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腑に落ちる

セドナメソッドで解放する感情は、
頭の表面にあるものだけではありません。
小さな頃からの記憶、あるいは前世のトラウマ(心的外傷)、
そういった心の奥深くに潜んでいるものまでも解放し、手放していきます。

けれどもこれはタマネギの皮をむくような作業であり、
最初は表面的な感情が意識の表面に湧き出てきて、
それがクリアーになるにつれ、
少しずつその奥にあるものが見えてくるようになります。

私もまだセドナメソッドを実践して日が浅いのですが、
そのことは自らの体験とこれまでの人生経験から容易に理解できます。


人間の思考と肉体には大きな関係があります。
そのことは以前 『「キレる」を考える』<2><3>に書きました。
まだお読みでない方は是非ご一読ください。

人間の体の中心線をなす尾てい骨から頭頂にかけてのライン、
その一番上に脳があり、一番下に腸があります。
脳と腸は、どちらも軟らかい管が折り重なるようにできた臓器で、
形状がとてもよく似たフラクタル(自己相似形)構造をしています。

脳と腸とは陰陽の関係で、どちらも思考を司り、
目、耳、鼻、舌といった感覚器官に近いところにある脳がまず情報をキャッチし、
それが体の中心線を通って下に降り、腸に入り、
いわゆる「腑に落ちる」ということになります。

腑に落ちるとは、深い次元で思考ができ、
そしてその上で納得ができるということです。
これは外部からの情報を、
その人の知恵として昇華(消化?)できたと表現してもいいかもしれません。

ところが現代日本人のように下半身、腸の働きが弱く、
腹式呼吸をすることができず、
また背筋を伸ばした姿勢を保てず中心線の保持力が弱い場合は、
腑に落ちるといった深い思考をすることができなくなり、
表面的知識を鵜呑みにしたままで終わってしまうことが多くなるのです。


脳と腸とはフラクタル構造ですが、陰と陽の対極的な関係です。
脳から入った情報は腸に入って腑に落ち、
そして再び脳へ戻って外部に向かって
自らの情報発信としてフィードバックされていきます。

肉体エネルギーを司る食べ物は口から入り、腸へと行き、外部に排出されます。
精神エネルギーの根幹はクンダリーニエネルギーと呼ばれ、
尾てい骨の周辺にあり、これが活性化すると体の中心線を上に昇っていき、
最終的には頭頂部を突き抜け解脱に至るとされています。

精神の表面を司る陰性の脳は硬い頭蓋骨という陽性の骨に守られ、
精神の奥で働く陽性の腸は、人体の骨格の外に位置しています。

時空を司る陰陽の理合いはきわめてシンプルかつ精緻にできていて、
そのことはこの脳と腸の関係からも見て取れるのです。


セドナメソッドで深い部分の解放を望むのであれば、
精神と肉体との理合いから考えて、
腑に落ちる、深い思考のできる肉体、
腸、臍下丹田(おへその少し下)と呼ばれる場所を鍛え、
常に背筋を伸ばした状態を保てるような肉体にしておくことが理想です。
そうすることによって、容易に心の深い部分とアクセスすることが可能となります。

もちろんこんなことは
セドナメソッドのテキストでもセミナーでも述べられていないことでしょうが、
心身は不可分であるという理合いからすると、
間違いのないことだと思われます。


これはセドナメソッドに限ったことではないですが、
今の話題となっているスピリチュアルな情報は、
心身の心の部分について語っているものが、
身体について述べたものよりもバランス的に多すぎるように感じます。

陰と陽との関係は、どちらがいい悪いではなく、重要度にも差はありません。
大切なのはバランスです。
このバランスが崩れた時、
羽が壊れた竹とんぼのように真っ直ぐ上に向かって行くことができず、
あらぬ方向へと飛んで行ってしまうのです。

本来スピリチュアルとは精神ですので、
体とは切り離して考えるのが筋かもしれませんが、
今の私たちの身体はあまりにも理想からはかけ離れすぎていて、
それが精神のあり方にも大きく影響を与えているため、
スピリチュアルな面からも
是非理想的身体のあり方を考えてもらいたいと願ってます。

水はいろんなものと溶け合うように、すべては融合します。
それが水の時代の価値観です。


今日はこの本を読みました。

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『「下半身」を鍛えれば人生は必ずうまくいく』、これは真理ですね。

これから私も体を使うこと、実践行についてもっと書き、
読まれた方が「腑に落ちる」ような情報を提供できるよう心がけたいと思います。

2010.9.24 Friday  
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