陰と陽

これからは東洋の時代、陰の時代です。
陰とは大きくふくれ、広がる理を持っていて、陰の理を持つ女性の体はふくよかでまろやかです。
それに対して、中心に向かって収縮する陽の理を持つ男性の体は引き締まっています。

陰陽は比較の中にある相対的なもので、絶対的な陰や陽はありません。

★ 陰の特質 ・・・ 遠心力、冷たさ、膨張、軽い、上下に大きく、東洋 ...
☆ 陽の特質 ・・・ 求心力、熱さ、収縮、重い、横に平たく、西洋 ...

陰陽は相対なので、動物でも植物でも、ひとつのものの中に陰性の強いもの、陽性の強いものが混じり合っています。

人間の顔も、横に広がる目、眉毛や口は陽性で、自由に動かすことができますが、縦に伸びる耳や鼻は陰性であり、動かすことができません。
けれども鼻の穴は横に二つあり、これは陽性で動かすことができます。

これはひとつの例ですが、陰と陽の見方を覚えると、身の回りのものの性質がよく分かります。

陰と陽、これは陰陽の順番であり、陰があって陽があります。
生命を宿し、産み出す性である女性は、無から有を創り出す力を持ち、男性はその産まれた生命を発展、成長させる力を持っています。

生命の仕組みを研究する発生学でも明らかなように、生命の基本形は女性です。
人間は母親の胎内で生命を授かった当初は女性の形質を持ち、女性はそのまま成長し、男性は女性の形質が変化して男性へと変わっていきます。

このようにこの宇宙(時空間)が陰性優位なのは、宇宙は137億年前のビックバンによって誕生し、今も膨張し続けている陰性の状態であるからだと考えられます。

ビックバン

ビックバン
宇宙は今も広がり続け、宇宙の果ては、赤色に偏る赤方偏位が見られます。

ですから物事の始まりは陰性であり、大きな区切りの後、新たな出発もまた陰性からということになります。

これから始まる新たなる陰の時代は、旧来の価値観から脱却し、陰の理に則り、すべてのものを新たに創造することが求められています。

 

陰陽の理合いはシンプルですが、とても深いものです。
それをマクロビオティックという生命観の創始者である桜沢如一氏が、7つの原則と12の法則にまとめました。

この宇宙にあるモノはすべて相対的であり、絶対的なものはありません。
けれどそれを律する原則や法則は変わることがなく、それを「まこと」と呼びます。
これは「まこと」の原則と法則です。

 

宇宙の秩序 七つの原則

  1. すべてのものは唯ひとつの無限から生まれた。
  2. すべてのものは変化する。
  3. 対立するすべてのものは、すべて互いに補い合う。
  4. この世に同じものはひとつもない。
  5. 表があれば、必ず裏がある。
  6. 表が大きければ、裏も大きい。
  7. 始めのあるものには、終わりがある。

 

宇宙の十二の変化の法則

  1. ひとつの無限、太極は、永遠に変化する相補的、対立的な性質の陰と陽として現れる。
  2. 陰陽は、ひとつなる無限である宇宙の永遠の運動の中からたえず現れる。
  3. 陰は遠心的であり、陽は求心的である。
    陰と陽が互いに作用して、エネルギーと森羅万象を作り出す。
  4. 陰は陽を引きつけ、陽は陰を引きつける。
  5. 陰は陰をはねつけ、陽は陽をはねつける。
  6. 種々異なった割合で融合した陰陽は、それぞれ異なった現象を作り出す。
    現象の中で引きつけ(牽引)たりはねつけ(排斥)たりする作用は、陰陽の力の差に比例する。
  7. すべての現象は、陰陽のバランスを変え、調和を取りながら動き続けている。
    陰は陽に、陽は陰に転ずる。
  8. 絶対的陰、あるいは絶対的陽であるものは、なにひとつない。
    すべてのものは程度の差こそあれ、両性合わせ持っている。
  9. 完全に中立なものはなにひとつない。
    どんなものでも陰か陽のどちらかが勝っている。
  10. 大陰は小陰を引きつけ、大陽は小陽を引きつける。
  11. 極陰は陽を生み出し、極陽は陰を生み出す。
  12. すべてのものの中心部は陽であり、表面・外面は陰である。

 

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