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電気の未知なる性質と波動

毎週金曜日は早朝の異業種交会 積極人間の集い に参加しています。
会では毎回様々な講師が40分間スピーチし、
その後参加者全員で一言ずつコメントを述べることになっています。

先週金曜日は会のメンバーでもあるIさんが、
勤めておられる中国電力の社員としての立場から、
『電力の品質と安定供給』をテーマにお話してくださいました。

そもそも電気とはどういうものか、
中国電力管内の各家庭に途切れることなく良質の交流100Vの電気を届けるため、
どのようなことを考え、実行していかなければならないのか、
具体的な解説を交えたお話はとても興味深いものでした。

けれども電気には、一般的な物理学では検知し得ない様々な性質があり、
それは私が長年に渡って関心を持って取り組んできたテーマです。
そこでこのたびそのことについて簡単なレポートをまとめ、
今日の会で参加者全員の方に配らせていただきました。

その全文をここに掲載いたします。
他のページに繰返し書いていることも含まれますが、
今一度この機会に、
電気や波動というものについて考えを深めていただければと思います。

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● 電気に乗る波動

以前懇意にしていただいていた植物の超能力研究家 故三上晃先生は、庭の植物に電極を当て、それを自宅二階の実験器具を通して反応を調べる実験をしておられました。
変わった研究をしている三上先生は多方面から脚光を浴び、たくさんのテレビの取材を受け、本も十冊近く書いておられます。
その三上先生が晩年最も力を入れておられたのが電磁波の問題で、三上先生の研究によると、送電線を通して送られてくる電気には、その発電の元となった物質の性質が乗り、原子力発電所で作られる電気にはウラニュウムの波動が入っていて、それがガンやエイズ、松食い虫の大きな原因になっていると述べられていました。
これは三上先生が独自に推察したことではなく、三上先生が開発した植物の反応を調べるリーフ・バイオ・センサー(LBS)の実験結果から得たものです。
三上先生はその研究結果を「植物は警告する」(92年たま出版) という本で発表されましたが、その中には当時としては荒唐無稽だった『太陽に水が存在する』という説も書かれています。そしてその三年後の95年、アメリカの科学雑誌サイエンスに「Water on the sun」という研究論文が発表され、三上先生の説の正しさが立証されました。


     三上先生ご夫妻と私 (仁摩サンドミュージアムにて 97年頃)


● 電磁波の害をキャンセルする

その電気を伝わってくる電磁波の害をキャンセルするため、三上先生はコスモスという円盤形の器具を開発されました。
空間にあるエネルギーを取り入れ、発散させるため、内部には右巻きと左巻きのコイルを同心円状に配し、中央に磁石(後に水晶に変更)、内部は金銀の微粉末の入った遠赤外線塗料が塗られています。
このコスモスを使うと電気の中のウラニュウム反応が消え、電磁波の害をキャンセルできるとのことで、私も周りの方たちに百個ほど紹介させていただきましたが、食品の味が美味しくなる、冷蔵庫の上に置くとモーターの音が静かになり、中のものが腐りにくい等たくさんの報告をいただきました。
その後もコスモスは少しずつ改良が加えられましたが、三上先生がお亡くなりになった後は、時代の進化とともにさらに性能が向上した美波動という小さなアルミプレートをお薦めしています。
これを分電盤に設置すると電気代が安くなり、電気器具の調子がよくなる、体がとても楽になる、車に付けると燃費がよくなる、またカミソリの刃が長持ちする等、実に多岐にわたる効果が現われています。
私の家でも美波動を置くことにより、机にあるバイオライトの電球がそれまでの数倍長持ちするようになりました。
広島キリスト教会の植竹牧師も、美波動を枕の下に敷くと安眠を得られると喜んでくださいました。

美波動が多くの人に使われるようになり、電気代が安くなったという声を各地で聞かれるようになりました。そしてその結果、美波動の節電効果は中国地方よりも九州地方で大きいということが分かりました。
その原因を推察すると、当時は中国電力管内よりも九州電力管内の方が原発依存度が高く、その分電源の汚染が進み、より美波動の効果が大きく出たのではないかと考えられます。


