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ご挨拶

南インドの子どもたちに笑顔を届けたい

今現在80億を超える人口を抱えた地球全体では、深刻な経済格差、食糧危機の元、31億人もの人たちが飢餓による栄養不良状態にさらされています。 ( 2022年 国連発表より )

人口世界トップとなったインドでも、きわめて大きな貧富の差があり、多くの貧しい人々はその日の食事にも苦労する貧しい生活を強いられています。
その中でもストリートチルドレンと呼ばれ路上やバラックで生活をする子どもや大人たちがインド全土で7800万人いると推定され、その数は世界最高です。
インドは伝統的なカースト制という身分制度があり、貧しい身分に生まれた子供は一生貧しい生活に甘んじなければならないことが多く、路上生活者として生まれた子どもの中には “物もらい” として生活しやすいようにと、実の親から右手(インドでは浄とされる手)を切り落とされたり、両目をつぶされてしまうという、日本では考えられないような現実がいまだ存在しています。
IT産業が飛躍的に成長しているインドですが、貧しい人々の暮らしぶりは想像を絶するものです。

インドでも貧しい人々や子どもたちを救おうという働きはあります。
私の訪ねているセント・ボニフェイス・アンバハムというホーム(児童養護施設)は、ドイツのキリスト教団からの支援を受け、インド最南端タミルナード州に二つの施設を持ち、6歳から18歳までの子どもたち数百名名が共同生活を送っています。
日常生活に最低限必要な持ち物だけで、毎日規則正しい生活をホームで過ごす子どもたちは、輝くような笑顔を持ち、体全体で生きる喜びを表現しています。

けれども、幼い頃から学校にも行かず労役にかり出され、タバコや薬物に染まっていくストリートチルドレンたちには、ホームにいる子どもたちのような笑顔はありません。ストリートチルドレンを救い、ホームに入ってもらうには、1人一日100円のお金があれば可能なのです。

私たちの会では、義援金を集め貧しい子どもたちを支援し、またインドの現地に行って子どもたちとの交流を通し、私たち自身を見つめ直すキツカケ作りにしたいと考えています。
皆様方のご協力、ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

南インドの子どもたちを支援する会
酒井伸雄