おっぱいがいっぱい

この時空、生命の基本法則は共生・循環、フラクタル、この三つです。

このことは「新たなる生命の時代」(PDF)に分かりやすく書いていて、これは近日中に各項目別に分け、通常のWebページにする予定です。

 

フラクタルとは自己相似形のこと、雲、山並み、海岸線、原子と太陽系の構造、自然界はフラクタルなものに満ちています。

そして形には意味があり、形の似ているもの、つまり相似形の物同士は深いつながりがあり、同じような働きをしたり、何かの作用に対して同じ反応を示すことがあります。

東洋的な物の見方とは、この生命の法則に則り、全体からそのつながりを捉えるもので、東洋医学もその考え方に基づいています。

 

昨日「咀嚼の大切さ」で天城流湯治法の創始者である杉本錬堂氏のことを書き、その流れで天城流の動画を検索し、そのいくつかを観てみました。
そしてその中に興味深い話があったのでシェアさせていただきます。
(動画の音声は少し聞き取りにくいです)

『おっぱいがいっぱい』
すごく面白い言葉です。

おっぱいとは胸の二つのふくらみのこと、このおっぱいのふくらみが体にはたくさんあるというのです。
もちろんまったく同じ形ではありませんが、よく似たふくらみです。
例えば目の下、ほっぺたのふくらみ、手の親指のつけね、母指球と呼ばれる部分、背中の肩甲骨のあたり、みんな丸くふくらんでいます。

これら相似のものは深い関係があり、同じ状態になるとのことです。
つまり右の胸にしこりがあるとすると、右のほっぺたのところや右手の母指球にもしこりができる。

また皮膚上など浅い部分の疾患は近くのところと関係し、深い部分の痛みは遠いところに原因があるとのこと、つまり右の頬の表面の疾患はそこから近い胸、右の頬の奥の部分は遠い右手母指球にその元となるものがあるそうです。

これは実に興味深いフラクタル理論です。

 

他にも以前お聞きしたことでは、首の痛みを治す場合は、同じく首と名前の付くところをマッサージすると効果があるそうです。
手首とか足首、乳首、これらを揉むと首の痛みが改善するとのこと、たしかに首と名前の付くところはみな突出した部分の根本であり、形状が似ています。

 

東洋の知恵は全体思考、マクロ的であり、分析的ミクロ思考の科学とは対極で、科学ではなかなか証明できないものです。
けれど天城流のこの理論は実際の治療の場で活用され、大きな効果を得ています。
得ているからこそこれだけ急速に天城流が広がっています。

時代の流れは確実に東洋へと向かっていて、こういった全体的、東洋的知恵が大きく花開き、人類を新しい価値観へと導いくでしょう。