初めて南インドを訪ねたのは2008年、今から15年前のことです。
訪問地であるインド最南端タミルナド州は、インドで唯一学校でインドの連邦公用語であるヒンディー語の授業がない州です。
また小学校(プライマリースクール)の段階から英語で授業をするイングリッシュ・ミディアムも多く、高校以上の学校はすべて英語で授業をするそうです。
インドタミルナド州に限らず、インド全土、またアジア全体で英語はほぼ公用語で、ある程度以上の社会階層の人たちはほとんど英語をネイティブスピーカーのように話し、日本のように英語教育に多大な時間と労力をかけてもほぼ話すことができないという国はまれな存在です。
ツアーで行く観光旅行ではなく、自分の足で現地を訪ねるためにはコミュニケーションスキルの基盤として高い語学能力は必須です。
この能力如何によって旅のクオリティーが大きく左右されます。
ですからインドでの活動を充実させるため、2008年からの15年間少しずつ英語学習を続けてきました。
これまで買ったテキストは雑誌も含めて50冊以上、その中で何度もしっかりと復習をして学んだものも十冊以上あり、英会話学校には通っていませんが、YouTubeの英語学習チャンネルは時折見ています。
それに対する成果はというと・・・、正直自分が望んだレベルには至っていません。
子どもの語学学習能力はすごいものです。
生後わずか数年の幼児が母国語を自由に話すのを見て、いつもうらやましく感じます。
一番最近インドに行ったのは2020年のはじめ、コロナが騒がれ始めた時で、2月にギリギリ日本を出国でき、もうすでに国際便の減便が始まっていたので経由地の香港で一泊し、なんとかインドに入国することができました。
その後コロナ騒ぎが大きくなり、インドで人類史上最大規模のロックダウンが行なわれて出国できなくなり、入国四ヶ月にしてなんとか臨時便の航空チケットと延長ビザを入手し、日本に戻ってくることができました。
その後はご存じの通り世界的コロナ騒動が長く続き、海外旅行は以前と同じように行くことができなくなり、旅行者にとってインドははるか遠い国になってしまいました。
そんなことで三年前の帰国後は英語学習のモチベーションがぐっと下がり、しばらく英語学習が途絶えてしまいました。
今は世界的なコロナ騒動は収まりましたが、渡航の際、ワクチン未接種者は本来感染症の臨床診断には適さないPCR検査の陰性証明が必要等ハードルが残っています。
それでも前回四ヶ月間インドに滞在した際には、現地のインド人たちにすごくお世話になり、そのご恩返しは絶対にしなければなりません。
そんなわけで、モチベーションの下がった英語学習は休んだりしばらく続けたりを繰り返し、なかなか効率が上がりません。
そんな時に見かけたのがこの学習に関する記事で、とても理に適ったことであり、大切なことを思い出させてくれました。
ここで述べられているポイントは三つ、
- “休日だけ” の勉強では記憶は定着しない
- 暗記作業は “休日に長時間” より “毎晩” やるほうがいい
- “90分以上” 続けて勉強しても集中力は保てない
どれも大切なことですが、自分の心に特に刺さったのが、①の毎日コツコツやるということの中に書かれている
毎日、情報を送り続けるわけですから、脳はこの情報は重要だと判断しますし、そうなれば、学んだことが記憶に残りやすくなります。
この言葉です。
これはまさに潜在意識の法則です。
何か事を為すためには、まずは行動すること、これは必須です。
そしてそれをイヤイヤではなく喜びをもってすること、そうしなければ潜在意識は受け入れません。
イヤイヤだから義務的にまとめてやってもその後が続きません。
楽しいこと、嬉しいことは喜びをもって毎日でもやりたくなります。
なぜそれをするのか、その目的を考え、それが達成した時のことを思い喜びを感じる。
またその過程で、成長を体感できるようにする等何か励みになることを考え、楽しく実践できる工夫をする。
これまで脳に重要だと判断させ、潜在意識を十分に働かす工夫を怠ってきました。
『初心忘るべからず』です。
十年以上前、カーラジオからハリウッドで特殊メイクを担当する人の話が流れてきました。
その方はたくさんの俳優さんのメイクを担当していて、人によってメイクが定着しやすい人としにくい人がいるとのことです。
言われることは簡単で、その役に愛着を持っている人はそのメイクがしっかりと定着し、例えば老婆役でそのメイクがイヤだと感じている人は、いくらしっかりメイクを施してもはがれやすくなってしまうとのことでした。
イヤイヤなものは受け入れがたく定着しにくい、好きなものは愛着があって定着する、メイクも学習もまったく同じです。
事を為すには毎日コツコツ喜びをもって行なう。
どうすれば喜びを持てるだろうか、喜びがあればどう形で示すだろうか、それを考え実践することです。
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