ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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ヨガナンダ



原点<6>

人間の根源にある魂は全知全能、
その奥底からわき上がってくる天命、志には寸分の狂いもなく、
その人の持てる能力を100%活かしてくれます。

それを探すためには己の肉体や頭脳を駆使し、
また様々な厳しい経験を重ねる必要もあるでしょう。

天命を求める苦難の道、それはそれ自体が単なる過程ではなく、
気づき、学びを得るための重要な気付きの場です。

いつも言いますが、 “答え” が大切なのではなく、
それを導くまでの “過程” にこそ価値があります。

もし仮にその過程を抜かし、
誰かに答えだけを与えてもらったとしても、
それはきっとその人にとって答えとしての価値をなさないでしょう。

禅問答のようですが、とても大切なポイントです。


その人の天命、それが言葉で表現できるものであるとします。
その言葉を、それを探し求める苦労を経験していない人に与えても、
その人はその言葉の意味を真に理解することはできません。
また天命として活かすこともできません。

それを探し求める苦難の道、努力があってこそはじめて、
その言葉が意味を持ち、命を与えられ、その人の天命として光り輝きます。

答えは、それを得るための過程という “解釈” を用いなければ、
読み取ることができない暗号です。


元マラソンランナーの瀬古俊彦は、
『マラソンで勝つことが目的ではない。
 マラソンで勝つ力をつけるための練習をすることが目的です』
と言いました。

大地にしっかりと太い幹を支えるための根を張れば、
時期が来れば、必然的に豊かな実りを得ることができます。

天命そのものは生きる上での根っこの部分となるものですが、
それを求めるためには、
「天命を求める」という一本の木の下に、大きな根っこを張らなければなりません。

それが肉体や頭脳を駆使したり経験を重ねることであり、
マラソンでいえば日々の練習といったことになります。


天命を見つけるためには、
まず自分自身をしっかり見つめなければなりません。
自分が生きているその基盤となっているもの、
原点となっているものは何なのか。
そして自分を取り囲む環境、モノ、人との出会い、導き、・・・
そういったものもすべて自分が望んで得ているのですから、
そこから自分というものを見つめることができます。

そしてその現在の自分の立ち位置を見極めるのと同時に、
もうひとつとても大切なことがあります。
それは自分も含めた周りの社会全体が、
これからどういった方向に動いていこうとしているのかを知ることです。


今年は三月になってから寒い日が何日も続きました。
ここ広島市内でも、東京の都心部でも雪が降りました。
だからといって、新しい暖房器具を買いに走った人はほとんどいないでしょう。

いくら寒いといっても三月です。
雪が降るような日は長くは続きません。
数日すればきっと天気は変わり、確実に春が近づき、
桜の花の開花もそう遠くないはずです。
人はそのことを知っているから、
真冬のような寒さでも、それを一時的なものとして対処するのです。


今が時代の大転換期であることは、誰しもが理解できます。
近年急激な勢いで発展してきた科学文明、経済社会、
それらが今と同じ形態を保ったまま、
今後数十年続くということは考えられません。
不可能です。

けれども今があらゆる面において危機的状況であるということは理解できても、
混沌としたこの時代の先に、どのような新しい時代が待っているのかということを
明確に答えることのできる人はほとんどいません。

アセンション、次元上昇ということが、
スピリチュアルの世界ではずいぶん話題となっています。
私もネットでそのことをよく調べてみるのですが、
フォトンベルト、マヤの暦、天体の動向、古文書、天啓、チャネリング、・・・
様々な情報を元に語られる未来は大まかなところでは一致していても、
その論拠となるものはほとんど “ただ信じる” ということしかありません。

この巨大な価値観の転換期に、
未来への明確な指針を過去の流れから導き、
宇宙の森羅万象の根底に流れる生命について
具体的に説いていくことができるのは、
やはり文明法則史学しか存在しません。

これからすべての価値観は陽から陰へ、
西洋から東洋へ、物質から精神へ、
急激なスピードでこれまでの対極へと移っていきます。

その大筋の流れは間違いありませんが、
これから数年、十数年後、
大転換期の中心点を通ろうとしていくごく近い未来の人類の上に
どのような試練が襲いかかってくるのかは、
文明法則史学でも明確に説くことはできません。

それは確定しているものではなく、
これからの私たち人類一人一人の生き方によって
変わってくるものだからです。

またそうであるからこそ、
その中をよりよく生きていくための知恵として
文明法則史学という偉大な道標であり英知を私たちは授かったのです。


今自分の立っている位置を知り、周りを知り、
そしてこれからそれらがどのように動いていくのかを知ることが、
自分の価値、役割を見つけるために必要です。

人類という観点で見た場合も同様で、
文明法則史学は、人類のこれからの指針を明らかにし、
よりよい方向、そして最もいい形で推移させていくために
なくてはならない知恵です。

このホームページを読んでくださっている方には、
このことをしっかり理解していただけることを
切に切に願います。


昨日の延長である今日を知り、
夜明けとともにやってくる明日を感じること、
そこからあなたの価値、役割が見えてきます。


    たどりつきたい
       たどりつけない
          けれどいつかたどりついてる

    明日が好き たとえ雨降りでも
       つらいことがあったとしても
          白いページ開けて待っている

    明日が好き
       ほんの少し ちがう私に出逢える
          明日が大好き




YouTube - 風と雲と私 熊谷幸子

2010.3.12 Friday  
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