今日本はゴールデンウイークの真っ只中、例年なら帰省や観光地に行楽と、日本各地が大賑わいのはずですが、今年は大いに勝手が違います。
地元広島も5月の3、4、5日はフラワーフェスティバルという大きなイベントがあり、パレードやコンサートで百万人を大きく超える人たちで活気にあふれるのですが、今年はそれも中止となりました。
日本のステイホームを訴える声が大きのは、ネットニュースを見ていてよく伝わってきます。
緊急事態宣言も五月末まで延長され大変な事態です。
その結果街は閑散とし、新幹線も極めて低い乗車率にとなっているようですが、残念ながら異国の地ではその空気感がよく分かりません。
インドにいてあらためて思います。
自粛、要請という強制力のない指示だけでよく国民がここまで従うものだと。
これは世界に誇れる日本人の優れた国民性であり、日本人として誇りに思います。
ここインドでは再再延長されたロックダウン期間が後二週間残されていますが、疲弊しきった経済の立て直しも急務であり、地域によって感染状況の異なる実態を考慮して、ここインド最南端の地区では一部経済活動が再開しました。
スレッシュの家は改築中で、五週間に渡るロックダウン期間中工事がストップし半壊状態の家で暮らしていたのが、ようやく今日から職人たちが来て工事を再開しています。
ただ今はすべての材料を揃えることができず、コンクリートを打つための砂と水と鉄筋はあっても、セメントと砂利がすぐには手に入らないそうです。
世界はいまだコロナ禍の渦中にあり、感染拡大のスピードが鈍ったとすると国は一部ありますが、感染者数はまだ増加の一途です。
けれど最も目にするこの感染者数という数字はそれほど大切なのでしょうか。
これはマスコミが意図的に恐怖心を煽るため、または無知であるが故にこの数字を表に出しているのではないかと感じます。
それは政府も同様ですが。
昨年日本でインフルエンザで亡くなった方の数は三千人超、感染した人はそれよりはるかに多い一千万人と推定されています。
政府発表によりマスコミから日々の武漢肺炎感染者数が一の位まで正確に発表され、それに皆が一喜一憂する状態ですが、それにどれだけの意味があるのでしょう。
感染の有無を調べるPCR検査に積極的でないと批判される日本ですが、その感染は想像以上に広がっている可能性があります。
202人の検査で陽性率「5.9%」…抗体検査から見る”市中感染”の実態(FNN.jpプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
東京・千駄ケ谷にあるクリニック「千駄ケ谷インターナショナルクリニック」。
指先から血液を少量採取し、新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうかを検査キットで調べる抗体検査が行われていた。
抗体とは、侵入したウイルスを攻撃するために体内で作られる物質のことで、「抗体あり」つまり陽性ならば、過去に新型コロナウイルスに感染していたことになる。
・・・・・・・・・
千駄ケ谷インターナショナルクリニック・篠塚規院長:
ご家族に(新型)コロナの方がいたけど、どうしても保健所でPCR検査をやってくれなかったとか、きょうの時点で111名の検査をして、9名が陽性でした。
111人のうち、9人が陽性…約8%の人に感染歴があったことになる。感染しても無症状の人が多いことがわかっている新型コロナウイルス。
・・・・・・・・・・
ナビタスクリニック・久住英二医師:
東京都の人口1300万人いるとすると約6%、(単純計算で)78万人くらいがすでに感染していた可能性があるんですね。
ただ、抗体検査の陽性率については、その検査の正確性も含めて議論されている。
神戸市の病院で一般の患者1000人の血液を検査した結果、約3%の人がこれまでに新型コロナウイルスに感染していたとみられることが分かりました。
神戸市の中央市民病院は4月7日までの8日間に外来を受診した患者1000人の血液を調べた結果、33人がこれまでに新型コロナウイルスに感染したことを示す抗体を持っていたと発表しました。
神戸市全体に当てはめると約5万人が感染していた計算になるということです。
今回の結果について、病院は今の感染者の数はほんの一握りである一方、一定の割合でウイルスに抵抗性を持つ人がいるとの考えを示しました。
病院は、結果の解釈には慎重になるべきだとしています。
これら抗体検査から推定される膨大な感染者数がどこまで正しいものか判断できませんが、日々細かく報告される感染者数よりもはるかに多くの“隠れ感染者”がいるであろうことは間違いありません。
だとしたら大切なのは感染者数よりも実際に発症している患者数です。
また感染しても発症していない人たちを調べ、その人たちの生活パターン、習慣にどのような特徴があるのか、そこから発症しないための条件を探り、多くの人に伝えることです。
これは3蜜を避け、外出規制をし、ワクチン開発に期待をするといった対処療法的なものよりも優先すべきことであると考えます。
だからこそ「目覚めの時」で述べた東洋の知恵、養生法が大切になってくるのです。
マスコミは閑散とした渋谷の街や新幹線ホームを報じる代わりに、こういった養生法を紹介してください。
それを昼の情報番組のように一過性の流行を作るだけではなく、継続して効果を検証できるものとし、その情報を蓄積していってください。
それがジャーナリストとしての使命です。
その上でそれを国の施策となるよう訴えてください。
そこまでできるのなら、若者を中心としたマスコミ離れもストップするでしょう。
膨大な隠れ感染者の実体を見ると、今以上に厳しい経済封鎖をしたとしても完全に感染拡大を止めることは不可能です。
だからこそより大切なのは感染しても発症しない免疫力のある丈夫な身体を作ることです。
そのための東洋の知恵であり養生法です。
どうかこの極めてシンプルな真理に、一日も早く多くの人が目覚められることを願います。
昨年の広島フラワーフェスティバルの新聞記事に、自分が属する車椅子介助のグループのパレードが写っています。
来年は是非みんなでパレードに参加したいものです。
コメントを残す