お掃除ブギ
このホームページにスペースクリアリングのことをたくさん載せて、
片付けましょう、ガラクタを捨てて運命を変えましょうとなどと書いている関係で、
私は元々とてもきれい好きで几帳面な性格だろうと誤解(!)されることが多々あります。

また昔から世話好きな性格ゆえ、
よそ様のお家にお伺いした時などつい壊れている電気製品の修理をしたり、
散らかっているものを整理したりしてしまうため、
「さぞかしお家の方は・・・」と何度も言われてきました。

しかしてその実態は・・・。
今でこそ不要品、死蔵品はほとんどなく、かなり簡素な家具、日用品に囲まれ、
必要なものはいつでもすぐに見つけて取り出せる理想に近い状態になっていますが、
子供の頃からほんの数年ほど前までは、
それはそれはかなり悲惨なものでした。 (o_ _)oバタッ

子供の頃から「片付けなさい!」とよく親に叱られていましたが、
自分からまともな片付けなどしたことがなく、
いつも最終的に母親がしてくれていたので、
自ら整理整頓する習慣が身に付かず育ってしまいました。

家で散らかし放題ですので当然外でも同様です。
小学校の修学旅行で箱根に行った時、
みんなの荷物をまとめて置く場所に一人だけリュックの中味を
そこらじゅうに散らかしていて、
二百数十名の参加者全員の前で名指しで怒られ大恥をかいたことがあります。

高校時代になると散らかし方がワイドになって、
部屋はまったく足の踏み場もなく、
散乱した諸々の物品は部屋の外にまではみ出し、
二階の勉強部屋の窓から英語の辞書がすぐ下のひさしの上に転がり落ち・・・、
しかもそのことに一ヶ月も気が付かず・・・。
いかに勉強していなかったかということですね。

社会人になってからも散らかし具合は留まるところを知らず、
万年床を含めすべての床面が何らかのもので占領されている
といった状態で、何度大切なものを踏んづけて壊したかしれません。

壊してものをダメにするだけではなく、
必要なものがどこにいったか分からなくなり、
行方不明の同じものを買い直したり、
人生これまで多大なる無駄を積み重ねてきました。


もちろんこのままでいいと思っていたわけではなく、
何度となく片付けにトライしてみるのですが、
人間、いったん身に付いた癖性分というのはなかなか直らないものです。

ある偉い人から言われました。
「その人の部屋の様子は、その人の脳の構造と同じである」

なるほどフラクタル理論ですね。
部屋が乱雑な人は、頭の中もまったく整理されていないということ、
100%納得です。

ある風水師からはその乱雑ぶりを見かねて、
「部屋を片付けられるようになったらノブちゃん(私のこと)の運命が開けるよ」
とアドバイスをいただきました。

ありがたいお言葉です。
そのお言葉、しっかりと胸に抱きつづけてきました。、
しかし結局実現するまでそれから十数年の歳月がかかったわけですが・・・。


歳をとるにしたがって少しずつ片付けはできるようになっていったものの、
やはり一気に大きく整理整頓の習慣が身に付き、
モノに対する執着心を捨て去らせてくれたのは、
「ガラクタ捨てれば 〜」という素晴らしい本と出合い、
スペースクリアリングの意味を知ってからです。

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門
ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門

いらないものを処分し、本当に必要なモノだけを身近に置く快感、
これは一度味わうとクセになります。

先日も大きなお家にお住まいの方にスペースクリアリングのことをお話しし、
一緒に大片付けをしました。
最初はなかなかモノを処分するということができなかったのですが、
片付けが進むにつれだんだんと「身軽になる喜び」というものに目覚めてこられ、
不要品をどんどんと「捨て!捨て!」の合言葉とともにポイポイとゴミ袋に
入れていかれるようになりました。

四角い総二階で広い屋根裏部屋まであるそのお家、
布団の敷く場所と普段人間が歩くごく狭いライン以外はすべてモノで
覆い尽くされているようなすごい状態だったのですが、
2トントラック約2台分のガラクタを処分し、
少し「空きスペース」というものができ、
普段必要とするモノが瞬時に取り出せる状態になってきました。

