春の色

芝桜

過去世インド人だったからか、暑苦しいほど暑いのは好きでも寒いのは好きになれません。

青空が広がってセミがミンミンと鳴き、海やプールで泳ぎ、冷たいスイカやかき氷を食べて花火を眺める、子どもの頃から夏は活動的というイメージで、その頃の思いが今も変らぬ心に染みついています。

それに対して冬は体が縮こまりますね。
札幌に住んでいた小学生の頃はスキーをしたり雪合戦をしたり、雪でいろいろ遊んだ思い出があってそんなに寒いのは苦にならなかったのですが、それ以降は冬は寒さを我慢する萎縮のイメージです。

それと冬場は寒さだけではなく、着るものでも昔は我慢を強いられていました。
高身長の自分は腕が長く、三十年以上前は輸入物以外では袖の長さが合うものがなく、長袖の季節はいつも少し袖丈の短い長袖シャツを着るというのが当たり前でした。
布団も同じく、掛け布団を重ねる時はいつも少し位置をずらして足先が外に出ないようにするか、若干縮こまるような姿勢で眠るのが習慣になっていました。
その点でも冬はマイナスポイントでした。

今は日本人の体格も変り、シャツの袖丈も布団も長くなりました。

 

春が好きになったのは、社会人になって年月が経ち、少しずつ花の美しさを感じられるようになってからです。

春になるとまず紅白の梅が咲き始めますね。
そして昨日は立ち寄った先の隣の川土手につくしがたくさん生えていて、本格的な春の訪れを感じさせてくれました。

後の方に見えるのは水仙です。

つくし

今年は桜の開花はいつ頃でしょうか。
今年のお花見はエセ・コロナ禍の影響でどうなるか分かりませんが、一日も早く多くの人が真実に目覚め、正常な暮らしに戻ることを切に願わずにおれません。

桜の儚くも美しいピンクの花びら、その桜と同じ色合いの芝桜は桜が散って少し後ですね。
何年か前にインドに行った際、日本のこのきれいな花を見てみたいと、富士の芝桜の写真を見せられました。

富士の芝桜

この上なく美しい日本の誇るべき風景ですね。

桜もこの芝桜も、そして桃もやはり可憐なピンクです。
春の色といったらまずこのピンク色、桃色を思い浮かべます。

 

桃と言えばもう過ぎましたが、桃の節句のメインカラーも桃色、ピンクですね。
今「桃の節句」で画像検索をしたらその美しさに見とれてしまいました。

桃の節句

桃の節句に飾る菱餅、あの三色で構成された上のところもピンクです。
あの三つの色には意味があり、その意味を今年になってあらためて知り、そこにまた深い春の喜びを感じています。

菱餅

この三つの色は、雪の下には新芽が芽吹き、桃の花が咲いている情景なのだそうです。
なんとも風情があるではないですか。
その情景を思うだけで感動してしまいました。

そしてそう感じて回りを見ると、この色合いのものは他にもあるのですね。
三色団子も同じです。

三色団子

上のふたつの写真は、懇意にしている滋賀県彦根市の中嶋庵さんのホームページから取ったもの、そこに書かれている説明によると、

三色団子の色の由来は4つの説があるそうです。

①桜が咲く順序説 赤→ 赤いつぼみ 白→ 白い桜の花がさく 緑→ 散った後の緑の葉
②早春の情景説 赤→ 空に柔らかな太陽 白→ 地表に残る雪 緑→ 下から芽吹く新緑
③季節を表す説 赤→ 桜色の春 白→ 雪色の冬 緑→ 新緑の夏 (秋がない= 飽きない)
④全ての春説 赤→ 太陽・桜の色 白→ 白酒・空の色 緑→ 芽吹く緑・野草・よもぎ色

皆さんはどの説が好きですか?

とのことです。

 

春は「発る」、物事を始める季節です。
エセ・コロナ禍の欺瞞から脱し、真に素晴らしい日本の未来に向けた道を歩み始めましょう。

🌸 可憐な花がその時を待っています。 🌸