見知りぬ通りがかりの人とハグをし合うフリーハグ、海外の動画ではよく見かけるものの、日本は「恥の文化」の国だからか、あまり目にすることはありません。
ここ広島では、時折平和記念公園の入り口にあたる元安橋というところで、数人のグループが日曜日やイベントの時にしているぐらいです。
そのグループの中の一人が知り合いで、自分は彼らを見かけたら、必ずみんなとハグすることにしています。
彼らはラエリアン・ムーブメントという、宇宙人が地球を救うという趣旨のグループに属していて、その活動としてフリーハグを行っているようです。
ネットにはフリーハグの動画がたくさんありますね。
これはキレイな女性がフリーハグの声をかけ、ハグする直前にひげ面の男性が現れるというインドのものです。
ハグした後に渡したペットボトルの水を口を付けずに飲んでいるのがインド風です。
ちょっと懐かしいです。
この八月、日本の韓国に対する貿易優遇措置撤回が決定、実行され、日本と韓国の関係はかってないほど険悪なものとなりました。
その直後、知り合いからLINEを通して一本のフリーハグの動画が送られてきました。
日本人が自分が日本人であることを明かした上で、目かくしをして韓国の路上でフリーハグをする動画だったと記憶しています。
もしかしたら韓国と日本が逆だったかもしれません。
今はその動画が期限切れで見られません。
自分と相手の体を通し、理屈抜きで相手とのコミュニケーション取ろうというフリーハグは素晴らしい友好の手段だと思います。
自分がもし広島の平和公園で韓国人のフリーハグをする人と出会ったら、たぶんハグをし、笑みを返すだろうと思います。
けれどその時、その動画を見た印象はあまりいいものではありませんでした。
フリーハグの素晴らしさは、相手を無条件で受容する、いわゆる母性原理です。
この母性原理は愛の基本ではあるものの、今日本が韓国に対して求めなければならないのは、何事も曖昧にし許してきてしまった過去を反省し、決められたルール、約束した事柄に則って厳しい態度で接する父性原理であり、父性的な愛です。
日本人は何事も「水に流す」という寛容な精神を根底に持っています。
相手を受容し受け入れれば、相手もそれを察して引き下がって譲歩してくれる、そう無意識に思ってしまう母性的な性善説です。
けれどこれは世界的に通じるものではありません。
韓国の文化は恨(はん)の文化であり、日本のすべてを水に流してしまう文化と恨みを何代にも渡って持ち続ける韓国の恨の文化とはまったく相容れません。
個人対個人の間ではフリーハグは素晴らしいことでも、国家間では意図的に距離を置き、冷静に関係を見つめ直すことも必要だと考えます。
そのフリーハグを送ってくれた方は女性たちでグループで作り、難民や地域紛争などを解決し、世界平和を目指そうと活動されている人たちなので、その日韓フリーハグの動画に感銘し、愛を感じられたのだと思います。
そういう方がいて、自分のように少し違った厳しい見方をする人間がいて、陰陽の調和が保たれるのでしょう。
今日は罪のない黒人男性が誤って射殺された事件の裁判で、被害者の弟が犯人である白人女性に「あなたを許します」と言い、彼女をハグするというニュースを見て胸が熱くなりました。
アメリカでは黒人差別が根深い社会問題としてあり、このことについても賛美両論巻き起こっているとのこと。
相手を許し、受け入れるというのは100%善とはとらえることができず、一筋縄にはいきません。
けれど理想論ですが、やはり最終的にはここを目指すべきでしょう。
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