ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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思いの力

震災や津波で大きな被害を被った東北の方たち、
余震に怯え、節電、停電を苦労を味わっている関東の方たち、、
放射能の恐怖にさらされている東日本の多くの方たち、
そのつらさはいかほどのものかと案じます。

こちら広島の人たちも気持ちは大きく沈んでいるものの、
普段の生活は震災以前とまったく変わることがなく、
その変わらない日常に申し訳なさを感じます。

この日本や日本人は、
その国土や施設、人々の心と体、そして生活、
すべてのものが、震災と津波によって大きく傷つけられました。

今はその傷ついたものを一日も早く復旧、復興することが求められています。
私も被災地から遠い広島にいて、
その一助になればという願いで、
「不安と恐怖を手放す」「怒りを手放す」「平静さ」等のページを
アップさせていただきました。

まずは日本人一人一人が、明るく前向きな気持ちになることがスタートです。


このたびの災害は、地震や津波といった自然災害によるものだけではなく、
それによって破壊された原子力発電所のからの放射能汚染という恐怖が、
日本人全体の心に大きくのしかかっています。

今はまだまったく予断の許さない状況で、
今後の見通しは、専門家によって大きく分かれています。
今できることは、命がけで放水、冷却、電源復旧に取り組んでいただいている
東京電力や自衛隊、消防隊、その他関係者の方たちの
尊い奮闘に感謝をし、手を合わせて祈るだけです。

ネットを見ると、ものすごくたくさんの人たちが、
原発やそこで作業に従事する人たちに向け、
祈りを捧げています。

このホームページでも、祈りのための「光の雨」という
素晴らしい詩をご紹介させていただきました。
何人かの方から、この詩を他にも紹介したり、
自分で日々唱えながら祈りを捧げているとというメッセージをいただきました。

祈りは必ず通じます。


昨日20日、原発3号機の原子炉格納容器の圧力が一時的に高まり、
放射能を含んだ水蒸気を外部に放出せざる得ないとの発表がありましたが、
その後圧力が低下し、水蒸気放出は回避されました。

また20日夜現在、すべてのプールの温度が100度以内になっており、
今のところ、まだ危機的状況には至っていないという発表がありました。

私はこれは奇跡だと思います。
多くの人の祈りが通じ、奇跡が起こったのだと考えています。

祈りは通じ、現実を創り、奇跡を起します。


私たちの思いの力は無限です。
その思いの力を高め、これからの復旧、復興の礎としていくためにも、
気持ちは被災者の方たちへの労りに傾けながらも、
明るく、強く、前向きに持っていかなければなりません。

これまでスピリチュアルな世界で語られいてた様々な心の働きを、
今こそ現実世界に活かしていく時です。


心を明るくいい方向に持っていくというのは、
「明るくいい状態をイメージする」というのとはちょっと違います。

プラス発想とは、いい状態、いいことばかりをイメージするのではなく、
その時の心が、どの方向に向かっているかということが大切です。

大金持ちで、資産を数十億円持っている人がいたとしても、
その人が株で一億円すってしまったら、
その瞬間、その人はとても不幸な心の状態であるはずです。
それは心が下を向いているからです。

仕事を探しても見つからず、明日への不安を抱えている人は、
たとえ低賃金の仕事でも、安定した仕事先が見つかれば、
飛び上がるようにして大喜びするはずです。
それは心が上を向いているからです。


幸せを感じ、明るい気持ちを持てるかどうかということは、
今現在の『その人のいる位置』ではなく、
その人の状態が上に行ったり下に行った時に生じる、
『その人の心の向き(ベクトル)』に関わっています。

心の向きを上向きにするには、いったん下まで降りるのが一番です。

東京でマンション暮らしをしている人が、
「これからもこの生活を保っていける。
 余震は治まる。
 放射能被害はここまで及ばない ・・・ 」
と懸命に「いい状態」をイメージしたとしても、
その底に捨てきれない恐怖心があり、
「けど万が一会社が倒産したらどうなるだろう ・・・
 もっと大きな地震が来てマンションが崩れたらどうしよう ・・・」
 放射能被害が広がって、ここに住めなくなったらどうしたらいいんだろう ・・・ 」
こんな思いを抱えているのだとしたら、
本当に明るい気持ちになることはできず、
その恐怖心が新しい現実を創ってしまいます。


今の時代のキーワードは「手放す」です。
引き受け気功セドナメソッドスペースクリアリング断捨離
これらはすべて、ものや思いへの執着を手放すことを求めています。

そしこのたびの震災に接し、手放すということが、
今の私たちにとってきわめて大切なテーマであるということを
ますます深く確信することができるようになりました。

手放すとは、今あるものをすべて捨ててしまったり、
否定するということではありません。
執着を手放し、裸一貫の自分を見つめ直すということです。


東京のマンションに住めなくなってもいいではないですか。
会社がつぶれても、家族で地方に移住し、
そこでまた新たな生き方を探していけば ・・・ 。
そこで何か素晴らしいものと巡り会えるかもしれません。
命がある、これだけで本当に素晴らしいものです。

その手放した状態を今すぐ実際に実行しろというのではありません。
そこまでの心構えをし、価値観を広げていけば、
どんな状態でも喜びがわいてきます。

これから先はどうなるか分からないけれど、
今こうして快適なマンション生活ができることがいかにありがたいことなのか、
生きているということがいかに素晴らしいことなのか、
それが実感として体で感じられるようになるのです。

それが本当の意味で心を前向きにし、
プラス発想を導ける方法です。

俺は今の会社に勤められなくなったら不幸なんだ、
東京暮らしが最高だ、
このマンションよりもっといい住まいなんてあるはずないんだ、・・・
そういった思いを手放してもらいたいのです。

手放す 吾唯知足

吾唯知足(われただ足るを知る)、これが幸せの原点です。

私はインドで、日々明るく元気に過すホームの子どもたちと触れ合い、
彼らからこのことを教えてもらいました。
何も私有財産がなくても、毎日笑顔いっぱいで過すことはできるのです。
これは本来人間なら誰しもが持っている能力です。
  <吾唯足るを知る>



それは新たに身に付けるものではなく、
心の奥に持っていることに気付き、思い出せばいいのです。


これからはいよいよ本当の「思いの力」を活かす時です。本番です。
ただ御利益を求めてテクニックでやるのではありません。

「ダラクタをたくさん処分ししたらラッキーなことがたくさん起きるらしいから ・・・ 」
「引き受けますと繰り返し唱えたら、嫌なことが去っていくそうだから ・・・ 」
こんな生半可の気持ちではまったく思いは通じません。

今たとえどんな最悪の状態であってもそれを引き受け、
自分の表面意識で描いている理想の形というものを手放し、
今この瞬間がいかに喜びにあふれ、満ち足りていているのか、
それを知り、感じ、味わうところからはじまります。

ホ・オポノポノの言葉でも、
ありがとう ごめんなさい 許してください 愛しています、
それを唱え、その言霊を心の奥深くに染み込ませるところに意味があります。

様々なスピリチュアルの手法は、自己改革、自己実現の手段であり、
問題を回避するための方法ではないのです。


今この瞬間、すべては満たされています。
その思いから、すべてを生み出す力は生まれます。



2011.3.21 Monday  
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