以前の私もそうだったのですが、
多くの人が「モノがたくさんある状態」を豊かなのだと勘違いされているようです。


しかし片付けをしようと思っても、なかなか腰が重くて始められない
ということがよくあります。
苦手な人ならなおさらです。

これは片付けに限らずですが、
なにかを一気にやってしまうには、やはりノリが大切です。

私の場合、掃除、片付けに音楽は欠かせません、
アップテンポのノリのいい曲をガンガンかけ、モチベーションを上げ、
「このCDが終わるまでガンバロ〜!」
と自分自身にハッパをかけています。

CDが鳴っている4〜50分の間にどれだけ片付けが進むか、
あるいは今かかっているこの曲が終わるまでにこの場所を整理できるか、
そんなことを始終考えながら自分の気持ちを奮い立たせ片付けに取り組んでいます。


掃除をする時にかける音楽はその時々ですが、
もっともよく聴いているのがこのダウン・タウン・ブギウギ・バンドのアルバムです。

續・脱どん底(紙ジャケット仕様)
續・脱どん底(紙ジャケット仕様)

もう三十年以上昔の名盤ですが、
若い頃はレコードで、今はCDで、それこそ数百回は繰り返し聴いています。

ノリのいいロックンロール、ブギウギあり、心にしみるバラードあり、
いい音楽は時が変わっても永遠です。

最近は掃除の時によく聴くので、
このCDを聴くとつい身体が「お掃除モード」になってしまう、
まさに私にとって「お掃除ブギ」です。


私が実践から感じた片付けのコツをいくつか書いてみましょう。

1.まず捨てる
これがなによりの最前提、「まだ使えるから・・・」、「買ったときは高かったから・・・」、
「○○さんからもらったから・・・」、「いつか役に立つかもしれないから・・・」、
これらの思いをいかに断ち切るかですね。
モノを捨てると心身共に身軽になります。
私の周りでもガラクタを処分して、ダイエットできた、体調がよくなったという方が
何人もおられます。

2.仲間同士は同じところに
文房具、大工道具、洗面用具、・・・同じ仲間はひとつの同じ場所にしまっておくと
便利です。
旅行用品などは旅行カバンの中に入れておくといいでしょう。

3.モノの定位置を決める
必要なモノが必要なときにすぐに取り出せて、
初めてモノが活かされた状態であるといえます。
何をどこに置いておけばもっとも使いやすいのか、
「とりあえず」どこかにしまっておこうという状態から脱しましょう。
定位置を決めたら名前を書いたラベルを貼っておくといいでしょう。

4.使用頻度の高いモノを身近に置く
台所でも居間でも勉強部屋でも、
普段よく使うモノはすぐ手を伸ばして届くところに置き、
使用頻度が低くなるにつれ引き出しの中、上の棚など離れたところに配置すると、
使い勝手がいいものです。
すぐ目の前や手元の引き出しの中に、長らく使っていないモノが死蔵されていませんか。

5.必要なモノを厳選する
たとえば家中を大片付けして赤いボールペンが二十本見つかったとします。
その中から壊れているモノ、使い勝手が悪いモノは処分し十本残ったとします、
その十本を全部机の上の筆立てに入れてしまうと、
毎回使うたびに不便な思いをします。
普段使うのはそのうちせいぜい二、三本でしょう。
その二、三本を筆立てに入れ、残りは予備としてまとめてしまっておけば日々快適です。
これはタオル、肌着、日用品全般に当てはまります。

6.カミングアウト
片付けの喜びを体感したならば、その喜びを多くの人に伝えましょう。
「ガラクタ捨てれば 〜」を読んでもらうのが一番です。
そしていろんな人にアドバイスしているうちに
後戻りできないようになりますので。 (^^ゞ


つい先日、誕生日からその人の性質を占う人に診てもらったところ、
私はもともと片付けが出来ない星の元に生まれているとのこと。
たしかに当たっているのでしょうね。 (*^▽^*)ゞ

順位をつけるならば、私の持っている片付け能力は、
100人中せいぜい95番から99番ぐらいです。
(100番ではないと思うのですが・・・)

けどしかし、こんな私でもこまめに片付けが出来るようになったのですから、
誰でもその気さえあれば片付け上手に絶対(!)なれます。

部屋が片付いていると本当にスッキリ気持ちいいですよ。
この喜びの輪、大きく広げていきたいですね。



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