ロックダウンと集団免疫

イオンシネマ 座席間隔

また武漢肺炎のことですが、ここインドでは都市部やスラムを中心に感染拡大に歯止めがかからず、貧困層を中心とした経済的打撃は日本以上に深刻で、今は大手工場が再稼働し出したというニュースとさらに都市部で感染が拡大したというニュースを交互に報じているような状況で、正直まったく先が見通せません。

さらには現在インド東部やバングラデシュにサイクロンが接近しており、予断の許さない状況が続いています。

 

日本の感染状況は着実に収まりつつあり、さすがは普段から高い衛生環境を保っているだけのことはあると感じています。

日本の感染状況

感染拡大が抑えられたのは、その高い衛生環境と自粛と要請というさほど厳しくない規制措置にも関わらず、それを確実に守り、3密を避ける行動に大きな要因があったものと感じます。

けれど緊急事態宣言が解除され、生活が少しずつ元通りになっていくと、再び第二波、第三波の感染拡大の危険性が確実に迫ってきます。

だからといっていつまで規制の多い社会の中で暮らさなければならないのでしょうか。
イオンシネマも再開するそうですが、座席の間隔を間引いてチケット販売するそうです。

イオンシネマ 座席間隔

ロックダウンやそれに準じる規制を行うメリットは、

• 感染拡大を防ぎ、遅らせることができる
• その間の医療崩壊を防げる
• 有効なワクチン開発までの時間稼ぎができる
• ウイルスは時間とともに弱体化する可能性があり、それを待てる

といったところでしょうか。

けれどこれには大きな弱点もあります。

• 社会的制約が極めて大きい
• 経済、教育等様々な分野に甚大な被害を与える
• 収束の目処がまったく立たない

このように極めて大きなリスクのあるロックダウン方式が、このたびの武漢肺炎対策として本当に最善なのかどうかよく検討してみる価値があります。

検討するというのは否定することではありません。
これしかない、他の方法は検討する余地すらないと視野を狭めてしまうことに大きなリスクがあるのです。

専門家、西洋医学、どちらも狭い範囲のみを追求するもので、これと対極になるものが必要です。

 

ロックダウンとほぼ対極にあるのが自然な形で感染を広げ、感染の恐れのない抗体を持つ人を増やす集団免疫を獲得するという方法です。

感染の有無を判定するPCR検査、過去に感染し現在抗体を持っているかどうかを調べる抗体検査、どちらも精度が高いものではなく、今現在日本にどの程度の感染者がいて、どの程度の人が過去に感染して抗体を持っているのか定かではありません。

けれど日本のこれまでの感染者数や抗体検査の結果を見ると、過去にかなりの数の感染したけれど無症状のまま過ごし抗体を持っている人が相当数いるものと考えられます。

 

集団免疫を獲得するためには、全体の6〜7割の人が抗体を持つ必要があると考えられていて、スウェーデンなどは厳しいロックダウンを実施することなくその集団免疫を目指しています。

今のところ感染が大きく広がり死者も多く、必ずしもそれが成功しているとは言い難い状況ですが、これは長い目で結果を見なければなりません。

 

集団免疫を目指す上で大切なのは、自然に感染を広げると同時にいかに発症を抑えるか、重症者を少なくするかということで、これがなくてはただ野放図に感染を広げるだけということになってしまいます。

その点日本は隠れ感染者に対しての発症者数はかなり低いと考えられるので、ある程度の社会生活は維持しつつ自然に感染を拡大させていくというのは有効な方法であると考えられます。

とにかくこれまで何度も述べているように、大切なのは感染者ではなく発症者です。
感染しても発症しない丈夫な免疫力の高い身体をいかに作るか、これが極めて大切です。

西洋医学に病気の概念はあっても健康という概念はありません。
なのでここで必要となってくるのは東洋の知恵、日々の生活における工夫です。

そういったものを口コミや噂といったもので終わらせてはいけません。
本来ならば政府がきちんと予算を取り、その知恵を体系的に集積し、検証し、多くの人に伝えていかなければなりません。
“専門家”による対策委員会が西洋医学の偉い先生方ばかりではダメなのです。

 

免疫力を高める知恵は、ロックダウンのような規制を徹底するにしても集団免疫を目指すにしても、どちらでも役立ちます。

自分としては、日本は免疫力を高める方法を広めると同時に規制を徐々に緩め、自然な形で感染を広めていくのが望ましいと考えます。

けれどそれが絶対に正しいかどうかは分かりません。
分かりませんが、今のように経済や子どもたちの教育のことを考えず、まさに金科玉条のように感染を抑えることに躍起になるのはいい結果を導かないと考えます。

マスコミもまったく正しくない接触率の数字を掲げて視聴者の不安や恐怖心を煽るのはやめていただきたいと思います。

 

武漢肺炎への対策は厳しいロックダウンや規制だけではありません。

武漢肺炎の恐ろしさは感染だけではなく、社会全体に大きな影響を与え、そのことも含めて対策を講じなければなりません。

狭い目で物事を見つめ、不安と恐怖を増大させてもいい方策は見つかりません。

是非とも広く正しい目で物事を見つめてください。

 

フジテレビ系の「バイキング」で昨日19日放送された中で、三日目5月17日の原宿の映像と称して3月に撮った映像を流していたようです。

マスコミはとにかく人々の恐怖を煽り、自粛をさせたいようですね。

バイキング 捏造