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ヨガナンダ



新年に思う

新年明けましておめでとうございます。
今年も皆様方にとって幸多き一年でありますことをご祈念いたします。

謹賀新年

2011年、今年はどんな年になるのでしょうか。
今の時代の流れからいって、
世界は2010年よりも激動の度合を増し、
時間もますます加速度を増してくるものと思われます。

そして当然ながら人間の持つ想念の力も高まってくるはずです。
その人の心通りの世界が、よりリアルに展開していくということです。

こういったパワーに満ちた時代ですので、
その人の思いと行動ひとつによって、
人生は大きく変わっていき、個性がより際立ってくるでしょう。

できるならば、自分の心の奥が望む生き方をしていきたいですね。


年齢を重ねるにつれ、
盆や正月といった季節のイベントに対する感動は薄れていきますが、
今日、この元旦を迎える瞬間もまさに淡々としたものでした。

大晦日はテレビで紅白をやっている時間はパソコンに向い、
一年を振り返って自分の思いを綴っていました。
それが終わったら毎日している呼吸法と瞑想をし、
自転車に乗って、これも毎日通っているスーパー銭湯に向かいました。

いつも半身浴でゆっくりと湯舟に浸かっているのですが、
ミクロの気泡が出て真っ白になった湯舟の中で心地よく身を横たえている時に
新年を迎えたことを告げる場内アナウンスを聞きました。

「あ〜、新年を迎えたのか」
ただそう思うだけで、とくになんの感慨も持たない自分の心に少し驚きました。

高校生の時はみんなで一緒に東大寺にお参りしたな〜、
車で京都まで足を伸ばしたこともあったな〜、
昔のことを思い出し、それが何年前だったのか指折り数えてみるぐらいです。

「一年の計は元旦にあり」、
年の変わり目というのは大きな区切りであることは間違いありませんが、
今の自分にとっては、カレンダーの時の流れよりも、
日々身の回りで怒濤の如く流れている有機的な様々な物事の推移の方に
意識の中心がいってしまいます。

毎日がドラマですね。
そこに太陽暦のカレンダーというものは関係しません。


ただやはり年末やお正月は、
これまでの一年間やこれからの一年間のことに心を傾け、
いろんなことを考えるのですが、
昨年から続けている『今この瞬間を感じる』
ということが身に付いたのでしょうね、
これまでと比べると、格段に過去や未来のことを考えなくなりました。

今何を感じているのか、
今何をしたいのか、
意識の焦点があるのはこのことです。

今年はこれをさらに深め、
もっと自分を愛せるようになることを実践していくつもりです。
  ( 具体的に考えていることはあるのですが、まだ秘密です♪ )


昨日の大晦日に一年を振り返ったことを書いたのですが、
後になって、そこにインドでのことがまったく書かれていないのに気が付きました。
インドでもトラブルがあったと書いただけで、
一ヶ月半も行ったインドで得たものについて何も書きませんでした。

これはなぜなのか自分でも不思議だったのですが、
私にとっては日本とまったく違う国であるインドの生活が日常で、
現代的な日本での生活の方が非日常であるような気がします。
それがひとつの原因かもしれません。

昨年のインド旅行で得たものは確実にありました。
けれども日本に戻ってきてからそのことをレポートにすることはできませんでした。

それは一言で言うと、インドで感じ取ったテーマがあまりにも大きすぎたからです。
インドがどうこう ・・・ というのではなく、
逆に、インドという自然豊かな土地で、
日々明るく生き生きと暮らしているインドの人たちと身近に接し、
日本人である私たちの生き方について深く考えさせられたからです。

私にとってインドは、
日本人である私自身を振り返るための鏡のような役割を果たしてくれました。

このテーマはあまりにも大きすぎます。
課題の多い私たち日本人の生き方を、できれば変えていきたい。
そして成長著しいインドは、たぶんこのままの状態で発展を続けたら、
日本が戦後の復興期から今日まで歩んだのと同じ道を辿ることになるでしょう。
モノは豊かにはなったけれども、心は貧しく、自分を愛せない、
そんな “亡国” となってしまう危険性がきわめて大です。

