感情を手放す。
感情を手放した後、そこには一体何が残るのか?
前項で、身体、肉体は真我という本源を包み込む鞘(さや)のようなもの、と書きました。
それと同様、感情もまた究極は身体同様真我という本源を包み込むもの、鞘であり表面を覆う皮のようなものだと感じます。
つまり肉体感覚、様々な感情を取り除いたところに本当の“自分”があるということです。
その自分とはどういったものなのか?
視覚的にイメージすると、肉体を持ち様々な感情を抱いている人間が一本のバナナだとすると、それを取り巻く皮をむいたもの、食べることのできる中身が本当の自分であり真我だと例えることができます。
それが美味しいバナナのようにしっかりと固まって自立できるものならいいのですが、形のないふにゃふにゃしたものだと皮をむくと同時に崩れてしまいます。
感情を手放し、囚われたものから心が解放されてスッキリすると、自然と自分の内面へと目が向いてきます。
内に意識を向け、そこにしっかりピントを合わせようとすると、これもやはり自然に背筋が伸び肛門に力が入ります。
これは一種の生理現象です。
本当の自分とは肉体の内側にあるもの、心の内側、奥にあるもの、そのことを身体は知っていて、だからこそ身体がそういった反応を示すのです。
これからは東洋の時代、生命の時代、これからの時代の真理は実にシンプルであり、根本的であってすべてに通じるものです。
ですから切り口は様々あれど行き着くところはみな同じです。
精神的にも肉体的にも自分の最も大切で根本的なものは内側にあり、感情を手放すとそのことがよく理解できるようになってきます。
だからこそ体幹が大切であり、体幹を正しい状態に保つためには姿勢を正さなくてはならず、腰骨を立てる、立腰(りつよう)こそが教育の根本であると説いた偉大な教育者、哲学者である森信三先生の言葉が胸に響きます。
長崎の原爆投下直後、弟の亡骸を背負い焼き場に立つ少年を写したこの写真は、生きるためには何が大切か、今の日本人が失ってしまったものは何なのかを雄弁に物語っています。
このことは「精神と肉体」に詳しく書いています。
是非お読みください。
肉体の体幹に相当する精神の体幹はどこにあるのか、それは志であり生きる上での目標、目的をいかに持つかということです。
ただ漫然と惰性で生きるのではなく、人生という地図の上で進むべき目的地を定め、確かな羅針盤を持って常に行動修正しながら歩を進めていかなければなりません。
そんな目標設定の大切さと方法を理解するには、「ザ・コーチ」という本がとても分かりやすく、これまで多くの方にお勧めしてきました。
この本に書かれているポイントと「目標達成シート マンダラチャート」について昨年レポートにまとめました。
このページの最後に記載していますのでご覧ください。
画像をクリックするとPDFファイルが開きます。
自分自身の生き様を振り返り、志を定め、人生目標を設定するためには、感情とともに思考をクリアーにしなければなりません。
そのための方法としてお勧めするのがブレインダンプです。
ブレインは脳、それをダンプする、つまり頭の中にあるものを棚卸しするということです。
https://youtu.be/gwiDW-3cWuU
すべての答えは自分の中にあり、ただそれが整理されていないがため、そこに目を向けることができないということです。
ブレインダンプをすると、自分の周りには手をつけていない楽しいことがたくさんあるという事実に気付き、とてもワクワクした気持ちになれます。
これは大掃除同様、定期的に実践することをお勧めします。
ここまで書いたことを図にまとめるとこのようになります。
精神(陰)と肉体(陽)、外と内、すべては共生、陰陽のバランスです。
これらをしっかり実践すれば必ず奇跡が起こります。
人生とは自分を見つける旅、そこに向かって歩を進めれば、いろんな事が起こってくるのは当然です。
一度しかない人生をしっかり楽しみましょう♪
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