ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > スピリチュアル夜話 > 多生の縁



ヨガナンダ



2018年1月24日 ・・・ 多生の縁

『袖振り合うも多生の縁』
多生は他生とすることもありますが、
これは、袖をふれるぐらいのほんのささいな出会いのご縁でも、
過去世からの深い因縁によって生じたものだという、
因果律の奥深さを説いたものです。

この世は実に精妙な因果律によって支配されていることは、
過去様々な出会いや経験から
誰もが深く感じ取っていることでしょう。

その因果律の精巧さは、
人間の頭脳の働きやスーパーコンピュータの処理能力など
まったく比べものにならないほど巨大で緻密なものです。

そんな複雑精巧な因果律も、
人間の顕在意識や目に見える世界では、
日常的にほとんど感じ取ることはできません。

これは寝ている時に見た夢を、
起床後急速に忘れていくのと同じように、
過去の因果を意識にないで生きることが、
因果律の望む学びに通じるからなのだと思います。

ですからそういう境地から脱した釈迦などは、
過去世の様々な記憶を持っていたと伝えられています。
また最近は、そういう過去世の記憶を持つ子どもたちや大人の話を
よく耳にします。
これも時代の大きな流れなのでしょう。


自分は残念ながら過去世の鮮明な記憶はありません。
あるのは間違いなく過去世でインドに暮らしていたという思いだけです。
それはインドに行った時に感じる望郷の思い、
これまで出会った様々なインドとの奇縁から確信となっています。

特にハンドルネームとしても使わせていただいている
ヨガナンダ師、パラマハンサ・ヨガナンダへの思いは格別です。

平成元年にヨガナンダの著書「あのヨギの自叙伝」と出合い、
そこに書かれている内容に深い感銘を受けると同時に、
各章の様々な描写にえも言えぬ懐かしさを覚えました。

あるヨギの自叙伝あるヨギの自叙伝
パラマハンサ・ヨガナンダ

森北出版 1983-09-01
売り上げランキング : 8959

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

その直後に初めての海外旅行でインドに行き、
首都デーリーで飛行機を降り立った瞬間に、
ここが自分にとっての故郷であるということを直感しました。

そしてその翌年、二回目の海外旅行でアメリカに行き、
最初の宿泊地であり、
三連泊したロサンゼルスのビルトモアホテルというところが、
ヨガナンダが入滅した場所であるということを後になって知り、
魂が震えました。

今は縁あってインドにたびたび行くことができるようになりましたが、
ただ故郷を懐かしむだけではなく、
今世日本人として生まれ、
インドとどんな関わりを持ちたいと望んでいるのか、
それを自らの魂に問いかけているところです。


今身の回りで関係を持っている人たち、日本人でもインド人でも、
その中の何人かは、
明らかに過去世からの関わりの中でお付き合いをしていることを感じます。

それは同士であったりあるいは仇(かたき)であったり、
切っても切れない不思議な因縁の中、
互いに何かを果たし合っているのだということが、
間違いのない感覚として心の中に浮かび上がってきます。


そう言えば、三十年近く前、
ある人からこんなことを言われたことがあります。
「サカイさん、あなたは過去世で
 ヨガ行者として洞窟の中で修行していましたね。
 その時に奥さん子どもさんを捨てて出家をし、
 残されたご家族は随分悲しまれましたよ」

この言葉を聞き、具体的な描写が記憶として蘇ったわけではないものの、
それが間違いのない事実だということを直感しました。

過去世でヨガ行者、だから今もスピリチュアルな世界に深い関心を持ち、
またヨガナンダにも惹かれるのだ、
けれど今世は出家することなく在家として、
かつヨガとは違った世界からスピリチュアルな世界にアプローチするため、
身体も硬く、ヨガにはほとんど興味がないんだ、
そんな思いを今確信として持っています。


過去世の具体的描写は記憶の中にはないものの、
地球に転生してくる前、地球外からこの地球に降りてきた時に、
自分の天命として与えられたもの、それを示した言葉は、
マントラとして一部分記憶の中に残っています。

それはその当時の記憶が残っているのではなく、
28年前、初めて体外離脱をした時、
鮮明な言葉として耳にすることができたからです。

残念ながら、そのマントラのすべては覚えていないのですが、
きっと何かのキッカケがあれば思い出すと信じています。
それは己の霊的成長次第です。

さらにはそのしばらく後、
何度目かの体外離脱の時には、
たぶん過去世で耳にしたであろう様々な民族音楽を、
左右の耳で交互に数曲聴くことができました。
今世は音や音楽に異常に強い関心を持っているのも、
たぶん過去世からの流れなのでしょう。
それを教えてくれるサインだったのだと感じています。


