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2013年10月5日 ・・・ 東京観光<3>

<英語表記>

インドの二人に東京のどこを案内しようか、
ネットを頼りに随分探しました。
彼らが興味を持ちそうなところであると同時に、
外国人に対する受け入れができていることも必要な条件です。

具体的には英語できちんと案内が表記されているかどうかということですが、
ホームページにはきちんとした英語のページがあるのに、
実際に行ってみると案内板にはただタイトルのみが英語で記されているだけで、
内容説明は日本語のみという時は本当にがっかりさせられます。

両国の江戸東京博物館にはきちんとした英語サイトが用意されています。
ここなどは昔の日本、江戸の風情を知ることができ、
外国人には特に興味深いところだと思うのですが、
英語での解説がいささか不十分であると感じました。



英語表記の不備を感じたのはここだけではありませんが、
7年後の東京オリンピックを控え、
来日する外国人に対する “お・も・て・な・し” を考えなければならない今、
外国人目線で見つめ直さなければならないところが多々あると感じます。




<力士>

両国国技館のある両国って秋葉原から駅二つのところにあるのですね。
東京のことは不案内なのでまったく知りませんでした。

両国に向かうために秋葉原駅の総武線ホームで列車を待っている時、
スギルタンが小声ながら何かをまくし立てています。
驚いて彼の視線の向こうを目をやると、
二つ向こうの乗車口のところに浴衣姿の力士が二人、
風呂敷包みを抱えて立っていました。

普段は力士の姿など目にすることがないので、
彼らと一緒に日本人である自分もちょっと興奮です。
彼らに「あっちへ行こう!」と促して、
何食わぬ顔で力士の後ろに立ち、同じ扉から電車に乗り込みました。

インド人にとって力士は日本の伝統と逞しさの象徴なのだと思います。
今回来日しなかった二人の真ん中の兄弟スレッシュ(11月来日予定)は、
インド最大の自動車メーカーであるタタのスモ-(Sumo)という車に乗っています。

タタ スモー

Sumoとはもちろん相撲のこと、
相撲取りのように逞しく力強い車という意味なのでしょう。

両国駅に降り立つと、
何人もの力士の姿を目にすることができます。
ちょうど両国国技館で秋場所を開催していたのでラッキーでした。

さすが国技の大相撲、力士はどの顔も引き締まっていて笑顔がありません。
それでも声をかけ、写真を撮らせてもらうようお願いすると、
快く引き受けてくれました。



力士はやっぱり横幅が広いですね。
その体格には圧倒されます。
体重も相当なものでしょうが、
町中で見かける普通のデブッチョさんたちとは違い、
がっしりとした固太り、筋肉太りといった印象でした。


<お酒>

インドでは、お酒は一般的に堕落した人間の飲むものとされています。
その考え方は州によって異なるのかもしれませんが、
彼らのいるインド最南端タミルナド州ではそう考えられています。

彼らはインドでまったくお酒を飲まないわけではありませんが、
みんなで、人前でおおっぴらに飲むものではないようです。

東京で過ごした間は、毎晩一緒にビールや日本酒を飲みました。
彼らと一緒に歩いた明治神宮や歌舞伎座の前には、
大きな日本酒の樽がいくつも奉納されています。
日本ではお酒は神聖なものとして捉える面があるということを彼らは知っています。



インドでは悪い奴が酒を飲む、
日本ではいい人間が酒を飲む、
何度もこのこんなことを話してはみんなで大笑いしました。

日本酒って世界最高のお酒だと思います。
昨日本を読んで知った発芽玄米から造ったこのお酒、一度飲んだみたいです。


< 展望台>

最近の東京観光の目玉は何と言ってもスカイツリーですが、
いつも混雑しているらしく、また入場料も高いので今回はパスし、
外観だけを浅草から眺めました。



その代りに東京タワーに行こうと思ったのですが、
エレベーター事故の影響で特別展望台には上ることができず、
また塗装工事のため、大展望台にも外側にネットが張られているそうなので、
浜松町の駅に隣接している世界貿易センタービル展望台に行くことにしました。
ここは地上152メートル、東京タワーの大展望台より2メートル高いのです。

いやいや、ここはとってもよかったですね。
東京の街並みがきれいに見渡せ、海沿いなのでお台場もクッキリです。
展望台の全周囲を大きな窓ガラスのある回廊に沿って歩くことができ、
随所にソファーがあり、静かで心地よいBGMが流れ、
まるで高級ホテルのラウンジといった雰囲気です。



見学料金は620円でしたが、ここはちょっとした憩いの場として最高だと思います。
東京観光の穴場ですね。


<新丸ビル>

展望ということでは、きれいな東京駅丸の内駅舎の見える新丸ビルも最高でした。
ビルの外周を取り囲む5階のテラスは緑豊かで椅子やテーブルもたくさんあり、
のんびりと座って周りの景色を楽しむことができます。



ビルの各フロアーやテナントの飲食店の造りも垢抜けていて、
見たこともないようなおしゃれな店舗設計は、
外から眺めているだけでとても楽しい気分になれます。
このビルは建って六年とのことですが、
オープン当初さかんにニュースで流れていたこともうなづけます。

そうそう、トイレの造りも、
特に手を伸ばすと自動的に石けんや水が流れる洗面台はとてもカッコイイよく、
彼らもさかんにシャッターを押していました。

日本ではこんな近代的なトイレが無料なのに、
なぜインドの壊滅的に薄汚れたトイレの外には
料金を収集する人が座っているのでしょう???
世界の七不思議です!


