千賀一生氏という方が説かれた歴史観に『ガイアの法則』というものがあります。
これが村山節先生の説かれた文明法則史学と極めて近似しており、天体、地球の動きと人類の文明をとても論理的に解析されていて、もしこれが事実であるとするならば、歴史の生命リズムを文明法則史学以上に精緻に説いたものであると言えます。
その概略は、このようなものです。
- 宇宙は16ビートのリズムを刻んでいる。
- 地球の自転軸が回転する25776年の歳差周期、その周期の1/16、1611年周期で文明の
中心地が東西で移り変わっている。
※ 歳差とは、駒のように自転する物体の回転軸が円を描くように振れる現象です。 - その移り変わるごとに、全角360度の1/16、22.5度東側の文明は東に、西側の文明は西に中心地がスピン(回転)している。
- 東側は精神文明が栄え、西側は物質文明が栄える傾向がある。
- これから新たな文明の中心となるところは東経135度、日本標準子午線の通る日本の明石、淡路島近辺、そこから東周りで1.4度(22.5度の1/16)、近畿地方一円である。
- その文明転換点と考えられるのは1995年、阪神淡路大震災のあった年である。
- より大きな文明スパンは25776年(歳差周期)で、今回はその転換期とも重なる。
東西文明興亡の流れは、1611年がひとつのサイクルです。
人間は誕生した後、23日のリズムで、身体の好不調を繰り返すとされています。
睡眠中は、およそ90分サイクルで、体と頭を休めるレム睡眠、ノンレム睡眠を繰り返すと言われています。
ガイアの法則で説く東西文明の興亡のリズムも、文明法則史学で説かれるものと同じ二重らせん構造です。
そして東の文明は22.5度ずつ東へ、西の文明は22.5度ずつ西へ推移するというのは、遺伝子DNAの二本のDNA鎖が、互いに逆向きに組み合わさっている構造と完全にフラクタルです。
1953年、ワトソンとクリックが、科学雑誌「ネイチャー」にDNAの二重らせん構造を発表した時に用いられたDNAの構造図
DNA鎖の方向性が、それぞれ逆向きの矢印で記されています。
このたびの転換期は、1611年周期の小さな波と25776年周期(歳差周期)の大きな波の転換点、起点の重なりであり、どちらも陰性、一元性へと向かいます。
今は『陽、二元性、男性性』から『陰、一元性、女性性』へと向かう、巨大な文明転換期です。
歴史は社会現象から 物理現象、天文現象へ
村山節先生は、文明法則史学を世に広く知らしめ、人類がこの歴史の大転換期を無事乗り越えられることを願い、自らの論文を多くの著名学者に送り、周りの研究者たちとともに、その論を深めてこられました。
その結果、文明法則史学を支持する学者はいても、反論を唱える学者は現れませんでした。
それは文明法則史学が実際の史実に基づいて導かれた事実であるからです。
ガイアの法則も、これまでの歴史の流れ、その生命法則に則った論理性から、述べられていることは事実であろうと推察できます。
村山節先生が、歴史研究家としての生命を懸けて文明法則史学の普及と検証に取り組まれたのと同様に、千賀氏にも、その論をより深く検証し、そこから得られる英知を広く知らしめ、人類共通の知恵として昇華していけるよう努力していただくことを強く望みます。
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