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ミスした時こそガッツポーズ

先日ネットニュースでサッカーの本田圭佑のサッカー指導法を知り、さすが超一流の選手は常人とは考え方がまったく違うものだと感心しました。

本田圭佑がカンボジア人への仰天指導法を明かす「ミスをしたら絶対にガッツポーズをしろ」

カンボジア代表で実質的な監督を務める本田圭佑が、ユニークな指導法で選手たちと接していることを明かした。

本田は30日に都内で行われたイベントに出席。仮想通貨への関心を語ると、経営者の大日方祐介氏とともに、共同でブロックチェーン(分散型ネットワーク)についてのプロジェクトを進めていくことを表明した。

そこで「失敗に対して寛容ではない」と日本社会への持論を展開すると、「カンボジアにも似たような文化がある」と続ける。そして「ミスをしたやつは絶対にガッツポーズをしろ、と言った。頭おかしいことかもしれないけど、それくらい飛ばさないと脳の動きはいつまでも変わらないと思った」と破天荒な取り組みを行ったことを明かす。

それはなぜか。本田は「上手くいかなかったことが分かったことが勝ち。失敗は新しいことに挑戦している証なので、成功するために必須なんですよ」と熱弁。「僕の失敗に対する考え方を賛同してくれる人が増えて、それをどんどん考え方が伝わっていけば、いつか常識はいい意味で変わっていくのではないか。リスクを恐れずチャレンジする人が増えたら、日本のパワーはもっと爆発すると思う」と終始、熱く語っていた。

 

『失敗は成功の母である』
失敗することによって、失敗しない方法、つまり成功への道を見つけることができる、
なるほどですね。

それでもなかなか失敗してガッツポーズとまではできませんが、失敗をいい教訓にするという“思い”を、ガッツポーズという“身体動作”で体に刻み込む、陰と陽、これはすごく実践的で素晴らしい方法だと思います。

 

失敗というと発明王エジソンを思い出します。
たくさんの発明を生み出すと同時に、その過程で数々の失敗を重ねてきたエジソンは、
『失敗なんかしていない。上手くいかない方法を700通り見つけただけだ』
という名言を遺しました。

成功は数多くの失敗の上に成り立っている、一度で完璧に上手くいくことなどあり得ない。
だからこそ失敗に目を逸らすのではなく、その失敗に着目し、それを乗り越えていかなければならない。
この言葉は重いですね。

またパナソニックの創始者松下幸之助は、創業当初、自社製品を使ってクレームをつけに来たお客さんが来ると嬉しくなってニコニコ笑って対応したそうです。
それは製品に対するクレームというのは、製品の改善提案をしてくれるのと等しいからです。

 

ただ失敗を知ることがその改善へと直接つながらない場合、不安や恐怖心、また負け犬根性のようなものを煽るだけで、マイナスイメージになってしまうことがあります。

人によって意見が異なるかもしれませんが、運転免許の更新時に、いつも事故の痛ましい映像を見せられますが、あれはその事故のイメージを脳裏に強烈に焼き付けるというマイナス効果が大きいように感じます。
もちろん当然事故抑止力もあるのでしょうが、その裏の効果もあるということを意識し、事故そのものではなく、事故が起こる要因、その具体的防止策、そういったところにより重点を置いた講習にしてもらいたいと思います。

 

先々月末から一念発起し、日々英語学習に力を入れています。
『継続は力なり』、一日三時間の英語学習をノルマとし、今日で35日目です。

英語の学び方はいろいろありますが、中でも語彙の学習は、この“失敗”というものに着目し、その穴を埋めていく作業という面があります。

自分は理論型の人間なので丸暗記が苦手です。
何事も理屈が分かり、関連した項目ごと理解し、覚えていくタイプです。

英単語・熟語といった語彙も、それだけを覚えるのではなく、例文の中で用法を理解し、少しずつ馴染ませていく方法をということで、560個の例文が載っているDUO3.0というテキストを中心に学習しています。

一昨年末にこのテキストをやり始めた時は四苦八苦し、例文を一日20個ずつ、ちょうど四週間、28日かかって最後まで読み通しました。
それからしばらくブランクがあったものの、その後これを十回ぐらい繰り返し学ぶことで少しずつ語彙が定着し、今はどの例文もすんなりと頭に入ってくるようになりました。

例文形式のいいところは、語彙をひとつの文章の中で関連づけて覚えられること。
そしてその対極にある欠点として、その語彙が例文の流れの中だから分かるのか、それ単独でも理解できるのか、その判別がつきにくいことです。

テキストの中にある語彙の解説は、よく理解できている単語には印をつけず、覚えていないもの、間違いやすいものにマーカーを引いています。
つまりこれが自分にとっての大切な“失敗パターンの記録”ということです。

ですからテキストを読む時は例文だけではなく、このマーカーの引かれた“失敗パターン”にも十分着目するようにしています。

けれどそれだけではこの“失敗パターン”を十分に克服できないので、これら不確かな語彙の中で特に自信のないものを単語カードにしました。
この単語カードを作るだけでも三時間以上かかりました。

今はこの単語カードも繰り返しチェックし、中でもさらに間違いやすいものはより徹底して読み返し、かなりいい状態にまでなっています。

 

このように自らの“失敗パターン”を記録したテキスト、単語カードは、自分にとって宝物です。

こうして文字を打っていて思い出したのですが、学生時代、中三の高校受験生に英語や数学を教えていて、その時使ったテキストに、間違った問題番号には印を付けるように指導していました。
そしてその子に「このテキストは大学受験の時まで持っておいて、その時再びこの間違った箇所を復習すると弱点が克服できていいよ」と話をしました。

人間は誰にでも間違い、弱点はあるものです。
そしてより高みに行ける人間とは、これらに対して目を伏せるのではなく、そこに着目し、それを克服していける人間です。

このたび英語力を高めなければならないという切実な現実に直面し、このことを強く感じ、日々意識するようにしています。