明日の世界

インド CSI教会

インドの全土ロックダウンは1日に無事解除されたものの感染拡大は止まることがなく、ここタミルナド州の感染者数は二万八千人余り、商都ムンバイのあるマハラシュトラ州に次いで二番目の数という望ましくないことになっています。

タミルナド州の中でも州都チェンナイとその周辺の感染が特に酷く、都会が危険だというのは日本の状況と同じです。
(同じようなことをこれまで何度も書いてきたような・・・)

それでも疲弊した経済立て直しのため残っている規制は徐々に緩和され、明日8日の日曜日からはショッピングモール、レストラン、宗教施設などもオープンとなり、ここのクリスチャンファミリーたちも明日は礼拝に出かけるようです。

自分は外国人でビザも失効しているので表に出られません。
もうこの敷地内にこもって二ヶ月以上一歩も外に出ていません。

そんな外出していない状況にも関わらず、Google Maps Timeline というところから
「伸雄 さん、5 月のハイライトをお届けします 」というメールが届きました。

Google Map

Google Map が位置情報に基づいて訪問地を振り返らせてくれるようですが、まったく外出していないにも関わらず、なぜか赤い印が二ヶ所についています。
(今いるのは二つの印の中間ぐらいです)

一ヶ所はKottaram(コッターラム)、すぐ近くのよく買い物に行ったところです。
もう一ヶ所はタマライクラム、キリスト教の教会があるところで、ここのファミリーは明日そこに出かけます。

インド CSI教会

こんなのを見ると3月にみんなと教会に行ったことを思い出して懐かしくなります。

外の空気が恋しいですね。
そう思いながら日々耐えることは精神修養になり、ここインドのロックダウンを経験し、自分の内面が随分と変わってきたことを感じます。
それを確かめるためにも早く日本に帰りたいです。

けれど正直なところ、ここで安逸な日々を過ごしながら、いつか必ず帰ることができる日本のことを思えるのは幸せなことです。
また別の思いとしては、今の特別な環境の中でより多くのことを感じ取りたいという欲もあり、これもまた恵まれたことです。

 

今朝は以前訪ねたカンボジアのトゥールスレンという強制収容所のことを思い出しました。
今から四十年ちょっと前のカンボジアをポルポトが支配していた時代、このトゥールスレンという元学校の校舎を強制収容所として使い、罪のない二万人近くの同胞たちがここで拷問の末虐殺されました。
その時撮った写真がiPadにないのでこれはネットから取ったものです。

トゥールスレン

写真から分かるように、南国の樹々が生い茂った素晴らしいところです。
ちょうどここインドの地と同じように・・・。

トゥールスレンは教室だった各部屋が拷問を受けたり収容する場所として使われ、日本の学校より少し狭い廊下がそれらをつなぎ、校庭に面した廊下の窓からは緑の樹々や抜けるような青空が見渡せます。

当時ここに収容されていた人たちはどんな思いでこの美しい景色を目にしていたのでしょう。
そう思うといたたまれない気持ちになりました。

 

今日はそんなことを思い、今の恵まれた環境に感謝するとともに、このロックダウンに遭遇した経験を今後の人生に生かしていかなければと強く感じました。

けれどどうでしょう、コロナ禍以降、世界はどのように変わっていくのでしょう。

その大きな鍵を握る国が中国でありアメリカであり、今この二国間が非常に厳しい関係になっています。
中国は現在インドとの国境付近に軍隊を出し、チベット、ウイグルの弾圧、香港、台湾、そして日本の尖閣と、自らの覇権拡大のため各地で多数の紛争や紛争の火種を抱えています。

今は変革の時代、旧来の価値観すべてに禊(みそぎ)が求められています。
禊をするためには真実を明らかにする必要があり、中国の情報隠蔽、アメリカのフェイクニュース、日本の反日報道はその流れに逆行するもので、これは是正されなければなりません。

そのための最も大きな力がインターネットですが、今はその是正の力と旧来の体制との力のせめぎ合いが長く続き、もうあまり時間的余裕はありません。

 

現在アメリカで起こっている黒人差別反対のデモは暴動、略奪へと発展し、大きな問題となっています。
アメリカと敵対する中国では、自国の体制を肯定するためにこのアメリカの暴動の様子を盛んに報道しているようです。

けれどこの暴動には裏があって、デモとは関係のない一部のグループが暴動を起こしているという見方があり、その首謀者として最も疑われているのが中国共産党政府です。

そしてそれを裏付けるような動画があります。(必見です)

もし武漢肺炎に引き続き今回の暴動も中共が先導して行われたものだということが明らかになれば、中共が謝罪などするわけがないのですから、アメリカとの関係が、現在の経済戦争から武力を使ったものへと発展していく可能性も十分に考えられます。
(ところで、日本の反日・親中韓マスコミはこのことを報道しているのでしょうか?)

今は激動の時代という言葉すら陳腐になってしまうほど世界は大きく揺れ動き、明日のことすら明確に分からないような状況です。

今求められているのは、これから時代はどういった方向に向かおうとしているのか、その新しい時代の理を知り、そこに向かって自らのできることを一歩ずつ推し進めていくこと、これも陳腐ですが、これしかないと考えます。

その中で日本の果たすべき役割は大きいものです。
それをこのインドの地にいて強く感じます。