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魔法のメガネ
今回インドを再訪し、生命とは、生きるとは、幸せとは、
そういった根源的なことを再度見つめ直し、
私たち自身、そして私たちを取り巻く時空の最も深いところにある
“絶対” と呼べる概念を今一度考えてみる必要性にかられました。
これまで人類は有史以来数千年の時をかけ、
少しずつ少しずつ巨大な文明を築き上げてきました。
その間私たちの目は外に大きく見開き、
最も身近な、最も深い部分を見つめる作業を怠ってきたのではないかと思います。
絶対、原点、根源的、普遍的なもの、・・・
言葉で表現すればそういったものですが、
そこを見つめる際に最も役立つのが、
すべてのものの繋がりに着目し、共通項を見いだすという
東洋的な自然観であり生命観です。
西洋思考の科学は、物事をバラバラに分解し、
それを分析し、それらの違いを認識するところから始まります。
東洋的生命思考はそれとはまったく逆の発想です。
動物も植物も、この地球上、この時空にあるものすべては繋がりを持っていて、
その繋がりを知ることから始まります。
生命とは、その法則性に基づいた繋がりそのものです。
西洋は絶対を重んじ、東洋は相対で世界を見ていきますが、
すべてのものの根底にある絶対を知るためには、
それらの繋がりから共通項を知る東洋的生命思考が欠かせません。
絶対の対極にある相対を重んじる東洋の世界から
結果として絶対というものに近づいていけるというのは興味深いことです。
太陰の中に小陽あり、太陽の中に小陰あり、
陰と陽は互いにつかず離れずの関係で循環し合っています。
全力を出し切るためには力を抜いてリラックス、
無欲の勝利、
そういったことと同じ法則です。
話が少し難しくなりましたが、
これから始まる東洋の時代、
そしてその転換点を迎えるにあたって、
最も必要となる知恵は東洋的生命思考です。
東洋の知恵というと科学的知識と違って雲を掴むようなものであり、
実学としてまったく役に立たないようなイメージがあるかもしれませんが、
それはまったくの誤解であり思い込みです。
これほど深くすべての面に役立つ知恵はありません。
例として恐縮ですが、
私の思考というものを謙遜も誇張もなく少しだけ語ってみたいと思います。
私はこのホームページに普段考えていることをたくさん書かせてもらっていて、
よく皆さんから「世界が深くてすごいです」、「素晴らしい知恵ですね」
などというお褒めの言葉をいただきます。
身近な人からも私は物知りで通っていて、
「歩く百科事典みたいですね」とよく言われます。
いろんな専門分野の方たちとも
その分野で対等に話し合うことができるので、
よく何故なのかと問われることがあります。
子どもの頃から勉強ができていただろうと誤解されることが多いのですが、
私の子どもの頃の成績はほぼクラスの最底辺、
家で勉強をしたり学校の宿題をやっていったことはほとんどありません。
謙遜ではなくて記憶力にも自信が無く、
今でも最近会ったばかりの人の名前をすぐに忘れてしまいます。
とてもグータラな性格なので、
今もそんなにたくさんの本を読んでいるわけではありません。
ただ私には神因縁というものがあって、
これまで数え切れないぐらいの素晴らしい人たちと身近に接することができ、
そこから様々なことを身を以て学ぶことができました。
それと算数、特に確率、統計の分野は完璧にできる能力をいただいたため、
物事を分析し、論理的に判断する能力に長けているということはあります。
そしてその持ち前の分析力、論理的思考能力を最大限に活かしてくれたのが、
平成になってから出合った東洋的生命思考であり、
これは物事の本質を見極める能力に他なりません。
文明法則史学と出合い、歴史に生命があることを知り、
そこから時空のすべては生命を持っているという真実を知りました。
そして文明法則史学で説かれている時代の流れでは、
これからは陰の時代、東洋の時代になるということが明確に分かります。
その陰、東洋の時代こそが、すべてのものに生命を見いだす時代なのです。
この二十年間、これから迎える東洋の時代とはどのようなものなのか、
生命とは、時空とは何なのか、そのことをずっと追い求めてきました。
そしてその生命、時空の本質とは即ちすべての物事の本質であり、
絶対、原点、根本とも言えるものです。
その本質を見るトレーニングを頭の中でずっと続けてきて、
それが自らの分析力と相まって、
いろんなモノやコトの根底を深く知る能力へと繋がっていったのです。
すべての生命あるもの、すべてのモノやコトには、
その根底に共通した法則が流れています。
それがすなわち生命の法則と呼ぶべきものです。
私が関心を持っているのはその生命の法則であり、
そのすべてに共通した、
そして最も大切な生命法則に関して長けた知識と知恵を持っているがため、
そのわずかな知恵を使ってどんな分野の人たちとも語り合うことができ、
あたかもたくさんの情報量を持っているかのように誤解してもらえるのです。
健康について、音について、自然について、そしてスピリチュアルな世界も、
すべての世界は同じ生命法則の上に成り立っていて、
そのひとつの生命法則を知るということは、
すべての分野の最も大切な部分を知るということです。
その生命法則を知るための東洋の知恵、
これをいったん身に付けるとすべての世界が違って見えてきます。
これが「魔法のメガネ」であり、
今私たちに最も求められたいる生命思考であり「実学」です。
この私の語っていることは、
東洋の世界を知り、そしてその知恵を元に周りを見る訓練をほんの少しすれば、
容易に理解していただけるでしょう。
繰り返しますが、東洋の知恵は単なる哲学や机上の空論ではありません。
これほど役に立つ知恵はなく、
今何かご自分の専門としておられる分野があるのなら、
必ずその世界を深めていくのに役立ってきます。
これからの時代の主流となり、
そしてこの時代の大転換期を乗り越えるために必要な東洋の知恵、英知を、
一人でも多くの人に、一日でも早く身に付けていただくことを願っています。
歴史の生命、すべての生命を知るための文明法則史学、おすすめの一冊です。
文明の神秘と法則
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2010.6.24 Thurseday
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