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週末断食

人間が体調を崩したり病気をする大きな原因のひとつが食にあり、
今の日本人は過食、美食に偏り過ぎています。

家畜でも、農作物でも、人間でも、
栄養をたくさん与えれば与えるほど強く育つとは限りません。
『かわいい子には旅をさせよ』の諺のように、
一時的にでも過酷な環境を与えられた方が、
なんとか生き延びようとする内側に秘められた生命力が呼び覚まされ、
どんな環境にも耐えうる強く逞しい生命力が身につくのです。

命を保つ上で大切な食を一時的に断つ断食は、
体に溜まった毒素を洗い流すデトックスとなり、
体にとても大きな変化を与えます。

これまで何度か断食を経験しましたが、
体が軽くなりスッキリとし、
すべての感覚が研ぎ澄まされます。
目はハッキリと見えるようになり、鼻水が止まり、
頭の中の余分な雑音も軽減されます。

特に味覚の変化は大きなもので、
普通の水一杯がきわめて甘く感じられ、
口に入れるものはすべて最高の美食になってしまいます。

生きる上で最も大切な食を断つことにより、
これまで当たり前と感じてきた身の回りすべてのものが、
とても有り難く感じられ、
その有り難みを感謝とともに再認識することができるようになる、
これが断食の最大の効果だと思います。


とは言うものの、食欲を抑えるには強い意志の力が必要です。
“最近食べ過ぎたから少し食事の量を控えよう ・・・ ”
こんなふうな曖昧な意志では食を控えるのは困難です。

今日から一週間は間食をしない、
明日は一日何も食べない、
こういった具体的な決意がなければ、
なかなか食の制限はできません。

けれども逆に、いったん食べないと心に強く決めたなら、
意外と空腹は我慢できるものです。


最も最近断食をしたのはかなり以前のことです。
その時は「七号食」という、
一日玄米0.7合、それ以外は少量のごま塩と三年番茶だけで
十日間過ごすという半断食法を実践しました。

これはとても優れた(半)断食法ですが、
十日間という日数を要するがため、
なかなか気軽に実践することができません。

そのためここ最近は断食をしたことがなかったのですが、
つい最近断食の素晴らしさを知り、
その効果にぞっこん惚れ込んでいる友人と話す機会があり、
その友人の話に触発され、
今回久し振りに断食にチャレンジすることにしました。

その友人は断食をすることにより、
宿便が取れ、体がスッキリすると同時に心も軽やかになり、
断食直後に聴いた音楽にとても心揺さぶられたとのことです。

そしてその友人と一緒に断食をした年配のお父様は、
男性機能も元気になられたとのことてす。
男性機能は生命力の根本ですので、そうなるのも自然なことです。

断食の効果は様々あり、
宿便を排出して腸がきれいになることにより、
肌がきれいになり、アレルギー症状が改善されたり、
免疫力が高まるといった効果があります。

自分の身近なところにも、
半断食である七号食を繰り返し実践することにより、
かなり重篤な病から復活された方が何人もおられます。

『病人には栄養のあるものを』
という考え方がありますが、
これは人間の持つ自然治癒力を無視した考え方であり、
大いに疑問があります。

愛と奇跡の人、故小野春子さんが勧めておられた三点セット
甲田式断食のように、
必要最低限の栄養素だけを摂ることが健康に繋がり、
強く逞しい生命力を育てるという考え方の方が、
より理に適っていると考えます。




最近、週末断食とかプチ断食といった言葉よく目にします。
少しずつ世間に断食のよさが認識されつつあるのだと思います。
食を断つ断食、ものを手放す断捨離、
これらは同じものを目指す陰と陽の関係で、
今という時代の大きな流れを受けているものです。

今回は、この週末断食を実践しました。
週末断食とは、週末の休みを利用して食を節する方法で、
休日の前の日は食事を軽くし、
休日は一日食事を断ち、
その翌日は軽いものから少しずつ食生活を戻していくものです。

今回の断食日は4月29日(火・祝)です。
この日を選んだのは、29日が新月だからです。

新月は体の浄化能力が最も高まる日で、
この日に食を節することで、体の浄化能力をより一層高めることができ、
断食をするには最適な日なのです。

それとともに満月の日も断食するのに適しています。
満月の日は体の吸収能力が最も高まるので、
食を節し、体にいいものだけを少量摂るのがいいのです。

今年2014年の月のカレンダーをリンクしますのでご活用ください。
  <2014年 満月・新月カレンダー>

またこの本はその月の法則を分かりやすく説いたものとしておすすめします。

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断食前日、特に夕食は軽いものにしなければならないのですが、
今回は失敗してしまいました。
夕方外で会があり、その流れで懇親会に参加して、
ぼたん鍋を食べ、ビールを飲んでしまいました。
それでもまあ超満腹、泥酔といったほどではなかったので、
これは致し方ありません。

断食当日は朝から何も口にしません。
水については、断食に於いて極力控えた方がいいという考え方と、
なるべく水分を多く摂り、体内の毒素を排出する方がいいという考え方があり、
普段の食生活に於いても理想の水分摂取量は大きく意見の分かれるところです。

今回は無理せず控えるということで、
コップ三杯の水を飲みました。
夜はいつものようにお風呂に一時間ほど入ったら、
排出作用が高まっているせいか、普段以上の汗をかき、
入浴前後で体重が1450グラムも減りました。
たぶん減少分のほとんどが水分でしょうから、
コップ三杯分の水というのはその排出量を下回る分量です。

何も口にしないと当然お腹は空きますが、
食べることができないと観念しているので、
そんなに辛くはありません。
もう慣れているせいでしょうか、
今回は空腹に耐えるのが以前よりかなり楽になっています。

断食をすると体が軽やかになり、感覚が鋭くなるのはいつものことです。
それとともに、お腹周りの重量が減ることもあり、
自然と背筋が伸び、姿勢もよくなってきます。

そして今回は体とともに、心の中が軽やかになっていくのを強く感じます。
まるで天使の羽根にでも乗っているような感覚で、
普段から浮き世離れしている感覚が、
より一層天高く舞い上がっていく感じがします。

『断食は体と同時に心の中を清めてくれる』ということが、
体と心、この両方から強く感じます。

これもひとつのタイミングなのかもしれません。
最近はタッピングを始めたこと等、
様々なことに大きな変化を感じます。

その変化を促している内面の大きなものが、
このたび久し振りに断食する機会を与えてくれたのだと感じます。


それにしても断食とはこんなに楽なものだったのか、
という不思議な感覚とともに翌日である今日を迎え、
今朝はともに断食をしている友人が自作の作物から作ってくれた酵素を
水で溶かして何杯も飲んでいます。

この酵素を溶かした水、酵素ジュースがとてつもなくフルーティーで美味しいのです。
断食をすると味覚が敏感になるので何でも美味しく感じるのですが、
それとともに、本当に体にいいものは何かということも、
普段以上に敏感に感じ取ることができるようになるのです。

今は午後四時ですが、まだ耐えがたいほどの空腹感はなく、
今日はこれから酵素ジュースを再び飲むか、
リンゴを一個食べてみようか、そんなことを考えているところです。

自分の体のことは自分が一番よく知っています。
またそれを感じ取れることが最高の宝です。

断食をすることによって自らの感覚を鋭敏にし、
これからもその声を大切にして生きていきたいと考えています。


身の回りのものすべてに感謝するため、
そして自分自身に感謝をするため、
是非とも断食を実践してみてください。

より素晴らしい自分自身が発見できるでしょう。

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2014.4.30 Wednesday
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