自分にとって英会話能力習得は永遠のテーマで、初めて南インドを訪ねた13年前から細く長く学習を続けています。
その間コンスタントに学習を続けていた期間もあり、また長く英語に触れずに過してしまった時もあり、最近はそのムラをなくすべく、「ループ習慣トラッカー」というアプリをAndroidのスマホにインストールし、一日一時間を目標に学習を続けています。
お陰様でこのアプリを入れてから一ヶ月半、この間に一時間以上英語を学習した日は69%とまずまずの結果です。
このアプリには英語学習だけではなく、呼吸法など習慣づけたいものを六項目ほど入れています。
このアプリを触っているうちに、最近の高機能なスマホならもっといろいろ工夫できるのではと考え、英語音声を聴いているメディアプレーヤー「VLC」を操作し、そこに再生速度を変える機能があることを発見しました。
自分がパソコンを触れるようになったのは約二十年前、当時はWindows Meの低スペックPCでたびたび不具合を起こし、音声速度をピッチを変えることなく変換するソフトもあったものの、二十万円近くする極めて高価なものでした。
それが今は小さなスマホに無料でインストールできるとは・・・、まさに隔世の感です。
高速で音声を再生し、それを聴き取る速聴の効果はこれまで何度も体感しています。
自分が英語学習のメインとしているのは音読で、そこに付随して音読するテキストを中心にリスニングもしています。
これまでは当然等速でしかリスニングしたことがなかったのですが、これを高速で聴き取る訓練をすると、より効果が高まるのは間違いありません。
ちなみにVLCは0.25倍から4倍速まで自由に速度を選ぶことができます。
論より証拠、まずはチャレンジです。
選んだテキストはここ最近最も愛用している「DUO3.0」です。
これはもう三十周以上学習していて、560あるどの英文も暗唱できるとまではいきませんが、かなりなじみのあるものばかりです。
この読み上げ音声をなんとか聴き取れる2.0倍速で最後まで聴き通しました。
560の英文は通常速度では所要時間約一時間で、二倍速なので約30分の学習です。
その間飛ぶような流れる英語音声を、「DUO 3.0 / CD復習用」に付属している英文とその日本文のみが載っている小冊子を手に目で追いかけながら聴き取りました。
リスニングは、聴き慣れているものは特に、つい音声を耳で追っているつもりでも、意識がよそを向いてしまうことがよくあります。
このDUO3.0も同様ですが、さすが二倍速だと気を逸らすと話しているところがどこか分からなくなってしまい、いやが応でも音声に意識を集中せざるえません。
それでも何ヶ所かはどこを話しているのか分からなくなったところはありましたが、集中してさえいればナチュラルスピードの二倍速でも聴き取れないところはありませんでした。
これが初めて聴く英文だとまず無理でしょう。
習熟というのは大きな力です。
30分間二倍速英語音声を聴くというのはかなりの労力です。
終わった時はやれやれといった感じですか、その直後に通常速度の英文を聴くと、まるでスローモーションで話しているかのように感じ、頭が高速音声に馴染んでいるのを実感できます。
車でも、いつも低速運転しているとエンジンが高速で回らなくなると言われます。
たまにはレッドゾーン付近の高回転でエンジンを回すと、“すす払い”されたようにエンジン内部がリフレッシュされる効果があります。
人間の頭も同様です。
聴覚によって頭脳の動きを高回転させると、何かひとつの扉が開かれるように、頭の中がとてもスッキリとします。
以前の体験ではその場で視力が上がったこともありました。
高速音声は日本語でもかまいません。
ただ母国語ではない英語の方が聴き取るために頭を使うので、能力開発という面では効果が高いように感じます。
まだこの取り組みは昨日、今日と二回しかしていませんが、これからもテキストを変え、再生速度を変え、いろいろと取り組んでみたいと考えています。
この方法は学習効果とともに学習時間の短縮になるのも有り難く、英語力向上の大きなステップにしたいと考えています。
こんなことが今は無料のアプリでできるのですから、本当にいい時代になったものです。
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