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形ではない
一週間は日月火水木金土。
日は太陽で陽、月はお月様で陰を表し、
残り五日の火水木金土は順序を変えて木火土金水となり、これが五行を表します。
つまり一週間の曜日は、陰陽五行そのものです。
今の時代の転換期は陰陽でとらえると、
応用発展の理のある陽の時代から原初の理のある陰の時代への転換です。
五行でとらえると、形がしっかりと固まっている金（属）の時代から
形のない水の時代への転換です。
水は入れられる器によって形を変え、
常温域で固体、液体、気体と様々な状態に姿を変えます。
これからの水の時代は、決まり切った常識、定められた組織やルール、
そういった固定的な形や縛りを持つものは
少しずつそぐわなくなってくるでしょう。
これからの時代はものへの執着を捨て、
手放す、足るを知るということが大切だということを語ると、
最近は多くの人が頷いてくださるようになりました。
けれどもたいていの場合その後に、
「分かってはいるんですけど、なかなか物欲が捨てられなくて ・・・ 」
という言葉が続きます。
当然ですね、
私たちは身の回りにある様々なものによって生かされています。
人間ものや欲がなければ生きていけません。
私だって物欲だらけです。
これからの水の時代は形にはこだわらないのです。
物欲があるのが悪い、ないのがいい、
そんな形が問題なのではなく、
その物欲がどのようにして心の中から導かれたのか、
その物欲とどう関わっているのか、
そういったことが大事なのです。
答が大切なのではなく、
答を導くための途中式が大切であるというのと同じことです。
広島の田舎町にとても元気で明るいおばあさんが住んでおられます。
七十代の現在まで独身を貫き、
体は健康、おしゃべりが大好きで、
車に乗っていろんなところを飛び回っておられます。
お家は実家の横に立派な平屋の家を建てておられるのですが、
建築当時、お金があれば本当は二階建てにしたかったのだそうです。
その方は潜在能力開発、イメージトレーニング等も大好きですので、
今からでも家を二階建てに増築したいという夢を
潜在能力を使って実現させるのだと息巻いておられました。
そこでそのおばあさんに尋ねました。
「どんな思いで二階建てに増築したいのですか ・・・ ？」
願望実現の本を読むと、願望を実現させるためには、
いかにいろんな手法を使って頭の中にありありと叶えたい夢を
イメージするかという「イメージの形」について詳しく書かれています。
けれども本当はその根本にその夢を思い描くに至った思いというものがあり、
それがとても大切なのです。
なぜ増築したいのか、
隣の家よりも立派な家に住みたいからなのか、
金持ちと思われたいからなのか、
それとも新しい大きな家具を買いたいからなのか。
その方はいい趣味を持っておられるので、
家に多くの人を呼んで、
その趣味を通して毎日明るく元気に過ごせる喜びを伝えたいからなのか。
どれがいい悪いではないのですが、
同じ夢であったとしても、その思いの元という種が異なれば、
そこから花咲く夢の形も異なってくるのは当然のことです。
豪邸に住んで、たくさんのものに囲まれた守銭奴のような人もいるでしょう。
また同じく豪邸に暮らし、ものがたくさんある生活をしていても、
社会奉仕活動に精を出している人もいるはずです。
答ではなく途中式、形ではなくその形を作る過程の思いや
その人自身の生き様が大切なのです。
私はこのホームページで「言葉」を使ってメッセージを発信しています。
言葉は形ですので、
どうしても形としてこうあるべきだという風にしか書くことはできません。
けれども本当に大切なものは形ではありません。
私の言葉の中に真理はありません。
真理は、それを感じ取って自分のものとした
その自分の思いの中にあるのです。
2011.1.14 Friday
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