行き、今日はスレッシュがいるので自分は運転せずに助手席です。

これがマルチスズキ、スイフトのシフトレバーです。
Pポジションがなく、これがインドの標準仕様です。

マルチスズキ スイフトのシフトレバー

今回この教会に来るのは三週連続ですが、相変わらず外国人は注文の的で、写真もたくさん撮ってもらいましたよ。🤗

インド CSIチャーチ