ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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ヨガナンダ



ハート

形のよく似ている脳と腸はフラクタル(自己相似形)な関係であり、
どちらも思考活動をする上で大切な役割を果たしているということを
何度か書きました。
  <腑に落ちる>

よく考えてみると、
理性や知性という人間にとってきわめて大切な機能を司る脳が、
体(体幹)の端っこに位置しているというのはとても不自然です。

これは対となる腸がその体幹の対極に位置し、
お互いふたつでひとつ陰と陽の働きをしているということの表れでしょう。

頭部で感知された情報は、脳を通って腸に下り、
そこで深いレベルの処理をされ、再び脳へと上がっていきます。
それがうまく働かず、脳で情報が止まったり、
胸までしか情報が下りていかなかったらどうなるでしょう。

怒りの表現で表すとこうなります。
  腹が立つ ・・・ 深いレベルの感情の動き (腸まで至る)
  胸がむかつく ・・・ 浅い感情の動き (胸まで)
  キレる ・・・ 頭だけの浅薄な思考 (頭だけ)

脳と腸の役割はよく分かるのですが、
その中間にある胸(心臓、ハート)はどのような働きをしているのでしょう。
これまでそのことについてあまり考えたことはなかったのですが、
今日ネットでグレッグ・ブレイデンさんという方の言葉を耳にし、
少し理解できたような気になりました。

彼は脳、心臓、腸という言葉を使わず、
「体は3つに分かれている」という表現をしていました。

人間の体には体幹に沿って上から下まで7つのチャクラという
エネルギーセンターがあると言われていますが、
その上位3つのエネルギーセンターが、思考、理論、過程を司り、
下位3つのエネルギーセンターが、創造を司るセンターだと語っています。
これは東洋的身体論とまったく同じです。

そして上と下から来るエネルギーが真ん中1カ所、ハートで出合い、
そこでフィリーリングという電磁波を創造して、
周囲の世界に影響を与えるということです。

なるほど、これは本当に納得ができますね、
思考と感情、このふたつが合わさって現実世界という
「自らが想像した世界」を創り出すのですね。

陰陽が合一され、中道となったものが力を発揮する、
男と女がいてはじめて生命が誕生するように、
これもきわめて理に適っています。


人間の体幹の上端、下端にある脳と腸ふたつの器官で思考、感情を司り、
その思考と感情を整理し、バランスの取れた状態で外部に発信するハートは、
体幹の中央にあり、ひとつの器官である。

そのひとつの器官である心臓は、
その中に左心室、右心室、左心房、右心房といった
さながら太極図の如く陰陽合一した構造を持っている。

太極図と心臓の構造

東洋的自然観で人体や精神のことを知れば知るほど、
その神秘的なまでの秩序だった構造に、魂が震える思いです。


心が伝わる、心に響く、心から感動する、
この心とは、ハート、心臓のことです。

心を動かすには、頭で考えてばかりいてはダメです。
その頭から出でた思考を、深く「腑に落ちる」まで納得し、
行動することによって自分のものとしなければなりません。

頭だけの世界では、ハートから電磁波を発することができず、
「引き寄せの法則」も働きません。
理論と実践、思考と感情、バランス(共生)はすべての基本です。
ここでいつも書いていることですね。


ハートを鍛えるにはどうしたらいいでしょうか。
私は毎日呼吸法をしていますが、
これは心肺機能を高めるのに有効です。

深い呼吸を続けてすると、脳波が安定してきます。
また腹式呼吸では、内臓を上下に隔てる横隔膜を大きく動かし、
これは腸の機能を高める働きがあります。

ハートを鍛える方法が、
結果として脳や腸の働きをよくするというのは面白い関係です。

ハートということを意識し、また新たなる「魔法のメガネ」を手に入れた思いです。



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2010.10.5 Tuesday  
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