タッピングのすすめ

体のツボを軽く叩くだけで不安や恐怖、鬱やストレスといった心の問題、さらには体の痛みまで軽減する効果があるタッピングは、これから大きな可能性を持った治療法として注目を集めるものと考えています。

そのタッピングを多くの人に紹介したい、簡単な方法でも知って実践してもらいたいと願い、一枚ものの紹介文を作りました。
下の画像をクリックしていただくとPDFファイルが開き、A4用紙にきれいに印刷することができます。

この紹介文に加え、その文中にも紹介しているタッピングのやり方を解説しているTFTセンタージャパンの「つぼトントン」もセットにして見てもらうとより分かりやすいでしょう。

つぼトントン

そして本を読んで学ぶのなら、やはり紹介文の中にも載せている「タッピング入門」がおすすめです。

 

タッピングは解消したい感情や囚われを文章やキーワードという言葉で表現しながらツボを叩きます。
そしてそうすることによって、その感情や囚われを解消していきます。

このタッピング、引き寄せの法則、セドナメソッドのような感情を解放する手法等、潜在意識にアクセスし何らかの効果を得ようとするものは、広い意味での催眠と呼べるかもしれません。

一昨日「催眠ガール」という本を読みました。
大嶋信頼という著者の本を読むのは初めてですが、Amazonレビューを見て興味を持ちました。

この本では催眠の手法を小説形式で紹介しています。
女子高生である主人公の夏目明日香は、ひよんなことから催眠術師の「お師匠さん」と出会い、そのお師匠さんに弟子入りし、催眠術を学んでいきます。
そしてその学んだ手法を使い、弱かった相撲部を地区優勝に導き、クラスの生徒全員の成績を向上させます。

その催眠術の手法とは、

  • 相手と呼吸を合わせる。
  • 相手が「YES」と答える質問を三回続けてする。
  • 相手にとってメタファー(暗喩)を含んだ物語(スクリプト)を作り、それを読ませるか聞かせる。

概略このようなもので、実にシンプルです。
そしてシンプルであるがゆえ奥が深いのでしょう。

 

本の中で様々な催眠の効果を上げた夏目は、催眠という言葉の持つ怪しさから、教師やPTAといった“大人たち”の間で問題視されるようになります。

『催眠 = 洗脳 = 悪』、こういった図式が大人たちの頭の中にあるようです。

たしかに催眠をはじめ潜在意識を活用する手法とは、その人の持つ根底の思いを換えていくものであり、洗脳であると言えなくもありません。
けれど一般的に洗脳というものは、支配者や上位者から、彼らにとって都合のいい情報をインプットされるというイメージであり、自ら意図して潜在意識にアクセスするものとはまったく異なります。

あえてその洗脳という言葉を使うならば、求められている心理的手法の“洗脳”とは、自らの持つ可能性を開くためにする意識付けであり、もっと正確に言うならば、人間が赤ん坊としてこの世に生を受け大人になる成長の過程において、親や周りの人たち、社会全体から押しつけられた様々な常識や分別、偏見、それらを見つめ直し、解いていくものです。

つまりこれは『社会的洗脳を解くための洗脳』であり、“脱洗脳”、“逆洗脳”と呼ぶのが適切です。

ですから大切なのは、ただ“元に還る”という実にシンプルなものです。

その求めているものがシンプルであるがゆえ、そこに至る手法もまた、タッピングのようにシンプルなもので十分に大きな役割を果たすのだと感じます。