緊急事態宣言が続く日本では、感染度合いによって地域ごとに解除の時期をずらす方向で話が進んでいるようです。
感染度合いに地域差があるのはここインドも同じです。
日本と同じくやはり都市部での感染が進んでいます。
今いるインド最南端のタミルナド州は、28州と9つの連邦直轄領の中で三番目に多い感染者数です。
最も突出して感染が進んでいるマハラシュトラ州はムンバイがあり、アジア最大のスラム街ダラビを抱え、感染対策の取りようがなかったようです。
二番目のグジャラート州はインドのモディ首相の出身地です。
タミルナド州は感染が広がり出した当初は今と同じ三番目でしたが、その後小康状態が続いて六番目か七番目まで下がったものの、ここ一二週間でクラスターが起こり再び一気に感染が拡大してしまいました。
下の表はタミルナド州各行政区を感染者の多い順に数字とともに並べていて、見てお分かりのように、州都チェンナイに感染者が集中しています。
(インドの数字表記は下から千の次は十万のところにカンマが入ります)
チェンナイの街の中心にコヤンベドゥという州最大のマーケットがあり、そこでクラスターが発生したようです。
人口過密地でクラスターが発生しやすいには日本もインドも同じです。
インドは無秩序で衛生環境が悪く、いくら厳しいロックダウンで規制をしても、日本以上に感染拡大を防ぐのは容易ではありません。
けれどこのチェンナイに行かなければ日本に戻ることができません。
インド全土のロックダウンは今月17日まで続きますが、二ヶ月近くに渡るロックダウンでインド経済は極めて大きなダメージを受け、感染拡大は思うように防げなかったものの、国民の生命と経済、どちらも捨て切れないかつ関連の深い二つを天秤にかけ、今少しずつ経済活動を元に戻しつつあります。
けれどやはりインドでも感染度合いによる地域差を考慮し、タミルナド州の州知事は、州内ロックダウンのさらなる延長を首相に要請し、その結果は17日までに明らかになります。
今いるタミルナド州でも最も南に位置するカニャクマリの感染者は26名で、人口規模こそ異なるものの、チェンナイの約200分の1という数字です。
下の図で右上にあるチェンナイまで約700キロ、いつどうやって移動するのかまだ決めることができず、現在のロックダウンがどう解除されるのかその様子次第です。
それでも今いるところは別天地です。
今日はスギルタンの奥さんから中東にいる孫たちに向けて、飼っている動物の動画を撮って欲しいと言われて撮りました。
奥さんのメッセージ部分を除けたところをYouTubeにアップしましたのでご覧ください。
こんな動物たちに囲まれ、ロックダウンという非常時の中、日々のんびりと暮らしています。
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