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ヨガナンダ



また再建しましょう

昨日は「今求められていること」というタイトルで、
自分の本音を書きました。

未曾有の大災害が発生した直後で、
書くのにはとても勇気がいったのですが、
心の奥底では、今だからこそ本当の思いを伝えるべきだという声が聞こえる一方、
表面の意識では、もうこれ以上傷つきたくないという相反する思いがあります。

このたびの災害で、日本人全員の心が大きく傷ついています。
それは私も同様です。
昨日は何人かの方から励ましのメッセージをいただきました。
こんな時、暖かいお言葉は何よりの力になります。
心より感謝申し上げます。

そしてその感謝の思いを、今度は私から被災者の方たちや、
日本中の人たちに届けたいと思います。
喜び、幸せ、感謝、これは分け合えば増えるものです。
だからこそ今は「分かち合い」が何より大切です。


今、日本中で被災地に向けての支援の輪が広がっています。
ネットには感動的なエピソードであふれています。

今朝は久保浩之さんというご年配の方から電話をいただきました。
久保さんは緩急車雲助という名前を持つ講釈師で、
平和のため一人イラン人の衣装を着て街中の商店街を
プラカードを持って練り歩いたり、
イランやアメリカに行って原爆の悲惨さを訴える紙芝居を演じておられます。

久保さんは昨日も一人で募金箱を持って街頭に立たれたそうです。
そこで、日本人みんなが団結して被災者の方たちに支援をしたい、
役に立つことなら何でもやりたいという熱い思いを感じ、
「日本人は本当に素晴らしい」ととても胸を熱くしておられました。


被災地の復旧、復興を早急に進めるとともに、
この今大きく広がろうとしている感動の輪を、
より一層大きく広げていきましょう。

感動の輪は、日本を再建する大きなエネルギーとなります。

そしてその感動の輪を広げるためにも、
今傷ついているであろうあなたの心を癒してください。

心が傷つくのは無駄なことではありません。
傷つくことによって気付くこともたくさんあります。

けれどもそれは、傷つくことではなく、
傷ついた心が癒されるところから生まれます。

自分が本当に幸せで、喜びに満たされているからこそ、
周りにもその幸せや喜びを分かち合えることができます。


今この被災されたおじいさんの語る「また再建しましょう」という言葉が、
大きな反響を呼んでいます。



家や町がめちゃめちゃに壊され、自衛隊の人によって助け出されたおじいさん、
なぜこんなに爽やかで輝くような笑顔ができるのでしょうか。

力強いしっかりとした口調で語られる
  「また再建しましょう」
これに勝る励まし、勇気づけのメッセージはありません。

今年の流行語大賞、復興のキャッチフレーズはこれで決まりですね!


このおじいさんの語る言葉が、力ない口調で、
  「やっぱり再建しなくちゃね〜」
と語られたなら、こんなに反響を呼ぶことはなかったでしょう。

最も落ち込んでいてしかるべき立場のおじいさんから、
復興のパワーは、明るく元気な気持ちから生まれるということを教えてもらいました。


すべての新しいものを生み出す源は自分の胸の内にあります。
これからの日本、自分の暮らしはどうなるのだろうか ・・・ 、
原発事故の汚染は広がっていくんだろうか ・・・ 、
まずは心の中にある不安や恐れを手放してください。
  <不安と恐怖を手放す>

そして被災者の方たちの痛み、これをともに分かち合いましょう。
喜びは分かち合えば増えるもの、
痛み苦しみは、分かち合えば減っていくものです。

その痛みと苦しみを胸のポケットにしまい、
日々明るく生きていく勇気と元気を培いましょう。
そのための材料は身の回りにいくらでもあるはずです。

すべてはものの見方から始まります。
テレビで被災地の惨状を見て落ち込むのもひとつの見方、
そこで頑張っている人を見て、勇気をもらうのもひとつの見方です。


戦後の焼け野原、原爆によって焦土と化した広島、長崎から、
日本は見事な復興を遂げています。
被災直後のパニックのような状況でも、秩序正しく思いやりを持った行動のできる
素晴らしい民族性を私たち日本人は持っています。

復興には長い時間がかかるでしょうが、
必ず再建できるものと信じています。

「また再建しましょう」

そしてそのためにも、傷ついた私たちの心を「また再建しましょう」 (^o^)v

2011.3.16 Wednesday  
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