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希望
私はこのホームページで、
経済中心の現代文明に対して批判的なことをたくさん書いていますが、
今の文明が「悪い」と一方的に決めつけているわけではありません。
この時空は相対の世界であり、
絶対的に善なるもの、絶対的に悪なるものは存在しません。
すべてのものは相対的であり、
善の中にも悪があり、悪の中にも善があり、
その価値を決めるのは、最終的には自分自身です。
ある物事のいい面を活かそうとするならば、
それを絶対的に信奉するのではなく、
それの持つ悪い面をも認識し、
その悪い面と上手く関わっていくことが必要です。
私たちの築き上げてきた物質的に豊かで、利便性、快適性に富んだ文明は、
それはそれで素晴らしいものですが、
その素晴らしいものにも負の側面があり、
現代文明にどっぷりと浸かっている私たちは、なかなかそれに気づくことができず、
また気がついたとしても、それを簡単に変えていくことができません。
私は大きなバランスとして自分の役割を考え、
この負の側面を伝えているということです。
それとともに今は文明の大転換期、その前半期ですので、
旧来の価値観が大きく崩れ、その負の側面が大きく露呈し、
そこからいち早く脱却することが求められている時でもあり、
その大きな流れに則っているという意味もあります。
今の私たちの文明が、
本当の意味で望ましい形のものではないということは、
たぶんほとんどの人が気づいていることと思います。
そしてそのことは、ふと何かのキッカケで過去を振り返った時、
苦く切ない思いとともに胸に湧き上がってきます。
少し前に やまがたすみこ の歌声を聴いた時にもそういった思いを感じ、
そのことを「失われた大切なもの」というページに書きました。
もうすぐ楽しいクリスマスシーズンです。
そして日本のポピュラーソングの中で最も有名なクリスマスソングと言えば、
山下達郎の「クリスマス・イブ」でしょう。
その「クリスマス・イブ」を使った過去のＪＲ東海のＣＭは、
ある年代以上の人にとって深く心に残っていることと思います。
昨日そのＣＭを久し振りに見て、
パソコン、ケイタイ、メールがなかったあの当時、
あの頃にはあって、
今はもう、気がつかないうちになくなってしまった何か大きなものがあるということに、
あらためて気がつきました。
YouTubeは、動画を見た人のコメントがとても面白くて、またためになりますね。
コメントを読むことによって気がつくことが多々あります。
この動画のコメントを一部抜粋してご紹介いたします。
非ネット社会でバブル時代じゃないと作れないＣＭ
携帯で毎日のように話し込みメールしまくのＴＶ電話や映像つきスカイプの現代で列車で会いに行こう？？チャットで毎日あきるほど顔見てるのに？
非ネット社会なら、待ち合わせの駅で時間になっても来ない、来るか来ないか、
その待つ時間がまたいいんだが・・・
今は携帯ですぐに連絡が取れる、ドタキャンも簡単にする時代
非ネット社会では、彼女と連絡を取るのに家電で、最初に受話器を取るのが
彼女のお母さんや、お父さん、、、
など、なかなか連絡が取りずらく、しかし会えない時間が愛を育ててた
時代が変わり、このＣＭも、この手の恋愛も消滅し２度とかえらない
草食系男とか肉食系女子とかそんなもの関係無いかわいらしい人間がいて、
すごく微笑ましい。幸せな気分になります。
僕は１５歳の若者なんですけど、いや～、このCM見てるとこの時代の人たちは
顔の表情に喜怒哀楽があっていいですね・・・・ とても活き活きしていますし・・・
僕たの世代は、この頃の人たちに比べると、やっぱり無気力だなぁと思います。
授業中は静まり返ってみんな寝ているし（僕もですが・・・）、何より顔の表情に
感情が無いのです。
便利すぎる時代もまた、こういった僕たちのような人間を、生み出すのですね・・・
懐かしくて涙でました
今よりもこの頃の方が・・・
クリスマスらしさがすごくあったのは
昔の方が寒かったからだけじゃ無い気がします
91年生まれですが、
この頃のように、
未来に胸を張れるような時代を創っていきたいです
暫くぶりに見て泣けた…良い時代だった
３・１１を経験してしまった我々だからこそ、
このＣＭが持つぬくもりと絆と信頼感が一層心にしみる。
タワーズができる前の名古屋駅（牧瀬里穂ver.)２階建てグランドひかり
なつかしい・・
今ほど便利でなかったけど 今よりわくわくしたクリスマス
このcmを見て季節を実感しました。
今より人の心の温かみを感じていたような気がします。
いい時代でしたね。私も青春の真っ只中でした！
賛否あるかもしれませんけど、今よりはいい時代？
もしそうなら、またみんなであの時代を取り戻せるようがんばりましょう！
おいらたちの楽しみと、子供たちのためにも！
全ての物から温かいものを感じるな・・・
できるものならタイムスリップしてみたいな
なんだかホント、このＣＭを見ただけで胸が熱くなるのですが、
けど決してあの頃が絶対的によくて、今が絶対的に悪いというわけではありません。
あの頃も、今も、どちらなもいい面があり、悪い面があります。
もっと正確に言うならば、
いい悪いは絶対的なものではないのですから、
“いいと捉えられるもの” 、 “悪いと捉えられるもの”
どちらの時代にも両面があるということです。
言葉で上手く説明できませんが、
今は今として、私たちの中にあるものをよりしっかりと築き上げていけば、
昔にはなかった、新たな価値あるものが築けるのだと信じています。
まったく理屈ではないのですが、
そんな思いを、この美しくも力強い君が代を聴くことで感じました。
これは１１年前の動画です。
当時、私の地元広島の広島音楽高校に在籍していた野々村彩乃さんは、
今は大阪府豊中市（私の生まれたところ！）におられるそうです。
彼女のfacebook のページには、好きな言葉として、太宰治の
『本当の気品というものは、 真黒いどっしりした大きい岩に白菊一輪だ』
という言葉が書かれています。
彼女が記すと、この言葉の意味がより深く感じられます。
そして彼女の動画ページの横に関連として紹介してあった
盲目の少女佐藤英里（ひらり）さんの歌う君が代も聴きました。
これもまた素晴らしいものです。
歌の技術としては野々村彩乃さんと比べられるものではないのですが、
なんなんでしょうか・・・、最初の第一声を耳にした瞬間から、
胸にドーンと響き渡る衝撃を感じました。
人間というものは底知れぬ力を秘めていますね。
その力は、どんな時にでも、希望というものを紡ぎ出していく力でもあります。
人間の持つ力はすさまじい ・・・ 、
これは絶対に間違いのないことです。
※ このページのタイトルは、最初「失ったもの」としていたのですが、
すべて書き終わった後、再び佐藤英里さんの歌を聴き、
ページタイトルを「希望」と書き換えました。
佐藤英里さん、ありがとう。 (^o^)v
2011.12.8 Thurseday |
