イニシエーション

イニシエーション

今日は金曜日、通常なら早朝の異業種交流会「積極人間の集い」に参加する日ですが、現在広島には緊急事態宣言が出されていて、三週間前から休会になっています。

その代り、今朝は広島西倫理法人会の主催するモーニングセミナーに参加しました。
こちらも今は会場に集まるというスタイルではなく、ZOOMによるオンライン聴講という形になっています。

今日の講師は地元広島で痛くない理想の産婦人科医療を目指しておられるフジハラレディースクリニック院長の藤原紹生先生でした。

藤原先生は日々クリニックで出産された方の喜びの報告とともにコロナの真実をFacebookに投稿されていて、今日のZOOMセミナーでもコロナのことについていろいろと語ってくださいました。

フジハラレディースクリニック院長の藤原紹生先生

そのコロナの話題に先立って最初に見せてくださった動画が衝撃です。
九年前に撮られた映像は、出産時に出産をするお母さん自身が自分の下半身にレンズを向け、頭から赤ちゃんが出てきてお母さんに抱きかかえられるまで、その様子を捉えているものです。

出産

実は藤原先生には先月積極人間の集いでもお話しいただいていて、その際にもそのビデオを話の最初に見せてくださいました。

見ている人間はみな呆然、けれどやっぱり自ら出産を経験している女性はすごいですね。
ビデオが終わった後で顔色を失ってる男性陣を尻目に何人かの女性はさかんに拍手をしていました。

フジハラレディースクリニックでは今もそうやって自ら出産の様子をビデオに収められる方が多く、みなさん感動され喜ばれているとのことです。
懇意にしている十輝(TOKI)くんの子どもさんもここで生まれ、遠方からも多数来院されているそうです。
(一番下に貼っている十輝くんの動画を視てください。感動です!)

 

出産シーンの後はコロナの話で、内容は積極人間の集いの時とほぼ同じ、コロナウイルスの存在証明がまだなされていないこと、マスク、三密回避は意味がないといったことです。

医師という立場で話されるコロナの真実は説得力がありますね。
しかも感動的、衝撃的な出産シーンを見た後ですから・・・。

積極人間の集いの講師の話が終わった後の会員スピーチで、ある方が、
「ああいったビデオを見せられた後では、その後の話を信頼せずにはいられませんね」
と語っていましたが、もっともだと思います。
生命誕生というのはそれだけ尊厳のある行為であり、それに携わる医師に対して信頼と尊敬を寄せるのは自然な感覚です。

 

今日話を聴いて思ったこと、それは事実をどのように伝えるのが伝わりやすいのか、またどういった人がそれを受け入れやすいのかということで、これは最近最も重要だと感じているテーマです。

今回のコロナ騒動は、実にいろんなことを浮き彫りにしてくれました。
31年前に文明法則史学と出合い、これから巨大な時代の変革期を迎えることを知り、これからの時代の理というものを考え、学び、感じ取ってきたものがまさに目の前で現実化しています。

話は具体的なものの方が理解しやすいので、多少差し障りはあっても具体的名称をあげてお話させていただきます。

 

今日ZOOMセミナーを主催していた倫理法人会は主に経営者の方たちが中心となった勉強会で、かなり規模の大きな全国組織です。
広島市内だけでも三つの部会があり、周りの知り合いの多くが入会しています。

会費は月一万円、自分も所属しているボランテイアの関係で会費を払うので会員になって欲しいと頼まれたことがありましたが、朝早いのは苦手で、また自分は非倫理的人間で倫理の方針とはそぐわないという理由で会員にはなっていません。

それでも朝6時スタートの各地の会で何度かインドの話をさせていただき、夜開かれる大きな会合にもよく参加させてもらっています。
だいたいは付き合いですが、毎回何か得るものはあります。

 

今朝のようなZOOMでの参加は初めてでした。
少し前から会場でのセミナーとともにZOOMでも参加可能となっていて、現在は会場開催はなしでZOOMのみとなっています。

ZOOMだけとなっても形式は変わりません。
開始一分前から沈黙の時間、会長や役員の挨拶、会の歌を唱和したり創始者の言葉を読み上げたり、礼儀作法に厳しい実に品行方正な会なのです。

ですから会員は真面目な人たちが多く、過去何度か話をした時には相手からの反応があまり感じられず、とても話しにくかったのを覚えています。
また話す時間も40分弱と短いので、時間があっという間に過ぎてしまいます。

今日の藤原先生もZOOMということで聴き手の顔がまったく見えず、とても話がしにくかっただろうと思います。

 

物事に絶対的にいい、絶対的に悪いものはありません。
これは東洋の基本です。
どんなものにもいい面と悪い面の両方がある、これが真理です。

ですからものすごく悪いものにも必ず多少はいい面があり、また逆にものすごくいいと思えるものにもマイナス面が存在し、それを見つけることは難しいものの、そこを見ることがそのものの深い真理を識るための大切なポイントです。

