難民キャンプ

インドでは内戦ではなく、経済的貧しさから難民となった人たちがいます。
ここインド最南端タミルナド州の州都チェンナイには、
すぐ北側のアーンドラ・プラデーシュ州からやって来た難民の人たちのキャンプがあります。

場所は下水処理場とゴミ処理場のすぐ横で、
大量のゴミとともに異臭が漂っています。
彼らはここでお金になるゴミを集めて生活しています。

小さな子どもたちもたくさんいますが、
アーンドラ・プラデーシュ州出身の彼らはテルグ語を話し、
タミルナド州で使われているタミル語とは異なるため、
まともに学校に通うこともできません。

そこで定期的に教会の牧師さんが来て、
簡単な言葉などを指導しています。

貧しくても、難民の子どもたちはとっても可愛いです。

貧困の連鎖を断ち切るには、きちんとした教育を受ける必要があります。
ここには試験期間が終わった学生など、
一時的に先生になってくれる人たちも来るそうで、
多くの人たちの支援が求められています。

難民キャンプはもう一カ所近くにもあり、
もうすっかり辺りは暗くなりましたが、
そちらの方も訪ねました。

ここでは甘いミルクティー、チャイをご馳走になりました。

子どもたちに日本のお菓子を配るととても嬉しそうな顔を見せてくれて、
帰り際には懸命に手を振ってくれました。

こういった子どもたちを目の前にすると胸がつまされます。
インドに来るといつも思うことですが、
「自分になにができるのか」そのことを再度問い直してみたいと思います。