![ヨガナンダ](img/001.gif)
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足るを知る
手放すという実践を通して、
またインドの孤児たちから学んだことは、
幸せを導く最大の鍵は、
今この瞬間がいかに満たされて幸せであるかということに気付くことです。
幸せな自分の姿をイメージするから幸せになれる。
感謝している自分を想像するから感謝できるような状況が現実化する。
これは正しい面と正しくはない面があります。
「こうなりたい」と思う「幸せな自分」の姿をイメージするということは、
現在の自分が幸せでないということを心に刻みつけることになります。
「こうであれば感謝できる」という状況での「感謝している自分」を
想像するということは、
今の自分には感謝できないのだという気持ちにも通じます。
幸せなのは今この瞬間です。
だから今の自分に満足できるのです。
とくに何かをイメージし、引き寄せなければ幸せになれないのであれば、
その現在の自分に対する「幸せではなく感謝もできない自分」
という思いが永遠に離れることなくついて回ることになるでしょう。
吾唯知足(われただたるを知る)、
大切なのは『足るを知る』ということです。
![吾唯足知](img/chisoku.jpg)
以前「感謝型記憶力強化法」というのをご紹介いたしました。
これはとても素晴らしい方法です。
今の自分がいかに恵まれているか、
感謝できる数多くのことに囲まれているのか、
その思いが胸の奥に自然とわき上がってきます。
私も最近は毎晩感謝していることを頭に思い浮かべながら布団に入り、
朝目覚めたらその感謝していることを再び頭の中で反芻し、
その後で簡単に身支度を調え、椅子に座って感謝の瞑想をし、
「感謝ノート」というのを作り、
感謝していることを日々箇条書きするようにしています。
昔は「こんな風になれたらいいな」と思う理想の未来を
ノートに書き綴っていたこともありました。
それと比べると、今現在の幸せに目を向けるということは、
いかに心豊かなことでしょうか。
これはいかに今この瞬間が幸せか、
満ち足りているのか、
そして足るを知るということ、
人間の幸不幸はすべて自分の心ひとつなんだということを
感じるためのトレーニングです。
手放すということ、足るを知るということ、
これが最高の幸せを引き寄せるための法則です。
2011.1.13 Thurseday
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