● マクロ的生命思考

私は現代科学を否定するつもりはありません。目に見える数値で示すことのできる科学や物理の世界は実在のものであり、それは誰からも100%正しく認識できるものです。
ただ私たちの身の回りには科学では計り知れない、まだ未知なるものが数多く存在しているのも事実です。

科学の “科” とは、「物事を分ける」という意味で、私たちはこれまで細かく分析すればすべての真理が明らかになるという一種の信仰を抱いて生活し、文明を築き上げてきましたが、それはもはや完全に閉塞状態であることは誰の目にも明らかです。
その物事を分け、ミクロ的に分析するのという科学はひとつの極であり、それと対極にあり、すべての物事の繋がりを考え、マクロ的な見方で命の仕組みを感じ取るという思考が、大きくバランスを取る上でこれから必要であろうと考えます。



これは文明法則史学という歴史の生命波動を解明した学問でも示されています。
これからは西洋から東洋の時代、ミクロ的科学からマクロ的生命思考へと人類全体の潮流が大きく変化していきます。

  ※ ミクロ:非常に小さな
  ※ マクロ:非常に大きな


ミクロ的科学の世界は、狭い実験室の中でその実証性を確かめることができますが、マクロ的繋がりを感じる世界は、その確かさを簡単に目に見える形で示すことができません。
ですから私たちはついその世界からは目を背けてしまいがちですが、私たちが多くの関わりの中で命を保っているように、繋がりの中に確実に生命の真理は存在します。
美しい音楽を聴き、素晴しい映画を観て涙を流す感動は、数値で表したり証明したりすることはできませんが、その感動はしっかりと胸の中にあるのと同じです。


● 感じる、観じる

ブルース・リーが映画「燃えよドラゴン」の中で語った「考えるんじゃない、感じるんだ」という有名なセリフは、これからはじまる新しい時代の本質です。



これまでは物事を分析するために頭を使って考える時代でした。
これからは自然や宇宙、生命といった大きなものを見て、
そこからすべての繋がりを感じる時代です。

考えるために使うのは頭ですが、感じるのは体全体にある五感です。
五感のうち触覚を司る皮膚は体全体をあり、残りの四感は頭部に集中しています。五感の中で触覚は統合の理であり、五本指の中の親指に相当します。
残り四感の中で、聴覚だけが体の外だけではなく、内部にも骨導聴覚という感覚器官を持っています。これは聴覚が、内的、精神的なものに大きく影響を受けるということを示しています。
音を観(かん)じる、観音様という存在は、音や聴覚の持つ精神性の深さを表しています。


● オーディオから感じる(観じる)未知なる波動的性質

私は十代の頃から音や音楽に深い関心を持っていて、オーディオ(ステレオ)は私にとって第一番目の趣味として徹底的に探究してきました。
そこから感じられるものは実に奥の深いもので、オーディオから知ることのできる真理は、私たちが常識として捉えている物理の法則を大きく超えています。

ステレオは家庭に流れてくる電気を音楽の波動に変換し、それをスピカーを通して鳴らします。
コンセントに流れる100Vの電流を水道の水に例えるのなら、CDやレコードに入っている信号は、その水の流れを制御する蛇口をひねる信号です。そして最終的に蛇口から出てくる水の流れが私たちの耳にするステレオの音ということになります。
ですからその根本となる水道の水、家庭に流れ来る電気の質は、ステレオの音を大きく左右する重要なファクターです。
ですからオーディオマニアたちは、オーディオ専用の柱上トランスを電柱に設置してもらったり、200Vの電流を100Vに減圧して使ったり、または専用の機械で交流電流を直流に換え、その機械の中で純粋な交流電流を作ったりしているのです。
そこで得られる電流が高周波ノイズの乗らない純粋な50、60Hzの正弦波であり、瞬間的な過大負荷に対して減圧しないものであったとしても、それだけでは完璧ではありません。
数値的には完璧な電気であっても、それを作り出す装置や行程によって、音には様々な個性が生まれます。

こんなことがオーディオには多々見られ、これがオーディオの面白いところであり、電気の持つ未知なる波動としての性質であり、また聴覚の持つ奥深い世界です。

料理に愛情を感じる、行間から思いがにじみ出る、・・・どんな世界でも、私たちが客観的に計り得ない不思議な力の存在を感じ取ることができるのですが、私は自らの経験から、音ほどそれが絶妙に、かつ分かりやすく現われる世界はないであろうと感じています。
ですから深い趣味性があるのですが、残念ながらほとんどのオーディオマニアやメーカーは、そこから探ることのできる未知の法則(生命法則)を、たんなる気のせい、感覚の問題程度にしか捉えず、深く追求していくことはありません。それだけ私たちには目に見える科学的信仰の呪縛が強いのです。


