光を送る

断食

日常のささいなことでも、そこに何らかの流れを感じられると心に深い安心感を覚えます。
またその中でほんのわずかでも自身の成長を感じられることは大きな喜びです。

 

先日難聴で苦しむ友人に、新月の時に断食をすると自然治癒力が高まり、わずかでも聴力に変化があるかもしれないというアドバイスをしました。
それは、断食で聴力を大きく改善させることが目的ではなく、もしわずかでも変化をしたならば、それはその人自身の耳が喜んでるということであり、その “身体からの声” を感じ取ることが目的です。

身体からの声を感じ取り、耳が難聴という症状を通してその人に何を伝えたいのかということを知り、そこから自らに与えようとしている “恵み” をしっかりと受け止めるのです。

すべての物事は必然であり、病気でも怪我でも、身体に現れてくるものは必ず何らかのことを伝えたい、成長を促したいというメッセージです。

スピリチュアルの世界では、究極的には「感謝」がベースになっているとよく言われます。
どんな不幸と思われることでも、どんな病気でも、突き詰めていけばすべてのことに感謝の思いを献げることが究極であり最高の問題解決法だということです。

もちろんこんなことは誰でもできるわけではありませんが、それが究極であるということを頭で知っていれば、何が起こっても気持ちを楽に保つことができます。

 

この世はすべて相対であり、絶対のモノは存在しません。
ですから大切なのは客観的事実ではなく、自分がそれをどう解釈するかということです。

この世の中のもの、自分の身の回りのもの、それらすべてに感謝することができる、これが正しいかどうかではなく、そう解釈することが究極的な救いや学びになるということが大切です。

アドラー心理学も同じです。
過去の出来事、トラウマが現在の自分の心理状態を作っているという従来の心理学的解釈を取るか、アドラーのように過去はまったく関係がなく、過去の出来事は今の自分を肯定するための「目的」に過ぎないという解釈を取るか、それは自分自身の選択です。

大切なのはどちらが正しいかではなく、どのように解釈することが自分にとってプラスかということです。
また実際に正解はないでしょう。

けれどアドラーのように「今にすべてがある」とする考え方の方がより究極なのだと感じます。
ただし究極だからより素晴らしいということはありません。
子どもが幼稚園、小学校と少しずつ上の学校へ進んでいくように、物事には段階があります。

 

先日観た「天から見れば」という映画に、幼い頃に養父に両腕を切り取られた大石順教さんという尼さんが紹介されていて、大石尼は凶刃によって自分の両腕を奪った養父にすら感謝をし、亡くなる前には「来世もこの身体で生まれてきて、今世やり残したことをやり遂げたい」と語られたそうです。

ほとんどの人はこういった心境にまでは至れませんが、ここまで到達すれば、それは大いなる救いであり究極であることは間違いありません。

 

新月は29.5日、ほぼ月に一回巡ってきます。
この時は自己との対話、食を見直す意味でも断食をしてみることをお勧めします。

2021年 新月・満月カレンダー

とは言うものの、自分はここ最近は新月に断食することを怠っていて、友人に新月の断食を勧めたことをキッカケに思い出し、前回新月だった2月12日をはさんで一日ちょっとの間食事を絶って、ほんのわずかな「こがし玄米」だけを口にしました。

こがし玄米

こがし玄米は身体の浄化能力を高め、断食の際のパートナー、半断食の友として最適です。
こがし玄米を少量口にすることで断食の苦しさが緩和されます。

 

「一病息災」今回はごく短期間の断食でしたが、その効果は現在の自分にとって最も弱点である眼に現れました。
視界がほんの少しクリアーに感じられ、近視の眼鏡をかけていると手元の文字がほとんど読むことができなかったのが、ほんのわずか文字の形が判別できるようになりました。

その変化はごくわずかなものですが、何より反応をしてくれたということに大きな喜びを感じます。

この反応、身体からの声を見逃しては申し訳ありません。
これまで「眼がしわい」(広島弁:眼が疲れた)と感じていても特になにもしなかったのですが、これを機会にもっと眼を労ろうと思い、現在まで日々眼を労り励ますトレーニングをしています。

こんなカードを眼鏡をかけたり外したり、近づけたり遠ざけたりして見ています。

視力トレーニング

こうして眼を労ってそれで効果が感じられたなら、目と耳という違いはあるものの、難聴で苦しむ友人も努力をすれば変化が現れる可能性があることを示しているように思い、トレーニングにも一層力が入ります。

「Everything Great」すべてはつながっています。
自分に感じられた効果は彼にも感じられる、彼の幸せは自分の幸せ、そう信じています。

 

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