自分は倫理法人会のような規律を重んじる会は苦手です。
これは悪いと言っているのではなく、好きか嫌いか、自分に合うか合わないかの問題です。

一般的評価として、倫理を学び、規律を重んじるのはいいことだとされています。
そして会員の方たちはたぶん社会的評価も高く、反社会的企業活動をされているところもほとんどないのではないでしょうか。
これは素晴らしいことです。

ただそういった中にも必ず欠点があります。
今日は藤原先生が短時間ではありましたがコロナの真実を語り、今のマスクや三密回避の無意味さを説いてくださいましたが、たぶんこれを聴いた倫理法人会の方たちが、今日からすぐにマスクを外すことはないと思われます。

 

自分が関わっている様々な会を見ていると、エセ・コロナ禍の真実に気づき、なんとかそのことを広く世間に訴えようとしているグループと、政府、メディアから発せられる情報に従い、こんな時だからこそ世間的常識となりつつある“感染防止ルール”を厳守しようという二つのグループに分かれています。

倫理法人会は後者です。
入り口には消毒液を置き、マスク着用、三密回避で演台の前には透明な衝立がある中でのスピーチといった雰囲気です。

こういった“感染防止徹底グループ”もまた二つに分かれます。
ひとつはネットからの真実の情報に触れる機会がない方、テレビ、新聞といったコロナの恐怖を煽るメディアが主たる情報源であるという方です。
もうひとつは様々な情報が入ってきているものの、長年形や規律を重んずる生き方をしてきたので、政府やメディア情報を疑うことができず、また“世間的良識”となりつつある感染防止策と信じられている様々なルールに対して自らの声で異議を唱えることができない、あるいはしない人たちです。

日々深い学びをしてこられた倫理法人会の方たちは後者でしょう。
ある方にコロナの真実を伝え、マスク不要の話をしても、「でもエチケットだから」の一言ですまされてしまいました。

規律を重んずる人たちにとって世間の良識やエチケットを守ることは極めて大切です。
そしてそれはそれで過去は問題ありませんでした。
なぜならば短期間で世間の仕組みや考え方が大きく変っていくことはほとんどなく、過去の良識の踏襲で摩擦が生じることはなかったのです。
また摩擦を生じさせないことは日本人がとても尊重する美徳のひとつです。

けれど今は違います、世の中は大きく変革してきていて、過去に縛られていては真理が見えない時代となっています。

 

倫理法人会をひとつの例として上げましたが、周りで宗教や倫理、道徳、社会貢献といったものを求めている宗教や経営者などの団体でも、コロナの真理については目を伏せている、あるいは真実を求めようとしていないところが多々あります。
そういったところの特徴は、

  1. 長い歴史、伝統がある。
  2. きちんとした組織がある。
  3. 厳格な規律がある。

というものです。

つまり長年培ってきた形があるということ。
その形がしっかりとあるがゆえ、新たな環境変化への対応が鈍くなるということです。
この環境という言葉は、常識、良識、価値観、様々な言葉に置き換えられます。

今の時代の大転換期は西洋から東洋へと価値観が移りゆく時です。
西洋とは男性原理、陽性で、男性の身体は引き締った収縮の理合いを表しています。

これまでの西洋中心の時代は、周りの環境変化にぶれることないしっかりとした形を保った組織や教義を持ち、人を強く引きつけていくことに大きな魅力がありました。
そしてそれは西洋中心の時代が続く限り変ることはありませんでした。

けれどこれからはその価値観が根本から変ろうとしていて、これまでの時代のメリットは逆に大きなデメリットになろうとしています。

 

今これから求められているものは、強固な組織力ではなく柔軟な対応力です。
金属のような堅いものではなく、水のようにしなやかなものです。

東洋の哲学を学び、それを体現していたブルース・リーは、死後半世紀近く経った今も偉大なスターとして多くの人からの人気を博しています。
水の持つ性質と形態、これこそがまさにこれから最も重要となつてくる理合いです。

 

時代が大きく変わりゆく時は、生物の進化と同じく突如大きな変革が起き、階段状に変化、進化していきます。

そしてその変化、進化が大きければ大きいほど、そこには大きな苦痛が伴います。
その大きな節目を通り過ぎることをオウム真理教で有名になったイニシエーション(通過儀礼)という言葉で呼び、割礼、七五三、元服、成人式、あのバンジージャンプなどもそのひとつです。

今朝はZOOMセミナーで赤ちゃんが生まれ出るシーンを見ましたが、誕生というのは人生最初のイニシエーションであり、今のコロナパンデミックもまた、大きな意味を持つ人類にとって極めて大きなイニシエーションだと言えるでしょう。

 

ここに映っているのがフジハラレディースクリニックです。

 

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