大好きなインドにそんな風にはなって欲しくない、
けれどもそう感じるだけで何もできない自分に対して
ものすごくもどかしさを感じます。

これからの巨大な文明転換期において、
日本の果たすべき役割は限りなく大きいと感じています。
私は国粋主義者ではありませんが、
地理、言語、歴史、どのような面から見ても、
これからの世界の変革の鍵を握っているのは日本しかないと考えています。

その日本において物質的繁栄と心の豊かさを両立させること、
そしてその姿を世界に人類の望むべき雛形(手本)として示すこと、
これが日本の役割であり、
私の大好きなインドの人たちを幸せに導く道でもあると考えています。

たとえ微力でもこのことを志として抱き、
これから生きていかなければならないですね。
実はこのことは心の中で無意識に封印していたことなのですが、
大きな年の区切りに際し、思い出すことができました。

お正月って、やっぱりありがたいです。


私たちの生き方や考え方というのは、
時の流れとともに少しずつ変化していくものですが、
ある程度それが満ちてきた時、あるキッカケを得て、
ポコッと大きな変化として表に現われてくることがあります。

そのキッカケは、
自分の心の中にある思いを文字として表そうと頭を使った時や、
いろんな方からメールやお便りをいただいた時などで、
心の中にある隠れていた思いが形となって顔を出してきます。

私にメッセージをくださる方は、
何らかの悩みを抱えた方が多いのですが、
そういった方の書かれたものを読んでいて、
今のスピリチュアルの世界で唱えられている
「すべては思いの世界であるから、観念を変えることですべての問題は解決する」
という考え方は、大きな誤りであるということを
ハッキリと自覚することができました。

ここ最近何度も書いていることですが、
観念の世界、言葉の世界も同じですが、
これは一歩間違うと現実逃避に繋がります。

本当に思いというものを変えたいと願うならば、
まずは行動という肉体を使った生き方を変えるべきです。
それが肉体を持って生まれてきた私たちの使命です。

観念へのワークはもちろん効果がありますが、
それだけでは不十分です。

具体的に書いて申し訳ないのですが、
ホ・オポノポノでは二日間7万いくらかのセミナーを
千数百人入る会場で実施し、
“秘守義務” のあるノウハウを学ばせてもらうそうですが、
観念として心に刻んだことを、実践としてその裏打ちをし、
体に思いを刻み込むということ以上のノウハウがあるのでしょうか。

ホ・オポノポノ自体は素晴らしいものですが、
そういったものを知識の断片として伝えている
拝金主義のセミナーがあまりにも多いので、
こんなことを書かせてもらいました。
ゴメンナサイ!

けれどもこれはセミナーを実施する方だけではなく、
受講する方にも大きな問題がありますね。
心のテクニックを使っていかに即効的に物欲を満たすのか、
そんなことを目的にしているスピ系の方が多いように見受けられます。

『観念と実践』、このふたつの大切さ、
それを今日この元旦の日に、より深く心に刻むことができました。

これからは私の生き様と言葉でそれを説いていきたいと思います。


私の信条としている基本的な考え方は実にシンプルです。

深い真理ほど簡単で身近なところにある。
共生、循環、フラクタル、これが時空の三大法則である。
これからは陰の時代、心の時代、水の時代である。
この時空すべてのものは生命を持っている。
私たちはひとつであり、自らの中にこそ神性がある。

こういった考え方は、
これから多くの人に受け入れられるようになってきます。

私は自分が天才的頭脳の持ち主だとは思いませんが、
これら時空の法則や真理が間違いのないものであるということには
大きな自信を持っています。
そしてその自信は日々深まっています。

それはこれらの法則や自分の考えを、
超越的な能力を持った第三者から学んだのではなく、
生命や自然という誰から見ても変わりない、
決して嘘をつかないものから感じ取ったからです。

新たな年を迎え、この基本的な考え方を、
今一度心の中で整理したいという思いになりました。

2011年、本当に楽しい年になりそうですね。
よかったら、ともに歩んで行きましょう。 (^o^)v



2011.1.1 Saturday  
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