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呼吸法<3>

呼吸法を実践することは、身体を健康に保つだけではなく、
精神面においても大きな恩恵をもたらすものです。

それは丹田、肚(はら)を鍛え、その力を強くするからです。

肚は物事を思考する上で大きな役割を果たしています。
肚をくくる、肚が座る、肚を探る、腹黒い、腹を立てる、・・・
昔から日本人は、肚を思考するための
大切な器官であるという認識があったのです。

植物博士故三上晃先生は、
「人間はお腹で物事を考えたり、記憶するんじゃないでしょうかね〜。
 腸能力ですよ」
とよく話しておられました。

三上先生の実験によれば、何か物事を考えている時、
フィルムケースのような小さな容器にお腹の周りの空気を採ると、
その空気からはそのとき考えていたことの反応がでるそうです。

ところが頭の周りの空気からはその反応がでないとのことでした。

この世の自然物はすべてフラクタルです。
似た形のものはすべて同じ理があります。

思考を司る器官脳、脳は何と似ているでしょうか。

考えてみればすぐに分かります。
お腹の中の腸ととてもよく似た形、構造をしています。

脳と腸はフラクルであり、
働きが似ている・・・というか、お互いに相補い合う陰と陽の関係に
なっているものと考えられます。

高い位置にある脳は陰性、
低い位置にある腸は陽性。

身体の中心線、
頭蓋骨から尾てい骨に至るまでの背骨のライン。

これは頭蓋骨が極大(陰性)、
背骨を下がって尾てい骨の先っぽが極小(陽性)となります。

これは命の源である精子と同じ形(理)です。

また勾玉とも同じ形です。




脳は陰性の頭蓋骨の内側(陽性)にあり、
腸は陽性の尾てい骨の外側(陰性)にある。

太陰の中に小陽あり、
太陽の中に小陰あり。

これも勾玉とまったく同じ理合いです。

人間の五感の内、
統合的役割をする触覚を除いた四感すべてが頭部に集中しています。

人間は外部(本当は内部も含みますが)
からの情報をまず初めに頭部にある脳で処理し、背骨のラインを伝って肚まで落とし、
思考を熟成させ、再び頭部に戻して行動として処理をします。

「肚」を使った思考形態の言葉は、すべて深い思考、感情を表しています。

「肚ができている」から深い思考ができるのです。

下半身が弱く、肚ができていない
現代の日本人は、どうしても思考が浅くなってしまいます。

外部からの情報を肚に落とすことなく、
頭だけで判断してしまうからです。

コンビニの前でだらしなくしゃがみこんでいる肚に力のない若者たちにとって、
深く物事を考えるということは至難の業でしょう。

怒りの感情、
肚のできていた昔の日本人は、腹を立てていました。

ところが最近は肚が弱くなり、情報が胸で停まり、肚まで下りてこなくなり、
(胸が)むかつくようになりました。

今の若者は頭から下に下りてきません。
だから(頭が)キレてしまうのです。

頭だけで処理するので時間はかかりません。
瞬間的にキレるのです。

現代日本人の下半身弱体化は、
身体論的日本語教育」のページにも書きました。

呼吸法がいかに大切か、現代日本人になぜ必要かということが
お分かりいただけましたでしょうか。


脳と腸のフラクタル談義のおまけです。

「くるみ」は脳の働きをよくする食品として知られています。
レシチン、ビタミンE、ビタミンB1などが大量に含まれています。



見ていただいて分かる通り、
くるみは脳(大脳)の形とそっくり、フラクタルです。

ですからくるみが健脳食であるのは至極当然ですね。
「類感魔術」です。

上の写真は、今日スーパーで殻のままのものを
買い、割って撮影したものです。

殻がとても硬いので、
中の柔らかい実をきれいに取り出すのに苦労しました。
写真でお分かりのように少し傷がついています。

割りながら初めて気が付いたことがあります。

柔らかい実が硬い殻に包まれている。
これは、柔らかい脳が硬い頭蓋骨に包まれているのとまったく同じ、
形とともに構造もフラクタルなのですね。

今日は撮影用(?)のくるみをたくさん食べました。

お陰で頭がバッチリ冴えている・・・かな?
と考えている今日この頃です。(^◇^)ノ
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