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光を送る<2>

光

また別の知り合いとの話です。
ある知人とメッセージを取り交わす中で、昔の出会いということで鈴木秀子先生の話題が出ました。
敬虔なクリスチャンでたくさんの著書もある鈴木秀子先生は自分にとって大いなる心の灯といった存在で、過去何度も講演会を聴かせていただき、本もたくさん読み、自分で読むだけではなく、出版社から十冊単位で著書を取り寄せて回りの人に配ったりもしました。

その鈴木先生の講演会の中で、『心の持ち方を変えると身体に変化が現れる』という体験をしました。
そのことは随分以前に書いた「心と身体の関係・・・こだわり」というページでご紹介しています。

鈴木先生がお話くださった中で、

・ 苦しみには意味があり、人はそれを乗り越える力を持っています。
・ この宇宙はあなたの味方です。
・ 生きる意味とは、他人にどれだけ愛を与えられるか、許すことができるかです。

この三つの言葉が深く心に残りました。
そして講演の最後に短い瞑想の時間を持ち、三番目の許す、これは “赦す” と書く方が適切かもしれませんが、そのことを心に置いて、当時わだかまりを感じていた何人かの人に対してそのわだかまりを捨て、ともに微笑んでいる姿を思い描きました。

すると瞑想が終わって目を開けた瞬間、自分の身体に変化が現れているのを感じたのです。
それまでおぼろげにしか見えなかった壇上の鈴木先生のお顔が、明らかにクッキリと見えるのです。
両眼で免許取得条件ギリギリの0.7ぐらいだった視力が1.2に上がったような感覚で、その状態がその後も一週間続きました。

 

そしてさらにまた別の知り合いの話です。
自分が難聴を克服し、その経験を同じく難聴で苦しむ知人にアドバイスしていると話をしたところ、やはり難聴と耳鳴りで悩んでおられる女性がその方の知り合いでおられ、先週その方をご紹介いただいて初めてお会いしてきました。

その方は片耳がまったく聞こえず常時耳鳴りがしているそうで、医者で診てもらっても原因が分からず心因性ではないかとのことです。
その方の職場には「聴きたくない言葉」を常時話される人がおられ、そのことで随分と悩み、その思いが聴力に支障をきたした原因ではないかと自己分析しておられます。

その方とは二時間ほど、断食で身体の自然治癒力をアップさせること、身体と対話し感謝すること、奇跡的な治癒体験は身近で数多く起こっていること、そして現在の耳の状態やその原因を作った同僚の人をも愛をもって受け入れること、そんなことをお話しさせていただきました。

さらには予祝といって、もうすでによくなったことをイメージし、「カンパ~イ!」とグラス持って大声を上げ、みんなで快気祝いで乾杯しているその予行演習をしました。

予祝って楽しいですね。
すっかりその気になります。
ただしその時に「今の状態でも十分に幸せである」ということを決して忘れてはいけません。

 

その後その方とメールのやり取りをする中で、最近思い浮かべた鈴木先生のことを思い出し、難聴になった原因であり、「聴きたくない!」という強い思いを抱かせてくれた同僚の方に光を送ってくださいとお伝えしました。

人間は誰しも聖人にはなりきれません。
憎しみを感じている人の幸せを願い、光を送ることが難しいのは当然です。
ですから光を送るのはその人ではなく、その人の心の奥にある「その人の魂」に向かって送るのです。

自分は26年前、母が亡くなった後、東寺の大日如来像の前で、人間の本源は魂であり、その魂は光り輝いているということを母から教えてもらいました。
<母の愛>

東寺 大日如来像

母から生命がけで伝えてもらった真理は、多くの人たちと共有していかなければなりません。

その人自身とその人の持つ光り輝く魂、この違いがお分かりでしょうか。
ある特定の人を思い浮かべると、その人に対する様々な感情が浮かび上がってきます。
けれどその人の魂はその人の人格とはまったく別のものであり、自分を含めたすべてのもの「Everything Great」が共有する至高の存在です。

今まで「その人の魂に光を送る」ということは考えたこともなかったのですが、先週その難聴の方と出会い、別の知人と鈴木秀子先生のことを思い返すメッセージのやり取りをし、常に心の中にある母との体験も合わさって頭に浮んできました。

そしてそれは自分にとっても大きな福音です。
これまでの人生で嬉しいこと悲しいこと様々なことが起こり、それらすべてを振り返ってみると、やはり辛いことの方が大きな学びになっていると感じます。
人間関係も同様で、嫌な思いをした関係の方が心に深く刻まれ、そこから自らを反省させられることが多々あります。

実際に現在あまりよくない思いを持っている方に、その人の魂を思い浮かべ、その魂がより一層光り輝くことをイメージしてみました。
するとほとんど抵抗なくイメージでき、そうすることによってその人よりも、自分自身に「わだかまりが捨て去れる」という大きな光が返ってくるようで、心満たされとても心地いいのです。

これは心をクリアリングする最高の手法です。

 

このような回りの人の治癒を願う中で現れた出会いや気づき、これはひとつの導きであり流れなのだと感じます。

そしてすべてはつながっていることの証であり、回りの人の幸せを願うから自分にも幸せが返ってきて、さらには、自分がこのことをキッカケに「最も優秀なメッセンジャー」である目から伝えられたことを実践し、いい反応が現れたなら、きっと難聴で悩んでいるお二人にも必ずいい変化が現れてくるものと強く信じています。

 

回りの人、すべてのものに光を送ってみてください、それは必ず自分自身に返ってきます。

「Everything Great」、それが感じ取れる時代になったのです。