思い込みと信念

人間の持つ想念の力は絶大で、その思いをかけるものに論理的根拠のあるなしは関係ありません。

薬効のない薬に効果が出るというプラシボ効果は有名です。
ですから薬が認可される前の治験という臨床試験では、二重盲検法という医師も患者もその薬に実際に薬効があるかどうか、絶対に分からない思い込みを排除した方法が取られています。

自分の思い出の中で、昔勤めていた公文という塾でのことが印象に残っています。
公文では基礎力を大切にし、その時学校で習っている内容よりもかなり易しいところから学習をスタートします。
その代わりその後半年、一年でどの程度学習が進むか見通しを話すのですが、ある時その見通しの立て方を間違え、ある小学生の子どもに通常の予想よりもかなり先に進むような見通しをグラフで描いて説明してしまいました。

ところが、その子はそんな早いペースで進むのが当たり前だと思い込み、なんと実際にその猛烈ハイペースで次々と学習をこなしていってしまったのです。

「信じるものは救われる」さながらに、思い込んだその思いの力は絶大です。

思い込みというと、勘違いに基づいたものという印象があり、あまりいいイメージはありません。
それに対して信念は、強固な意志と明確なテーマ、目標に基づいたものであり、こちらはプラスイメージです。

けれどどうでしょう、どちらも強い思いを何かにかけるという意味では同じであり、この二つに明確な差はないように思います。

他人から「あの人は変な思い込みを持ってるね」と言われるようなことでも、それを強い思いと行動力で実際に現実化させてしまったならば、それは立派な信念と呼べるでしょう。
それとは逆に信念と思われるようなことでも、途中で挫折してしまっては本当の信念とはなりません。

思い込みと信念は同じこと、要はどれだけ強い思いと行動でそれを現実化させるかということです。

お陰様で二ヶ月ほど前に患った帯状疱疹は無事完治しました。
医者、薬のお世話にならず、唯一頼っていたサプリメントも当初は一日の目安としての最大分量である八錠を日々摂っていましたが、今は二錠に減らし、余ったものがなくなるまで摂るつもりです。

このたびの帯状疱疹は本当に自家治療で治るかどうか正直少し心配でした。
周りの人に話すと医者にかかって薬を飲んでも年単位で患った方が多くおられ、帯状疱疹がなかなか手強い病だということを今回初めて知りました。

けれどお陰で、自分自身の思いの力と人間誰しもが持っている自然治癒力の強さをあらためて知ることができました。
これからもこの思いを持ってすれば、今後襲ってくるかもしれない肉体的トラブルにも恐れることなく対処できるだろう、今はそう強く信じています。

これは楽観的な考え方かもしれませんが、思いのあり方に正解も不正解もありません。
あるのはただ自分がどう強く思い込むか、その強い思いが自分にとってプラスなのか、ただそれだけです。

ですから自分は
『どんな病も恐るに足らず、必ず対処できる』
そう思い込み、信念とすることにしました。

いつも外ではスマホにイヤフォンを付け、音楽や英会話を聴いています。
これがなかなか音がいいので、最近は家でもこの状態でYouTubeを見たりしているのです。

三日前のこと、いつものように家を出てスマホの音楽を聴こうとすると、左側の音声がほとんど聞き取れません。
もしかしてまた難聴が⋯と少し焦りましたが、色々調べた結果、イヤフォンではなく、スマホ本体の音の出方がおかしいということが分かりました。
イヤフォンが断線しかけて音が途切れることは過去何度も経験していますが、音を出す本体の方の不具合は珍しく、また物入りだなと少し憂鬱な気分になりました。

スマホの左右の音量調節などしたことがなく、また実際にそれができるのかどうか分からなかったのですが、ネットで調べ、調べた機能を使って左右の音量バランスを調節してみました。