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類感魔術

小さな小さなミクロの世界から、大きな大きなマクロの世界まで、
統一された法則で貫かれているフラクタルの世界、
自然界に存在するすべてのものは、フラクタルの性質を持っています。

そして大きさ、時空の概念を越え、同じ形、構造を持つものは、
その働きも似通ったものになるというのが自然の法則です。
「呼吸法<3>」のところでご紹介した脳と「くるみ」の関係。



脳とくるみは形がそっくりです。

構造も、硬い殻、頭蓋骨の中に軟らかい実、脳が入っていて、
これもまたそっくり同じです。

脳(大脳)は右脳と左脳、二つの相補い合う関係、
陰と陽二つの共生関係で成り立ち、そこから情報を伝達する神経は、
延髄の中で循環するように二重らせんの形で交差し、
右脳は左半身、左脳は右半身を司るようになっています。

知の総合司令塔脳は、みごとに共生、循環の理を表しています。

そしてその脳とフラクタルの関係にあるくるみが、
脳の働きを助ける健脳食であるということです。

「共生と循環」のところで書きました
共生、循環、フラクタル、三つの宇宙原理が、ここでもハッキリと表れています。

このように、形の似ているものは感応し合い、同じような働きを持っているということを
「類感魔術」と呼ぶことがあります。
こころを鍛えるインド
こころを鍛えるインド

この本には、類感魔術に関するいくつかの事例が紹介されています。



オオルリソウの葉はイヌの舌に似ています。だから狂犬病に効くはずです。

オオルリソウには、神経を麻痺させる働きがあります。



ルバーブは胆汁のような黄色い汁を出し、実際に胆汁の分泌を促す働きがあります。



松茸は男性のシンボルとそっくり、
だから精力増強になるということ。(*^^*)

大昔の賢者は、このようなことを体で感じ、
自然な形で生活の中に取り入れていたのでしょう。

これが知恵というものですね。

断片的な知識やデータのみを詰め込み、それですべてが分かったような気にさせる
現代の科学偏重教育は、身近な自然、宇宙に存在する深遠なる真理から
眼を遠ざけてさせてしまう危険性があります。

これからの教育は、陰陽の理、共生、循環、フラクタルの基本原理をふまえた
生命観をひとつの極とし、科学的思考とふたつでひとつ、
陰と陽、対にならなければいけません。

そして「いいこと日記」のような「いいとこ探し」から本当の意味でのプラス発想を学び、
この類感魔術のような「似たもの探し」から
自然の法則性を学べるようになれば理想的です。

類感魔術と同じ意味で「相似象」という言葉があります。

この言葉を生み出した楢崎皐月氏、
エネルギーの高い土地を示すイヤシロチという言葉とともに、
最近注目されるようになってきました。


大局的な自然観から、類似したものの共通性を知る、
これが今の時代の価値観に欠けていて、
これから最も必要となってくるものなのです。
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