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2018年3月13日 ・・・ 心のゆとり

読書の素晴らしさは、
居ながらにして様々な世界の知識や知恵と触れられることです。
今日はどの本を読もうか・・・、
一冊の本を手に取って椅子に座る瞬間は、至福の時のはじまりです。

けれど島田紳助は、年に一冊も本を読まない、
実際体験したことを『心で記憶する』
本で得た知識は役に立たない、自己満足だ、
と語っています。

どんなものにもいい面悪い面、両面あり、
島田紳助のいうことも一面真理だと思います。

たしかに読書で得るものは疑似体験ではありますが、
食べ物と同じ、それをどのように自分の中で消化、吸収し、
外へ向けてのエネルギーへと換えていくのか、
そこで読書の価値が決まってくるものと思います。


今「自分を超える法」という本を読んでいます。

自分を超える法自分を超える法
ピーター・セージ 駒場 美紀

ダイヤモンド社 2011-07-23
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これには自己の可能性を開く事柄がいくつも書かれていて、
その中のひとつとして、
「自分を愛する」ことの大切さが述べられています。

自分を愛することは、現代人にとって大きなテーマです。
多くの人がそのことについて悩み、考え、
自分もこれまで様々な思いを巡らせてきました。

ではなぜ自分を愛することが大切なのか、
その必要性をこの本では具体例でもって示しているのですが、
これがまさに目から鱗、
こんなに分かりやすい説明をこれまで読んだことがありません。
また自分でも考えたことのない見方でした。

これこそまさに読書の醍醐味です。
このひとつのことだけで、この本を手にした価値が十分にありました。


お金が千円しかない人が、
もしその千円を取られたら大慌て、パニックになってしまいます。

けれどお金を一億円持っている人は、
千円ぐらい取られても何ともありません。
逆にお金を取った人を気遣って、
もっと何とかして上げたいとすら思うかもしれません。



このお金を愛に換えてみてください。
たっぷりと自分を愛している人、豊かな愛にあふれている人は、
たとえどんなことがあっても動じることがなく、
いつでも胸に豊かな愛をたたえていることができます。

『自分を愛しているからこそ他人もまた愛することができる』
というのは、多少周りから波風を受けたとしても、
それに動じない大きなものが内面にあるということです。


これは本当に分かりやすいですね。
お金と愛、それ以外のことにも当てはまります。

ほとんどの人は、他人に触れて欲しくないことがあるものです。
家族のこと、学歴、恋愛、結婚、身体的なこと、
その触れて欲しくない一面とは、
そこに何か傷付いた思いがあったり、劣等感を感じていたり、
思いに余裕がないということです。

余裕というものは、
お金を例に取ると、千円とか一億円とか、具体的で客観的なものです。
けれどその具体的なものですら、
自らの思いで主観的な感覚へと変化させることができます。

どんなに貧しくても、ひとつのパンを他人と分かち合い、
それに喜びを感じ取れる人がいます。
その反対に、何億円持っていても欠乏感が強く、
他人への施しは一切したくないという方もおられます。


自分が触れてもらいたくないものとは何なのか、
何を受け入れ難く、何に傷付きやすいのか、
そこを見つめると、自分の心のゆとりのないところがよく分かります。

そのゆとりは自ら作り出せるもの、
今回この分かりやすい例えを知り、
自分の心が形を持った器のように感じられました。

感情を手放すというのは、
その器の中の余分なものを捨てるということ、
そしてその器の中が広がっていけば、
どんな時でも心は波風立つことなく、幸せを感じることができます。

いつも心の眼で、自らの器の大きさ、
その中にあるものを感じ取っていきたいです。

2018.3.13 Tuesday  
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