<新幹線>

彼らの要望で、東京駅の新幹線ホームを見学に行きました。
駅では適当に流れに沿って入場券を買ったのですが、
東京駅は、東海道・山陽新幹線と東北・山形・秋田・上越・長野新幹線の
乗り場は別々なのですね。
切符を買った後に気がつきました。

そして入ったのが、東北・山形・秋田・上越・長野新幹線のホームの方で、
そこには普段広島で見慣れている山陽新幹線とは異なった車両が並んでいます。

昔聞いたことがあったような気がしますが、
東北新幹線と秋田新幹線って連結するのですね。
初めて連結された車両を見てビックリです。
彼らにも「これはものすごく珍しいぞ!」と興奮して話したのですが、
これを珍しいと感じるのは田舎者だけかもしれませんね。



インド人に東京を案内するというよりも、
自分も一緒になって東京観光を楽しませてもらいました。


<出会い>

東京で三泊させていただいた日本山妙法寺巣鴨道場では、
朝夕、南無妙法蓮華経を唱えるお勤めがあります。

二日目の朝6時過ぎ、みんなでお経を唱えていると、
突然玄関からマクロビオティックの田中愛子先生が入ってこられました。
田中先生は、マクロビオティック創始者・桜沢如一氏の
存命である三人の直弟子のお一人です。

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田中先生とお会いするのは三度目です。
六年前、日本山妙法寺の阿蘇の道場で行われた開祖の二十三回忌でお会いし、
その時にはスギルタン一家も一緒でした。
二回目は五年前、インドのサンカランコービル道場の法要で何日間か一緒になり、
その法要にはスギルタンもクマールも参加していました。

マクロビオティック 田中愛子先生と

パソコンに入っているその時の写真をお見せすると、
「なんでこんなところに私の写真があるの〜♪」
ととても驚いておられました。

巣鴨道場にはそうたびたび来られることはないそうですので、
これはまったく奇遇なことです。

田中先生は病弱で二十歳まで生きられないというところを
マクロビオティックに救われ、
現在御年88歳、エレベーターのない都営住宅の五階に住み、
自らの足で毎日階段を上り下りされているそうです。
ただただ素晴らしい、この一言です!!
  < 海の精インタビュー 田中愛子さま>


<リムジンバス>

東京から成田国際空港へ行く手段はいろいろありますが、
このたびは彼らと成田まで一緒に行くことができず、
互いにとって都合のいい東京駅からバスに乗ってもらうことにしました。

ネットで調べると、
東京駅発成田行きのバスは何種類もあるのですね。
けれどなんでこんなに料金格差があるのでしょう。
安いものは900円(要予約)から高いものは3,000円まで、
サービスにどんな違いがあるのでしょう。
とても不思議です。


<ご縁とご恩>

東京のことは右も左も分からない三人を、
親友Oさんは一日半お付き合いくださり、
案内したりご馳走したりしてくれました。

彼とは互いに遠く離れて暮らしているものの、
二十年来の親友であり、
不思議な魂の因縁で結ばれていることを感じています。

今回は二人でゆっくり話をする機会はありませんでしたが、
また次回会えることを楽しみにしています。
感謝♪


東京で三泊させていただいた日本山妙法寺巣鴨道場は、
よく考えてみればインドとのご縁が生まれたところでもあります。

日本山妙法寺巣鴨道場

アメリカが自作自演で行った911テロの真相を知るため、
東京での講演を聴きに行ったのが七年前、
その時にこの巣鴨道場を知り合いから紹介され、
約一週間、石橋行受上人のご厚意で宿をお借りすることができました。
感謝!

その時にインドから一時帰国されていた日本山妙法寺サンカランコービル道場の
石谷政雄上人と出会い、
その流れでその翌年である六年前、
石谷上人、リラ、木村庵主さん、
そしてスギルタンとその奥さん、娘さんの六名とともに自分が運転する車で、
東京〜阿蘇〜広島と約二週間の旅をしました。
  <インドの人たちと東京〜阿蘇を行脚>

そして五年前、三年前、今年と続けて南インドを訪ねるようになったのです。

そういう意味で日本山妙法寺巣鴨道場は、
自分にとってのインドの原点です。
その原点の土地でインド人二人とともに時を過ごすことができ、
またインドとの関係が新たなステージに昇ったことを感じます。

今回の東京案内(観光)はご縁にも恵まれ、
インドの二人もとても喜んでくれたので、
自分としては百点満点の出来であります。

この流れに乗って次回のインドの旅は、
きっとこれまで以上に素晴らしいものとなるでしょう。
そうなることを願い、確信しています。

素晴らしき東京、素晴らしき日本に感謝です!!

2013.10.5 Saturday  
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