ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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ヨガナンダ



波動進化

昨日アップした「言葉の限界<8>」の中で、
「無知の知」という人間の知識の限界を知るものが賢者であるということと、
己の中にすべての創造主である神性を見るということが、
表面的には矛盾しているようであっても根底は一致しているということを書きながら、
こういった相反するものが本当は同じ事を語っていたり共生したりしている
事例が数多くあるのだということをあらためて感じました。

陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になる。
ひとつの方向に向かって行き着くところまで行ったものは、
まったく相反する方向に一気に転じてしまうことがあるということです。

膨らませすぎた風船は極限まで大きくなり、
破裂した瞬間元の小さなゴムのかけらに戻ってしまいます。
縮みきったバネは大きく伸びようとし、
大きく伸びきったバネは逆に縮んでいこうとします。
輪ゴムを大きく引っ張って指を離すと、
伸ばしていたのとは逆の方に勢いよく飛んでいきます。
長い間地中の根っこを伸ばすことに専心していた稲穂は、
成長の時には一気に丈夫な茎を伸ばし、たくさんの実りをたたえることができます。

極右活動家と極左活動家は、活動の過激さという面でとてもよく似ています。
どちらかの活動に熱を上げ、それが何かのキッカケで嫌気がさし、
その後真っ向から対立する思想の集団に入るという人も
少なくないのではないかと思われます。


陰と陽、男と女、植物と動物、・・・
ふたつの相反するものはお互いを補うように共生し、
そのバランスをいい具合に保つことが大切です。

やじろべえ

やじろべえも左右のおもりのバランスが取れているから倒れることなく
いつまでも左右に揺れ動くことができます。

左右のおもりのバランスが取れていることが共生であり、
また中庸であり、
やじろべえが左右に揺れ動くことが循環です。

やじろべえを左右に大きく動かし、大きな循環を生み出すためには、
バランスの取れた左右のおもりをより大きなものにするか、
おもりを左右に大きく引き離すことが求められます。


このバランス(共生)感覚というのはきわめて重要な法則であり、
これを心がけているだけでいろんなことが見えてきます。

先に理論(観念)と実践ということを書きました。
これからは心の時代ということでイメージの持つ力が脚光を浴びていますが、
その観念の力を裏打ちし、より重みを持たせるために、
それと相対する実践というものが同じように重要になってきます。

「ハート」でご紹介したグレッグ・ブレイデンの言葉によると、
人間の体にあるチャクラのウチ上位のエネルギーセンターは、
思考、理論、過程を司り、それが下からわき上がってくる感情と
ハート(心臓)のところで一体となってフィーリングになり、
そこから電磁波が発生して物質を形作ると語っています。



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これは頭(上)で考えたことに行動(下)が伴い、
それがハート(中)で結合し、
現実界を変えていく力を持つというように解釈できるしょう。

私はどちらかというと理論が先行するタイプの人間ですので、
常に実践を第一に心がけるようにしてバランスを保っています。
これからも本をたくさん読んでいきたいと考えていますので、
そのためにも体を使って行動し、
理論がすんなり生き様として入る自分になりたいのです。

あなたがやろうとしていること、そのための方法論はどういったものでしょうか。
それと対極のものは何でしょう。
どうすればよりバランスを保つことができるでしょうか。
そのことを考えてみてください。


しかしすべてのものがバランスの取れた共生した状態が
100%望ましいというわけではありません。
ある瞬間を見れば、この時空にはアンバランスなものもたくさんあるのが
ごく当たり前の自然な状態です。
  参照 ・・・ 「対称と非対称」

共生というものをもう一段上のスケールで見れば、
バランスの取れたものとアンバランスなもの、
このふたつのバランスもまたひとつの共生であり、
アンバランスなものは、バランスを取る方向に向かおうとし、
より大きな新たなものを生み出す力を持っています。

バランスの取りれたものが循環している時、
その循環を妨げる抵抗が何もないとすれば、
グルグルといつまでも変わることのない循環運動を続けます。

けれどもそれでは大きく進化していくことはできません。
この時空における循環というのは、
進化し続けていく『波動進化』にその本質があります。

文明が二重らせんを描くようにして進化していく生命体であるということは、
文明法則史学によって証明されました。
その二重らせんは渦を巻くように進化し、
人類は少しずつ平和裡に文明の転換が行えるようになってきています。
  参照 ・・・ 歴史の大転換期


やじろべえが倒れることなく左右に揺れる運動を続けるには、
左右のおもりのバランスが大切です。
そしてこの運動をより大きなものに進化させていくためには、
一時的にバランスを崩した不安定な状態を作り、
その不安定さを解消しようとする力を借りて
今までより一段大きなバランスを取ることが最も自然な方法です。

そしてこの安定と不安定を繰り返し、
その循環運動を渦のように大きくしていくことが、
波動進化していく時空の生命体の持つ本質です。

私たちにおいても、まずは自分の内面、行動、
自分と回りとの関わり、そういった中で安定したバランス、共生関係を築くことです。

そして次なる飛躍のチャンスとして、あえてその中に新たなものを取り入れ、
不安定さを作り、それをなんとかしようという新たな力を得て、
より大きく波動進化していくのです。

地球も今、より大きな安定を求めるために、
大きな不安定の中にいるように見受けられます。
地球も、私たち一人一人も、
波動進化して向かう次なる大きなステージ、それがアセンションなのでしょう。

2011.1.9 Sunday  
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