● 生命法則を音に活かす

そんな中、ほとんど世界でただ一人、音の中から感じられる目に見えない生命の法則を論理として確立し、そこから様々なオーディオ製品を開発している人がいます。それが私が世界一のオーディオ職人だと考えるローゼンクランツの貝崎静雄さんです。
貝崎さんの行っていることは、まったく現代科学の常識からは逸脱していることばかりです。けれどもそれは自然や生命の実相を観察していれば、当然の帰結として得られることであり、またその結果が製品の素晴しい音となって表れて、高額な製品でも高い評価を受けて販売されているという事実があります。

電線でもそれを覆う皮膜でも、また金属や木の塊であっても、すべては形作られ成長する過程で方向性を持ち、ローゼンクランツのすべての製品はその方向性に基づいて作られています。
電気を伝えるケーブルは、少しでも短く抵抗の少ないのが理想だというのは常識です。けれどローゼンクランツでは、信号(振動)の波動には節があると捉え、あえて短くすることなく、その長さに合わせたケーブルを作っています。
また一組40万円以上もする最高級ケーブルは、その振動の節の理論を活かすべく、ケーブル内部で銅線をいったん切断し、再びそこを半田付けしています。これは従来の物理学的常識では絶対に考えられないことです。
たくさんあるオーディオ機器のコンセントは、ひとつひとつ差す場所を変えることによって音は大きく変化します。貝崎さんは熟練した技術と理論によって、それらを最適な場所へと感覚で振り分けることが可能です。これは全体の調和を重んじるマクロ的生命思考そのものです。

こういったローゼンクランツのオーディオに関する方法や理論は、膨大な量が確立されているのですが、そこから導かれる深い真理に、今はまだほとんどの人が関心を寄せることはありません。

私は今年になってからローゼンクランツのケーブル類を借り受け、それらの音のテストをしてレポートを書くという作業をさせていただいていますが、その製品の構造や成り立ちを知り、その音を聴くと、音は実に正直にそのすべての世界を表にさらけ出しているということがよく分かります。
音やオーディオの世界で感じる法則は、実にリアルに生命の様相を指し示しています。

また『すべてはひとつである』という言葉をよく耳にしますが、オーディオの世界を突き詰めていくと、電気振動、機械振動、空気振動、これらはすべて共通した波動の性質を有し、すべてが深い関わりを持って成り立っているということが理解できます。


● 生命の時代

私は縁あって、電気やその波動の持つ未知なる性質と深く触れ合うことができました。
けれど決してそれがすべてだと考えているわけではありません。これまで私たちの文明の中心であった科学と同様、それはひとつの極であり、科学と生命思考、このふたつの極がひとつになり、大きなバランスとしての新たな文明が花開くのだと考えています。

最も尊い生命は、女性と男性、ふたつの性がひとつとなることによって誕生します。動物である私たち人間の生命は、対極にある植物の存在があり、互いに酸素と二酸化炭素を交換し合うことによって生命を保っていくことができます。
ミクロ的思考の科学も、新たなマクロ的生命思考を受け入れることにより、より一層その存在価値が高まってくるでしょう。
文明の大転換期と言われる今がその時です。

生命とは何か、その繋がりの中にはどんな真理が隠されているのか、そのことに少しでも目を向けていくことが私たちに与えられた課題です。

また未知なる電気の性質について、電力会社さんに、莫大な研究費の1%でもその研究に振り向けていただき、新しい方向から『電気の質』というものを考えていただければ、私たちが本当の意味で豊かな暮らしを実現できる大きな一歩になるのではないかと考えています。
そしてそのことを切に願います。

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モノとの関わりに重点を置く モノそのものに重点を置く
すべての要素(部分)は、
共通の基盤の上にあり、
お互い深く依存し合っている。
全体は部分の集合体にすぎない。
感性、感じる(FELL) 理論、考える(THINK)
陰陽二元論 善悪二元論

2012.2.3 Friday  
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