今世界40ヵ国で出版されている大ベストセラー近藤麻理恵さんの人生がときめく片づけの魔法 改訂版を読んでいます。
まだ半分ほどしか読み終えていませんが、さすが世界的に評価されてミリオンセラーになった本だけあって、こんまりさんの失敗談も含めたリアリティーある片付け作法はモチベーションをアップさせる迫力十分です。
これまでスペースクリアリング、断捨離と呼ばれるジャンルの本を数多く読み、そして実践してきましたが、どの本も最終的に目指すべきところは同じです
そしてその中に各著者独自の片付け哲学のようなものがあり、こんまりさんの場合は、
• 片付けは徐々にではなく一気にする。
• 場所別ではなく物別に片付ける。
• 捨てる作業が終わるまでは収納を考えない。
といったところか独自で、いずれも体験に基づいているので説得力があります。
最終的に片付けの目指すものは、
• 本当に必要で心ときめく物だけを残し、後は処分する。
• すべてのものの置き場所をキチンと決める。
この二つです。
これはどの片付け本でも説いていることだと思います。
片付けとは何なのか、何を目指しているのか。
それは物を片付けることによって、それと接する自分の心を整理し、よりよく生きることが目標です。
では片付けによって自分の心がどのように変わるのか。
こんまりさんの本にも書かれていますが、自分にとって必要な物を残すということと、不要なものに注目してそれをどんどん捨てていくのとでは、真逆に同じところを目指していても心に与える働きはまったく異なります。
不用品を捨てることに執念を燃やして実行すると、いつまで経っても部屋は理想の状態に近づかず、気分的にも荒んでくるというようなことが本の中に書かれていますが、その気持ちはよく分かります。
これは今の時世に当てはめるなら、自分の持つ社会ルールに当てはまらない人を処罰しようとする“自粛警察”やSNSで盛んに政府や中共に対する批判意見を述べたりリンクを張ったりする行為に相当するのではないでしょうか。
自らの怒りや不満を原動力として“非理想的”なものを懸命に排除しようとしても、そこから最終的に求めるものは得られません。
本当に大切なのは自分が何を目指しているのか、その原点、天命、使命を心に強く刻み込むことです。
それは企業においては企業理念に相当します。
これができ、次に外へと目を向けるのが順序です。
今のこの非常時こそ物を片付け、己の心の中を整理し、本当に大切なものを見つめ直す時期だと感じます。
それが最近何度も書いている、内を見つめるということです。
外部を批判するのはそれができてからでも遅くはありません。
もうひとつ、片付けで大切なのは物の置き場所を決めるということです。
自分にとって重要な物を見失わないよう、大切な物は定位置を決めて置くことが必要です。
これは己の天命、使命を定めたなら、それを忘れないように、それを常に生き方の中に活かしていけるように、言葉や文字にすることに相当すると考えます。
自己実現できている人の多くが人生目標を定め、それを文字に記しているというのはよく聞く話です。
片付けで大切な物の定位置を定めるように、自分の人生で目指すものはブレたり忘れたりしないよう、明確な形で定める必要があります。
最近知った自分を深掘りする「原体験ジャーニー」というのが簡単に実行でき、自分の思いをしっかり見つめることができておすすめです。
不安解消にも効く「原体験ジャーニー」とは
今やっていること
時間を忘れてできること
好きな言葉
やりたくないこと
将来やりたいこと
ノートとペンを使い、この五項目を徹底的に深掘りしていく手法です。
他にも自分の内なる世界を見つめ、それを言葉にする手法はたくさんあります。
物の片付けと並行し、自分の心の片付けも行ってみてください。
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