なぜこんな過去世のことについて書いたのかというと、
今日、小倉の平野薫医師より第一号のセルフマガジンが届き、
そこに昨年結婚されたのんちゃんとの過去世からの深い繋がりが
詳細に綴られていて、それに触発を受けたからです。、

 

セルフマガジンの詳細、お申し込み方法はこのページをご覧ください。
  <平野薫&のんちゃんセルフマガジン2018>

平野医師は理想の統合医療を目指す素晴らしい医師であり、
その医療にかける思い、具体的手法とともに、
パートナーとなったのんちゃんの『赤い糸の話』が書かれていて、
それが圧巻です。

お二人は、源平の時代、室町時代から
過去四十回も夫婦、パートナーとして同じ時代を生きてきた
相手だったと互いに確認しているそうです。

さらには地球外の記憶も ・・・

すると、今度は地球外のカルマにも気づいた。

宇宙人として地球を攻撃している自分に気づく。

地球を面白がって攻撃する私と、、その時のパートナーとしても共にいたのが平野だった。

私たちは地球外からの縁であり、地球を攻撃して生命を脅かしたので、その代償として輪廻転生で愛別離苦を味わい、人間の感情を学んでこいとこの世に生を受けた魂だった。


ホント、すごすぎますね ・・・ 。
これまで平野さんやのんちゃんのブログで
断片的に出会いのことは聞いていましたが、
その全容を目にして驚きの一言です。


平野さんとは、昨年小倉であった
お二人の結婚式に参加させていただいたことも含め、
まだ三回しか会ったことがありません。

けれど平野という名前の人とはなぜか縁が深いのです。
平野とは、母の旧姓です。

お二人の結婚式のことは「意味は自分が決める」にも書きましたが、
結婚式に呼んでいただいたのは、
平野さんの結婚式が数年ぶり、
しかもその翌日も広島で結婚式があり、
数年ぶりの結婚式が二日連続、
しかも平野家の結婚式の後、
翌日広島での結婚式は酒井家だったのです。

平野家、酒井家、これは偶然とは思えません。
今はまだその必然性は見えていませんが、
平野ご夫妻に刺激を受け、今年はそれを見つけたいと考えています 。


平野さんとのんちゃんのような出会い、
その過去世の記憶が明確にあるというのはごく例外的なものだと思います。
これはこれからの時代の先端医療に関わる二人にとって、
スピリチュアルな体験というのは必須のものとなるがゆえ、
形として示されたのだと感じます。

先の「縁を生かす」でも書いたように、
縁は自ら導くものです。

天から降ってくる縁は過去の因果によるもの、
自ら導く縁は、今この瞬間の自分の思いが創り出すものです。

過去の因果は変えることはできませんが、
今この瞬間の思いは、自らの意志でいかようにもすることができます。

今この瞬間、すべての主体に確固たる自分というものを持っている限り、
縁は導くものと考えざるえないのです。


今人類は大きな時代の転換期を迎え、
人類の根底を支える様々な価値観が大きく変ろうとしています。
そしてその流れは、自分、今というものに向かっています。

宗教は一神教から多神教へ、
多神教はすべてのもの、自らの中に神性を見い出します。
心理学はフロイト、ユングのような過去の因果律に基づくものから
アドラーのようにすべての因を今に求め、
過去の出来事は現在を肯定するための言い訳に過ぎないとするものへと
移りつつあります。

スピリチュアルの世界でも、
時間は過去から現在、そして未来へと流れていくものではなく、
今という現在、その現在が連続して繰り返されているだけであるという
考え方をたびたび目にするようになりました。

平野さんもそのことを感じておられるようで、
最近のブログにそんなことを書いておられます。
  「今・ここ」の本当の意味?平野薫のブログ

またある別の考え方では、
人間は自分の想像(創造)した通りの未来を創り上げる、
だから今の自分はそれに向かって歩んでいるだけ、
従って、時間は過去から未来へと流れるのではなく、
未来があり、その未来に基づいて現在が創られるので、
時間は未来から現在へと向かうのであると述べられています。

いずれにせよ、自分、その自分がイマジネーションした世界、
今この瞬間がすべての主体であり、
その今現在の自分が縁を導くと考えるのが
最も合理的かつ自然なように感じられます。


今迎えている時代の変革期というのは、
人類が囚われている意識から脱皮する時でもあるように感じます。

それは過去、カルマ、そういった因果律からの脱却、
あるいは解脱と言ってもいいかもしれません。

今はそれだけ大きな学びができる時であり、
今この時代に生を受けた幸運を噛みしめなければなりません。

縁は導くもの、
今この時、どれだけ大きく自分の意識を変革できるかも、
すべて今この瞬間、自分の意識が決めています。

2018.1.24 Wednesday  
ひとつ前へ  ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.